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【音楽×珈琲 鑑賞録】9月21日~ヨハン・シュトラウス2世 エジプト行進曲

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【102日】
9月21日のテーマは、【周辺】

とりあげる作品は、
ヨハン・シュトラウス2世 /
エジプト行進曲

です。

ヨハン・シュトラウス2世
Johann Strauss II.
1825年10月25日 - 1899年6月3日
オーストリアのウィーンを中心に活躍した作曲家・指揮者

今回とりあげる作品ヨハン・シュトラウス2世の「エジプト行進曲」(Egyptischer-Marsch)作品335は、1869年のスエズ運河開通にちなんで改題したものです。

もともとは「チェルケス行進曲」というコーカサス地方のチェルケス人にちなんだ楽曲でしたが、スエズ運河開通のインパクトが強く、それを祝したいということでこのタイトルとなったようです。

アフリカとアジアを分断するエジプトの人工海面水路で、西洋と東洋を船でつなぐ現在においても重要な運河です。
開通当時となれば、時代の分岐点とも思しき感慨を覚えた人も多かったでしょうし、海外をまたにかけて活躍する音楽家ともなれば、自身のビジネスにおいても重要な意味をもっていたと思います。
ヨハン・シュトラウス2世は既存の楽曲を改題することで記念碑的に参与していますが、まさに気を見るにびんという身のこなしです。

150年以上を経てなお重要な場所に関わったことで、刻んだ名は多くの人々の目に触れ、人となりや作品に想いが及びます。
フットワークが軽く柔軟性に富んだ思考、そして決断したあとの行動力をもっているというのもクリエイターの大切な資質ということですね。

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