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【音楽×珈琲 鑑賞録】11月24日~ヨハン・セバスティアン・バッハ 『ゴルトベルク変奏曲』

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【38日】
11月24日のテーマは、【謎】

とりあげる作品は、
ヨハン・セバスティアン・バッハ /
『ゴルトベルク変奏曲』

です。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach
1685年3月31日(ユリウス暦1685年3月21日) - 1750年7月28日
18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家

「ゴルトベルク変奏曲」(Goldberg-Variationen)は、2段の手鍵盤のチェンバロのための変奏曲 (BWV 988)です。
1741年、「クラヴィーア練習曲集」の第4巻で出版されています。
バッハ自身による表題は、
「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」 (Clavier Ubung bestehend in einer ARIA mit verschiedenen Veraenderungen vors Clavicimbal mit 2 Manualen)。
通称の「ゴルトベルク」は、バッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(Johann Gottlieb Goldberg)にちなむもので、不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵(Hermann Carl von Keyserlingk)のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の俗称がつけられています。

この作品はカナダのピアニスト、グレン・グールドが1956年にレコード会社に反対されながらもデビュー盤に選択し、全米ヒットチャート1位を獲るなど、世界的な大ヒットをして有名です。
グレン・グールドの天才的な解釈に注目が集まるところですが、原典からしてすでに難解な変奏曲を規定しています。
これをゴルトベルクは当時14歳からして弾いていたとは思えず、懐疑的な見解も多いようですが、潜心的に作品に傾倒していたら或いはと思わせるのが、この時代の音楽家たちです。

たった1曲でも、後世に名を遺し歴史を刻めることができるだろうかと考えてしまいます。
ゴルトベルクは養父のもと、偉大な巨人の肩にのった、まことしやかな存在かもしれませんが、少なくともそこに関係性を持つ運命を手繰ったわけで、指向があったからこその名声です。
名を残すことに意味はありませんが、在りたい自分というものがあるならば、その指向性だけは失わないようにしたいと思いました。

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