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【音楽×珈琲 鑑賞録】11月21日~アーサー・プライヤー 口笛吹きと犬

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【41日】
11月21日のテーマは、【逸話】

とりあげる作品は、
アーサー・プライヤー /
口笛吹きと犬

です。

アーサー・ウィラード・プライアー
Arthur Willard Pryor
1869年9月22日 – 1942年6月18日
 トロンボーン奏者、作曲家

「口笛吹きと犬」(The Whistler And His Dog)は、1905年に作曲したオーケストラのための楽曲で、金管楽器を前面に押し出した軽快な作品です。

アーサー・プライヤー自身はトロンボーン奏者で、
「マーチ王」として有名なジョン・フィリップ・スーザが率いるスーザ吹奏楽団に所属。楽団で「トロンボーンのパガニーニ」と称されるほど才能を発揮しています。

プライヤーの父も自身の吹奏楽団の創設者だったため、父の死後はスーザ吹奏楽団を退団しプライヤー吹奏楽団を引き継ぎ1903年に再結成デビュー。
楽団を率いる傍らに作曲した作品のひとつがこの楽曲です。

「日曜日の朝の公園、少年が現れて口笛を吹くと、遠くから駆け寄ってくる小犬の姿がある。少年と小犬はじゃれ合い、スキップしながら、少年と小犬が遠ざかって行く。という一場面を音楽で表現している。」

という日常の幸福な風景描写を切り取ったハッピーで軽快な小曲ですが、その聴き馴染みのよさは多くの人が知るところでしょう。

映像でみるとオーケストラのなかで口笛を吹いたり、犬の遠吠えをとりあげたり、なんとも微笑ましいものです。

オーケストラというと真面目に聴き入ることに集約しがちですが、こうした音楽と日常を結びつけ、日々の幸福に感慨を味わえる作品というのもいいものですね。

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