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【音楽×珈琲 鑑賞録】7月23日~リヒャルト・ワーグナー 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【162日】
7月22日のテーマは、【主題】

とりあげる作品は、
リヒャルト・ワーグナー /
楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

です。

ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー
Wilhelm Richard Wagner
1813年5月22日 - 1883年2月13日
歌劇の作で知られる19世紀ドイツの作曲家、指揮者、思想家

今回とりあげる作品はワーグナーの楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガー(Die Meistersinger von Nürnberg)
台本もワーグナーが手がけた歴史を基にした喜劇作品になります。

ワーグナーの作品は重厚かつ人気があるので、情報量が多く、あらゆるエピソードが濃厚です。
1845年に着想し、1867年に完成というワーグナーらしく長い年月をかけて作品にしたもので、この『マイスタージンガー』(親方歌手)という名称だけでも言葉が溢れてしまうくらいエピソードの枚挙に暇がありません。

今回は「作品の精髄」と呼ばれる第一幕の前奏曲に的を絞り、聴き入ってみました。

この作品の前奏曲は4部構成からなり、ソナタ形式をとっています。
「トリスタンとリゾルデ」におけるトリスタン和音のような斬新なコード感はありませんが、絶妙な不協和音のぶつかりとそれを中和する音の偏在に注目して聴き耳を立てると面白い音像を楽しめます。

この作品の特徴である4度音程の進行とテトラコルドの理論。解説の文字を追うなかで、
「なるほど、わからん。」
を繰り返してしまい、あたまが爆発しそうになりました。
音楽制作を志す者ならば、音楽理論と向き合い、体系化して自身の血肉としたいところですが、生半可な学びでは到達できないことだけを理解してしまいました。

この作品の聴き心地という点においては、
壮大でエネルギーに溢れ、一筋縄ではいかない音の響きに思いを来たすことはできても、なぜ素晴らしいのか解像度が低いままで一日が終わってしまう。
もちろん、このままではよろしくないし、
なんのための鑑賞録なのか、という自分自身への叱咤にすべく、
今後少しずつでも日々の鑑賞録を通して、取り上げられているクラシック音楽の良さを理論的に解像度を上げて言及できるように努めていきたいと思います。

オリンピックも始まり、真剣に向き合うべき物事に対して、真摯に取り組む姿勢を示せるように発奮していきます。

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