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【音楽×珈琲 鑑賞録】4月18日~ヨハン・セバアスティアン・バッハ 『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィータ小曲集』

音楽観を鍛える鑑賞録。
4月18日のテーマは、【逸話】

とりあげる作品は、
ヨハン・セバアスティアン・バッハ /
『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィータ小曲集』

です。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach
1685年3月31日(ユリウス暦1685年3月21日) - 1750年7月28日
18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家。

アンナ・マクダレーナ(マグダレーナ)・バッハ(Anna Magdalena Bach)は死別したマリア・バルバラ・バッハ(Maria Barbara Bach)の後妻です。
クラビータ(Klavier)は、チェンバロ・クラビコード・ピアノ、オルガンなどを含めていう場合もあり、ドイツではバロック時代に鍵盤楽器の総称として用いられました。
『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィータ小曲集』(Klavierbuchlein fur Anna Magdalena Bach)は、1722年と1725年の2巻あり、上記の動画では第2巻26の小曲集をフォイリッヒ(Feurich)のピアノで聴けます。
いい時代になったもんですわ。

この小曲集は子どもたちのための練習用として書いたものだと伝わっています。
ピアノを弾けない自分がいうのもなんですが、とてもシンプルなメロディと伴奏で、どんな世界観にもそっと寄り添うような安らかな感慨を覚えます。

バッハの楽曲は長い年月埋もれていて、メンデルスゾーンにより復活を遂げたといいます。
早熟の天才だったメンデルスゾーンは若干12歳にして、バッハのクラヴィータ曲を「ドヤー!」と弾いていたわけです。
その後「マタイ受難曲」という難曲を経て、世間も「す・・・すごい・・・」となったのかもと想像してしまいます。
この「入り口は大きく、中は広く、階層は深く、出口があるようでない」というバッハの世界観は、人の心に響くことを常に考えて作曲していたからこそ生じたのでしょう。

わたしたちは常日頃なにかしらのものづくりに励んでいるわけです。
バッハが心がけていたこと、その作品の在り様、伝播の流れから学び受けられることは多大なものがあります。

心に去来するものごとを感じながら、改めてバッハの楽曲に立ち返ってみると気づくことがたくさんありますね。

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