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【音楽×珈琲 鑑賞録】8月11日~ヨハン・セバスティアン・バッハ マタイ受難曲

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【143日】
8月11日のテーマは、【謎】

とりあげる作品は、
ヨハン・セバスティアン・バッハ /
マタイ受難曲

です。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach
1685年3月31日 - 1750年7月28日
18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家

今回とりあげる作品はマタイ受難曲 (Matthäus-Passion)
J.S.バッハが手がけた、新約聖書「マタイによる福音書」の26、27章のキリストの受難を題材にし、聖句、伴奏付きレチタティーヴォ、アリア、コラールによって構成された音楽作品です。

エピソードには、かのメンデルスゾーンが1829年に、バッハのマタイ受難曲を演奏するべく、「100年ぶりの復活演奏」と銘打ったことで上演は成功し、「バッハ・ルネサンス」が勃興したといいます。

この長大な楽曲とストーリーを経てみると、湧き上がる人間の疑問に対して、おおらかに答えを導いてくれるかのような感動があります。
この音楽を真摯に手がけたJ.S.バッハも、それを当時の世の中で表現したメンデルスゾーンも尽力の仕方が人知を超えています。

わずか100年や200年前の作曲家の中には、自分たちの使命を曲に込め、命を賭してきた人たちがいます。
現代は、人間がもつ生命エネルギーの熱量を注ぐ対象が分散化してしまい、自分が何者か、なんのために生きているのか分からなくなっている。
魅力的なコンテンツや、持っている力を注いでも然るべき対象は多数可視化されていながら、それが選びきれないという悩みに苛んでいる人々が多いのではないでしょうか。
なんとなくでも、他者から見たら無意味にしか見えない趣味嗜好も、そこに尽力する「気概」が重要です。

使命は勝手に付与されたものだとしても、命を燃やしたパッションにこそ価値がある。そんなことをこの受難曲から受け取ることができました。

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