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【音楽×珈琲 鑑賞録】3月15日~ルイ=クロード・ダカン かっこう × ピッキオ イカルカフェ

音楽観を鍛える鑑賞録。
それにあう珈琲を添えて。
3月15日のテーマは【作曲・演奏】

とりあげる作品は、
ルイ=クロード・ダカン /
かっこう
 ×
ピッキオ イカルカフェ /
カフェラテ

ルイ=クロード・ダカン
Louis-Claude Daquin
1694年7月4日 - 1772年6月15日
フランスの作曲家。

ダカンは、6歳でルイ14世のための御前演奏、
12歳でプチ・サンタントワーヌ教会オルガニスト就任と、
早熟の天才として有名。

エピソードでは、
12歳で教会オルガニストになる際、サントシャペル教会の打診を断っているらしい。
幼い姿にして「NO!」と言った光景を想像するに、面食らったことでしょう。
その後、教会オルガニストとして、華々しい活躍をしたそうです。

『かっこう Le Coucou 』は、そんなルイ=クロード・ダカンの代表作。
かっこうのさえずりが音に現れていて、耳馴染みのある小曲に仕上がっています。
それでいて、けっこう速い演奏パッセージもあるため、なかなか一筋縄では行かない楽曲なところも面白い。

ピアノ演奏の世界はあまりよくわからないですが、
動画を探すと、幼い姿のピアニストが多く見受けられます。
きっと課題曲として最適なものなのかなーと想像しますが、
もちろん演奏者によって表情がまったく異なるのが、また興味深いところ。
さまざまな演奏者の音を聴くなかで、ラフマニノフの演奏もあったので聴いてみたら、驚くほど異質な演奏を繰り広げている。

そこを契機に、
タッチのニュアンス、アタックの強さ、指づかい、速さなど、
その姿勢や年齢に至るまで、あらゆる環境に応じてこれほどまで音が違うものかと驚かされる音楽の旅路でした。
世界に通じる音楽だからこそ、愉しめる。
これこそまさにアートの世界といえる体験。
ぜひバードウォッチングのような面持ちで、さまざまなアーティストの「かっこう」を聴いてみてはいかがでしょうか。
短時間の旅路でも大いに楽しめるかと思いますよ。

音楽にあう珈琲を考えてみる

このルイ=クロード・ダカンの音楽を受けて、淹れる珈琲も思考してみましょう。
今日はマジで合わせにきたという感じで、
長野県軽井沢町にある「ピッキオ イカルカフェ」に訪れました。

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星野エリア内にあるカフェで、真冬にはスケートリンクにもなる池に面しています。
ネイチャーツアーもあり、森や自然との触れ合いをガチンコ体験できる場所です。
本日いただいてきたのはカフェラテ。鳥のラテアートが配されていました。

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このカフェラテをいただきながら、景色を眺めたり、本を読んだり、鳥の囀りを聴いたり。
真に贅沢な時間だなーと思いながら、聴こえてくる野鳥の囀りが、いかに複雑かと思い知らされました。
似たような個体にもかかわらず、長短やピッチの違い、インターバルやリズムなどさまざまで、まさに楽団それぞれの違いを思わせるような体験です。

いまや生でオーケストラを聴くのが難しい時期、
この自然に囲まれながら生の鳥の詩を聴ける贅沢に気づくことができました。
今年中には本格派のオーケストラを聴いてみたいなと思っていますが、
今しばらくは、この自然豊かなオーケストラを愉しみ、
いつかくるときに希望を灯していようと思います。

訪れたお店の情報です。
ピッキオ イカルカフェ
長野県北佐久郡軽井沢町長倉35
営業: 9:30~16:00
定休: 無

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