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中央アフリカ共和国とチャド共和国

(73番)  2016年   1月

中央アフリカ共和国とチャド共和国へ行ってきました。
特に中央アフリカ共和国で「ピグミー」の人達に会ってみたかったのですが、今回はそちら方面へは行けずじまいでした。
理由は彼らが住んでいる地域は、昨年9月に起きた内紛の影響で危険だからという事でした。
その内紛というのはバンザ大統領が民衆の前で演説をしていた時、「皆が仲良く、喧嘩をしてはいけない」と訴えたばかりなのにイスラム教徒が殺されて内紛が勃発したのだとか。

旅行は行ける時に行っておけ」が鉄則ですね。

昨年の6月に「ナウル、キリバス、ツバルとオーストラリア3回目」へ行って以来、久しぶりに国の数を増やすことができました。もちろん、毎月、
海外へは行っていますが、2回目以上の国ばかりなので国の数は増えなかったのです。

今回は「国盗り」が目的の為、体力的には相当きついし、我慢を強いられるしですが、内容的には非常に薄っぺらいです。
参加者は男性3名、女性4名の計7名でしたが一人を除いて他は皆顔なじみでした。
成田へ行くと「今回もよろしくね」というのがお決まりの挨拶となっております。

1日目 1月22日
✈ 20:15 発 成田: エチオピア航空(787-8 pax)

2日目 1月23日
  00:30 着 香港
時差マイナス1時間

✈ 01:30 発 香港:同上
ここから大泥棒が乗ってくるので貴重品をしっかりと管理
  07:50 着 アディスアベバ(ボレ国際空港)
時差マイナス5時間

✈ 09:15 発 アディスアベバ:同上
  11:35 着 カメルーンのドゥアラ国際空港
時差マイナス1時間
ここで一度入国し、アンゴラ航空カウンターでチェックイン

✈ 14:20 発 ドゥアラ:アンゴラ航空(737-700)
  16:00 着 バンギ・ムポコ国際空港

{中央アフリカ共和国の説明}
首都: バンギ
国土: 日本の約1.7倍(海がない)
人口: 約470万人
公用語: フランス語とサンゴ語
宗教: キリスト教(50%)、伝統宗教(35%)、イスラム教(15%)
産業: 農業(綿花、コーヒー、タバコ)
独立: 1960年にフランスから

中央アフリカ共和国の地図

🚌 ホテルへ
いや~、もうぐったり・・・😫と思っていたら、いきなり目がシャキーン😮とする光景が。
ホテルに向かう途中に、数々のPKO(国連平和維持軍)の車、装甲車、戦車が通り過ぎていき、我々を大歓迎してくれている!?かのようだった・・・
添乗員さんは3年前にも来ているそうで、その時とは比べものにはならないほどの数だったとか。
ま、こういう光景は他の国でもたびたび見たことがあるので、さほど驚かないが、やはり平和ボケした身には奇異に映る。
それにしても戦車が真っ白だが、どうしてだろう?

帰国してから調べたところ、「敵意がない事の表明として、あえて目立つ白い色で塗装をしている。紛争地域では目立つ色の方がかえって安全なのだとか。逆に迷彩色などの塗装だと紛争地帯の勢力に狙われる可能性が高くなるから」とのこと。

ホテルにて夕食:アボカドサラダ、お魚、チキンなど

🛏 バンギ泊
事前に調べたホテルの情報では1950年代に建てられて、黒カビに注意というコメントが。ま、何とか自分の部屋は大丈夫だった。

3日目 1月24日
🚌 バンギ市内観光へ

バンギ市内
D社サイトより

→アルディサナル民芸品村
木彫り、蝶の羽を張り付けて描いた絵など

→バンギ大聖堂
1908年に建築。赤レンガで造られたロマネスク様式の教会。
丁度、日曜日のミサが行われていた。中はとても綺麗だった。

バンギ大聖堂
Tripadvisorより

建国の父ボカンダ像
町の中心部のロータリーにある。フランスからの独立の為に奮闘したが初代首相になった翌年に事故で亡くなった。死後57年たった今も彼はこの国の英雄だ。

バンギ国立公園
屋外博物館のようになっており、フランス占領時の様子が描かれた壁画がある

ホテルで昼食:パスタ他

→国会議事堂
通常、政府関係の建物は写真撮影が不可である。
しかし、PKO軍に見張られながら、ある意味睨まれながら、他の人達は何とか写真を撮ったようだ。
最初は「ノーノー」と断られて、写真愛好家たちと必死の攻防が繰り広げられた。ま、いつも見る光景。
ダメなのにごり押しをするのは相手国に対して敬意を表していないことになるのだから、止めておいた方がいいと思う。
中には両手を合わせて拝んで頼む人もいて、これはあくまでも日本式であり、すべての国に通じるわけではない。チクリ!
私は写真を撮らないので、いつも冷めた目で見ているだけ。

後記: 現在はスマホのカメラで撮っています。

ウバンギ川
中央アフリカとコンゴ民主共和国の間を300kmに渡って国境を接しているので、対岸のコンゴが見えた

ウバンギ川
Tripadvisorより

今日も町中を白い戦車が走っており、兵士達の姿もたくさん見られた。
日中の気温は33度。

一人がビザ用の写真を4枚用意するようにと事前に連絡があったにも拘らず、忘れてしまい、現地で撮影をした。値段を吹っ掛けられてしまったが、ガイドさんが止めてくれた。それでも日本よりも高かった。

🛏 バンギ泊

4日目 1月25日
早朝5時にチャドへ向かうために空港へ
バンザ大統領がフランスから帰国する為、空港までの警備は物々しかったが、我々は午前中に出国するのでそれほど支障はなくラッキーだった。

✈ 07:55 発 バンギ: アスキー航空(737-700)
  09:45 着 ドゥアラ(カメルーン)

再度入国して空港内のサロンにて長くて退屈な待機時間を過ごした。
食べる物がないので、コーヒーを何杯もお代わりして、胃を悪くするのではと心配になった頃、誰かが「お腹が空いた」と呟いた。
そこでやっと添乗員さんがサンドイッチを頼んでくれた。
もちろん、昼食の事は考えていたのだろうけど。
手元に届いたのは硬~いフランスパンにハムが挟んであるだけの「飢え死にするよりはまし」の食事だった。
まずいので、半分しか食べずに、又、何も食べる物がないときの為に残しておいたが、出国の際、没収されてしまった。
硬過ぎて口の中の皮が剥がれてしまったぞ。😥

✈ 18:20 発 ドゥアラ: 同上
  20:35 着 ンジャナメ国際空港

{チャド共和国の説明}
首都: ンジャナメ
国土: 日本の約3.4倍(海がない)
人口: 約1,283万人
公用語: フランス語とアラビア語
宗教: イスラム教(54%)、キリスト教(34%)他
産業: 農業、牧畜業
独立: 1960年にフランスから

チャド共和国の地図

ホテルにて夕食: サラダ、ステーキ

🛏 ンジャナメ泊

5日目 1月26日
🚌 終日、ンジャナメ市内観光

→独立記念広場
大きな人間の像と記念のモニュメントが立っていて、綺麗だし、かなり広い場所だ。
大統領府の近くにあるために、ここも写真規制が厳しかった。
警備をしていた兵士がいきなり「Come here」と言ったが、お得意の聞こえないふりをした。「ちょっと来い」とは何ぞや!と思ったのもある。
どうせ、何かせびるか、いちゃもんをつけるつもりだろうから。
その手には乗らないぞ。こういう時、カメラを持ってないといちゃもんをつけにくいので便利だ。

国立博物館
1962年に開設。1階はチャドの石器時代から始まり、伝統的な暮らしが分かる農機具、台所用品やお金の代用品などの展示。
2階は世界最古の人の祖先と言われる「トゥーマイ猿人」の化石人骨(レプリカ)が展示されていた。「トゥーマイ」とはアフリカ中部に生息していた霊長類の一属で、「生命の希望」という意味。オリジナルは700万年前のもので中央銀行に保管されている。

2001年にチャドのジュラブ砂漠で発見された。フランス人が中心となった化石の発掘や調査研究チームには愛知大学の女性も含まれる。
知らなかったが、何とも嬉しい話だ。
発見された頭蓋骨がほぼ完ぺきだったために、当時の体つきを復元させることができて、等身大のトゥーマイ猿人を見ることができた。

因みにエチオピアで1974年に発見された「アファール猿人」のルーシーは320万年くらい前のものとされるので、それよりもずっと古い人の祖先だ。

国立博物館の外観
Tripadvisorより

昼食:アリババ・レストランにてレバノン料理

→グランド・モスク
珍しい形のミナレットとドーム型の屋根を備えた現代的なモスク

グランドモスク
Tripadvisorより

シャリ川
全長949kmで対岸はカメルーン。人々が洗濯をしていたり、日光浴をするカバの姿もあった。

ホテルにて夕食: 海鮮スープやエビなど

ンジャナメ市内にもPKO軍の兵士はあちこちにいた。日中の気温は32度。

🛏 ンジャナメ泊

他の人達はニジェールへ行くためにここで別れた。
私はニジェールで「イケメン コンテスト」を見に行ったことがあるので今回はパス。

6日目 1月27日
午前中は自由行動だったが、一人で出歩くのは危険だと思い、部屋に閉じこもっていた。
チャドのガイドさん二人は時間通りに迎えに来てくれて空港まで送ってくれた。二人とも明るくてとても親切だった。
空港へ着くと中国人だらけで、ビックリ!
もちろん、観光客ではなく、労働者達だ。

✈ 14:15 発 ンジャナメ: エチオピア航空(737-800)
  19:53 着 アディスアベバ(うわ~、又、中国人だらけ・・・)

✈ 23:10 発 アディスアベバ:同上 (737-8 pax)

7日目 1月28日
  13:45 着 香港

✈ 15:20 発 香港:ANA (767-300)
  20:15 着 成田

両国を比べるとチャドは観光資源がたくさん(チャド湖、エネディ山地、ティベスティ山地などの自然)あるので、裕福そうでした。
まず、空港からして立派でした。添乗員さんによると前回来た時はもっと酷かったとか。
S社の旅行でチャドだけで27日間のツアーがありますが、ほとんどがテント泊です。
行った事のある人の話では、しまいには完全な浮浪者になるそうですよ。😉

後記:数日前にラジオから偶然聞こえてきました。😃
「NomadMania」という組織が発表した、国連加盟国の193か国すべてを訪問した人は世界で400名いるそうです。これはあくまでもこちらの組織に登録をしている人の中でという事なので、実際はもっと多いと思われます。

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