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【音楽×珈琲 鑑賞録】10月20日~ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 『ピアノ・ソナタ』第14番「月光」

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【73日】
10月20日のテーマは、【謎】

とりあげる作品は、
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン /
『ピアノ・ソナタ』第14番「月光」

です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Ludwig van Beethoven
1770年12月16日頃 - 1827年3月26日
ドイツの作曲家、ピアニスト

「ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2」 『幻想曲風ソナタ』("Sonata quasi una Fantasia")は、1801年に作曲したピアノソナタです。

当初、ベートーヴェンは「幻想曲風ソナタ」としましたが、詩人であるルートヴィヒ・レルシュタープは、第1楽章がもたらす効果を指して「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現したそうです。
そのコメントから『月光ソナタ』という愛称が生まれ、今日ではこちらの題名の方が有名になってしまっています。

ベートーヴェンはこの作品を伯爵令嬢のジュリエッタ・グイチャルディに献呈していますが、この女性がベートーヴェンにとっての「不滅の恋人」だったと予想されています。
ベートーヴェンは数知れぬ女性に度々恋愛感情を抱くものの生涯独身を貫きました。
そんなバチェラーであったベートーヴェン。
自らの境遇であったり、自身の体調や偏執的な性格によるもの、あらゆる側面により、家族となるパートナーをえるまでの過程が踏めなかったわけです。
そして、音楽性から察するに情熱の熱量は尋常ではない人。
そうなれば、自身の強みである音楽家としての力量を極限まで発揮すれば、きっと報われるはずだと考えていたのではないでしょうか。

このピアノ・ソナタは3楽章構成の演奏時間約15分ほどの楽曲ですが、緩やかでロマンチックな第1楽章から始まり、軽快で和やかに聴ける第2楽章、そして情熱的な第3楽章で圧倒します。
音楽としては、他に類を見ない名曲ですが、一個の人間としてみたら次元の違いに尻込みしてしまうほどのものです。

偉大すぎて畏れおおい。
このピアノ・ソナタを聴きながら、ベートーヴェンの生涯を追うとそんなことを想起してしまいました。

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