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【郷土芸能日誌】おらほう・あんだほう

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個人的に関わっている郷土芸能団体についてや、色々と見聞きした郷土芸能・民俗芸能の思ったことをなどアレコレを不定期に綴ります。 タイムリーな記事だったり、過去のことを急に思い出して…
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2024年2月の記事一覧

岩崎鬼剣舞(2024年2月12日 米川の水かぶり(宮城県登米市東和町))

米川の水かぶり 特別出演 2024年2月12日(日)宮城県登米市東和町米川 大慈寺 演目: 1,一番庭 2,一人加護 3,刀剣舞の狂い 4,カニムクリ 5,八人加護 「米川の水かぶり」に特別出演で来てくれた岩手県北上市の民俗芸能の「岩崎鬼剣舞」。 まさか宮城県内、しかも石巻市の隣の登米市で見る事が出来るのは珍しいと思うのでしっかり見させてもらいました。 前に見たのは昨年の「北上・みちのく芸能まつり」で、その時はお囃子が気になって仕方がなかったのでお囃子ばかり見て、(

米川の水かぶり(2024年2月12日)

宮城県登米市東和町の米川にユネスコ無形文化遺産にもなっている「米川の水かぶり」という火伏せ行事に行ってきました。 会場になっている大慈寺に着くと、前日の荒浜磯獅子踊りのイベントで一緒だった龍笛奏者の山下進さんや、元東北歴史博物館館長の笠原信男さんとお会いする。他にも石巻の方にもお会いする。やはりこういうお祭りには来ていらっしゃるなと思う人達。 また、仙台げいのうの学校・縦糸横糸の小岩秀太郎さんともバッタリ会う。小岩さんはイギリスから音楽家のMonnaさんと写真家のマティア

3月2日に向けての獅子舞、創作和太鼓練習

3月2日に(土)に石巻市雄勝町の硯上の里おがつで行われるイベント「船が、ゆく」の 雄勝の民俗芸能の一つの獅子舞(獅子振り)を保存している胴ばやし獅子舞味噌作愛好連の演舞と、創作和太鼓の伊達の黒船太鼓の演奏がされます。2団体の合間に、両団体に入っている僕と、愛好連の会長の神山正行さんの2人演奏も入っているので、それぞれ気合入れて練習していました。 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 普段は2人獅子ですが、この時の練習時に獅子役不在だったので、1人で段取りなどの確認。今年くら

トーク&プチ体験 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊 2024年2月11日

先日の2月11日、仙台市若林区荒浜にある海岸公園センターハウスで【トーク&プチ体験 ご存知ですか?荒浜磯獅子踊】に行ってきました。 ご存知かどうかと言われたら、全く存じていませんでした!というのが正直なところで、このイベントに関わっている龍笛や篠笛などの和笛奏者で、同じ雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連で囃子手をしている山下進さんから数ヶ月前にチラッとこの荒浜の獅子踊(鹿子踊?)の存在を教えてもらうまで本当に知りませんでした。 山下さんのブログ記事にそのあたりについて詳しく

郷土芸能じぶんちの「かわら版じぶんち」に掲載していただきました(雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連)(2024年1月1日)

郷土芸能のファンによるオンラインコミュニティ(?)の「郷土芸能じぶんち」そこで郷土芸能を紹介する「かわら版じぶんち」に雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連を載せていただきました。 郷土芸能じぶんちは本当に様々な芸能の紹介や、コミュニケーション、取材した内容をまとめているZINEなど本当に勉強になるしとても楽しいコミュニティ。これから発行されるものや行動がとても楽しみです。 取材当時はまだ公式X(Twitter)アカウント作っていませんでしたが、今年の1月中旬にアカウントを整え

自分だったら何を伝えたいんだろう 〜仙台げいのうの学校文化祭のトークなどを聞いて思ったこと

前回の記事のトークを聞いて それぞれの立場で、民俗芸能の外から民俗芸能と接することについてを短い時間だったけれど、聞かせてもらいました。 そして、はたして自分ならどういうことを話すだろうかということも考えさせられました。いつも新人気分を大切にしているつもりですが、気がつけば和太鼓は13年、獅子舞は10年と、年齢的にも新人とは言えないようなところにも来ました。事務局をやっているので対外的なことは用意しているところもあるのですが、ホンネの部分というか。 対外的な部分は、誰しも

仙台げいのうの学校文化祭 2024年2月4日

去年から参加させてもらっている「仙台げいのうの学校」という、仙台市を中心に宮城県内などの郷土芸能の演者関係者、愛好家、支持者たちの交流や勉強会をしている「学校」と冠している催しがあり、その「文化祭」という名の交流会があり、雄勝での獅子舞や創作和太鼓の他に、昨年から仙台鬼剣舞同好会にも関わらせていただいていて、彼らのお手伝いも兼ねて参加してきました。 ーパネルトーク午前中に雄勝体育館で獅子舞の稽古があり、終わってから駆けつけたので少し遅れて会場へ。すでにトークイベントが始まっ

企画展 おがつの【匂い】【石】【祭り】(2021年〜2022年)と「おがつのね(音)」

2021年夏〜2022年春にかけて石巻市雄勝町を表す水産、石、芸能をそれぞれテーマに、過去と現在を展示し未来を住民視点から照らす内容の企画展がありました。2021年7月に主に漁業、水産、暮らしをテーマの「おがつの匂い」、2022年1月に雄勝石の硯やスレートの産業をテーマにした「おがつの石」、2月には雄勝法印神楽を中心に郷土芸能や神社の祭りをテーマにした「おがつの祭り」。 その企画展がきっかけで始まった映像、サウンドスケープとアンビエントの作品「おがつのね」を一つ一つ制作後記