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仙台げいのうの学校文化祭 2024年2月4日

去年から参加させてもらっている「仙台げいのうの学校」という、仙台市を中心に宮城県内などの郷土芸能の演者関係者、愛好家、支持者たちの交流や勉強会をしている「学校」と冠している催しがあり、その「文化祭」という名の交流会があり、雄勝での獅子舞や創作和太鼓の他に、昨年から仙台鬼剣舞同好会にも関わらせていただいていて、彼らのお手伝いも兼ねて参加してきました。


ーパネルトーク

午前中に雄勝体育館で獅子舞の稽古があり、終わってから駆けつけたので少し遅れて会場へ。すでにトークイベントが始まっていて、登壇者が各々の芸能に対する芸能の関わり方についてやスタンス、思いをお話されていました。民俗芸能の保存会などで活動されている方々、ではなく少しその外側から活動されている創作和太鼓のAtoa.の髙橋勅雄さん、髙橋亮さん、仙台鬼剣舞同好会の菊池李沙さん、冨樫陽太さん、美術家の田中望さん。ファシリテーションに小岩秀太郎さん、関美織さん。

仙台げいのうの学校文化祭 パネルトーク

遅れて到着だったので始めの数十分は聞き逃してしまっていたのですが、ちょうど仙台鬼剣舞同好会の二人のトークでした。全体を通して今やっている活動のきっかけや、民俗芸能との関わり方、自分たちの考え方、そして仙台という場所(この時は様々な人たちが集まる都市という側面を指して)で鬼剣舞なら別の地域の芸能をやることや、創作和太鼓から郷土芸能と関わりを持ってやること、そして将来的な展望を語ってくれていました。

各々の視点で民俗芸能をどう見ているのかがなんとなく見えて、自分との共通点や違いなどが見えてとても有意義なトークでした。また、小岩さんから鬼剣舞同好会へのプレッシャー(とても良い意味で笑)をかけているようにも見えて面白かったです。同好会も岩手の保存会などの団体と交流も少しずつ設けていくような展望もお話していたのでそちらも楽しみ。

ここに、トークの感想などや自分が関わる芸能についてあれこれ少し書き出したらそれだけで1,500文字とか超えてしまっているので、別記事にしました(笑)もしご興味がありましたら読んでいただけると嬉しいです。

ーお面ブース

トークも一段落し、交流会会場のカフェスペースへ移動。そこでは東北工業大学と鬼剣舞同好会の方々で例のお面作りのブースもありました。とても可愛い!そして、ちょっとした芸能の情報も載せてもらえている。こういう感じで色々な芸能のお面グッツあったら面白いだろうなぁ。うちの甥っ子達へのお土産にも数枚いただきました。

お面の型紙 鬼剣舞同好会の説明や代表の心の叫びも

「踊りたい!」「踊りたいっっっ」「踊りたい・・・」
頭の中、踊りたいだけになっているのが、さすが菊池李沙さんを取材しただけあるなぁとクスッと笑ってしまいました。

実はこのイベントの数週間前に一度会場の「鐘崎笹かま館」で、文化祭についての打ち合わせに仙台鬼剣舞同好会の代表の菊池さんが行く時に僕も招集がかかり行ったのですが、その施設が想像の遙か斜め上にあってびっくりしました。実はこの文化祭を知るまでただの蒲鉾屋さん(いわゆる工場と店舗)だと思っていたのですが、カフェランチもできる、蒲鉾も自分で焼けるスペースあり、工場見学できたり郷土料理を食べられるレストランあったり仙台七夕ミュージアムがあったりと、完全に総合文化施設。同じ宮城県内だけれど全然知らなかった・・・。

その打合せは、美術家で東北工業大学でゼミを開いている田中望さんとその学生達で鬼剣舞や郷土芸能についての取材。文化祭イベント当日に来場者と一緒に作る手作り紙のお面のワークショップをするそうで、そのお面を鬼剣舞のものにしたいとのことでした。

田中さんとは、実は10年くらい?前からの付き合いでもあって、僕が出演していた音楽イベント(涼音堂茶舗「鳴響」「渋響」など)に足を運んでくださったり、新潟の大地の芸術祭でご一緒する機会もありました。去年、何年かぶりに仙台げいのうの学校で再会してびっくり。

お面ブース 学生さんが衣装つけている。きっとこのまま同好会へ・・・

ー芸能公演

川前鹿踊

ちょうど去年の2月に仙台市の「民俗芸能の集い」というイベントでの演舞を見せてもらって、ちょうど1年。幕踊り系の鹿子踊、良いな。幕の中に小さい太鼓を持っているのとかも可愛い。(とても難しそうですが)

Atoa.

何度か、雄勝での復興イベントなどでも見たことがありましたが、その時は運営側でゆっくり見れなかったので今回見れてとても良かったです。
冒頭の獅子舞の獅子頭は宮城県加美町の宮崎の獅子頭と聞きました。僕が知っていた宮崎の獅子頭は幕がカラフルな感じだったので気になって調べてみると何系統か地区によってあることを知りました。

杜乃七頭舞

七頭舞自体、2013年にくりはら万葉祭で中野七頭舞を見て以来でしたので11年ぶりくらいにこの芸能を見ました。大勢で舞う姿は、神楽の登場人物が総出になり、一つになっているような感じがとてお新鮮かつ神聖だなと感じさせられました。その時に感じた空気だなぁと思ったら杜乃七頭舞は中野七頭舞に指導を受けたとのことでした。

仙台鬼剣舞同好会

我らが仙台鬼剣舞同好会。文化祭の本公演が終了し交流会に入ってからサプライズ(?)的な出演。僕は、スピーカー繋いで音源をキューを見て流しつつ、走っていって少し撮影して、またスピーカー弄ってと本当少ししか記録は撮れませんでした。衣装はお借りしたもので、面は持っておらず、この日のお面づくりワークショップで作ったお面をかぶる(本来白面は一人だけれど、この日は全員白(笑))

仙台のかまぼこ屋で、県内様々な芸能を見て交流ができた良い時間でした。仙台げいのうの学校の職員のみなさな、出演者、関係者の皆様、お疲れ様でした!

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