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MasterClass Lesson: Day 33 "Massimo Bottura's Handmade Cooking"

今日の学び

・強い愛情と信頼は不可分。
・徹底したハンドメイドこそイタリアンの矜持
・子どもたちの記憶に残る料理をつくろう

マッシモ・ボットゥーラは生粋のプレゼンターだ

世界各国どこでも料理番組は存在しますが、多くの一流料理人がレシピを紹介する場合、たいてい本人が手がけることが多い。
これは、料理人あるあるかもしれませんが、「自分でやった方が早い病」だったり、「自分でやった方が思い通りの料理ができる病」が出てくるところがあって、自分も含めて、自分のなかだけに留まってしまう停滞発想で発展性がない。
もちろん、マッシモ自身で料理をしながらレシピを紹介している場面もよく見ましたが、このMasterClassでの振る舞いを見ると、料理は料理人に任せて解説は本人がやるスタイルこそ、マッシモ・ボットゥーラの真価を発揮している感があります。
しかも、雰囲気からして紺藤さんへの信頼が厚いのが動画からでも感じ取れます。この素晴らしい料理を共に分かち合おうという姿勢、ほんとうに素晴らしい料理だから心から紹介したいんだ!という熱いエネルギーがプレゼンから伝わる。
私も"Beautiful!"とか"It's intense"とか"Buonissimo!"とかで表現したくなりました。

"Made in Italy" is born from handmade products.

今日はマッシモのラグーソースのレシピを見ていたのですが、執念ともいうべき、「ハンドメイド」へのこだわりが感じ取れるものでした。
すべての材料をマセドアン(賽の目切り)でカットするのも手間がかかっているし、でかいフードミルで手挽きにしていたのは驚きました。フードプロセッサーにせず、手作業にこだわることで、心地よい不揃いな食感、テクスチャーの調整が感覚値でできるのでしょう。
まさしく、メイド・イン・イタリーの真骨頂ともいうべき作品づくり。
和食でも似たような仕事があり、共通項はたくさんありますが、ここまで見てきたイタリアンの調理法から窺うと、複雑性とエイジド加工への造詣は相当深い。
マッシモは、このラグーソースを使ったタリアテッレは母の味と語り、非常に大切なレシピだと伝えていましたが、このレシピのタリアテッレを食べていたのなら、記憶に鮮烈に残ること間違いなしですね。

大人になっても忘れられない「おふくろの味」は誰しも持っていると思いますが、その中でも色濃く残り、マッシモのように心からお勧めしたいレシピがひとつでも有るといいな、と思いました。

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serialization days: 123
sleeping time:23:57-7:00 / score: 76

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