見出し画像

マダガスカル

(72番)  2001年   11月

マダガスカルへ行ってきました。
アフリカ大陸の東の沖合400kmに位置する世界で4番目に大きな島です。1番目からグリーンランド、ニューギニア島、ボルネオ島の順です。
今から1億6500万年前にアフリカ大陸から切り離されて、地殻変動の忘れ物と言われる島でもあり、動植物には固有種が多く存在しています。
ここはキツネザル、カメレオン、バオバブの木、そして一世を風靡した?
横跳びするベローシファカが有名です。

今回の参加者は男性3名、女性9名で計12名でした。

1日目 11月23日
✈ 19:00 発 成田: シンガポール航空

2日目 11月24日
  01:20 着 シンガポール(チャンギ空港)
第2ターミナルから第1ターミナルへ移動し、空港内のソファで仮眠をとった。24時間空港とは言え、静まり返っていた。
時差マイナス1時間

✈ 05:45 発 シンガポール:マダガスカル航空
  10:30 着 レ・ユニオン(ローラン・ギャロス空港)機内待機
ここは機内待機をする際にはいつも「窓を開けてはならぬ」と言われる。
軍関係の施設か何か、見られてはいけない物が敷地内にあるのかも。

✈ 11:30 発 レ・ユニオン:同上
  11:15 着 アンタナナリボ(イヴァト国際空港)
時差マイナス5時間

マダガスカルの地図
クラツーのサイトより

国の説明
首都: アンタナナリボ(標高1,200m)
国土: 日本の約1.6倍
人口: 約1,400万人
公用語: マダガスカル語とフランス語
宗教: キリスト教 58%、アミニズム 37%、 イスラム教 5%

🚌 ホテルへ向かい、少々休憩、その後昼食
観光スタート

チンバザザ動植物園
マダガスカルの動植物を一か所に集め保護をしていて様々な原猿類、鳥類、植物などが展示されている。
博物館
巨鳥エピオルニスの骨標本と卵(17世紀ごろまで生息していたが現在は絶滅。体長3m以上、体重400kg以上で人間を食べたとか)
アイアイの剥製(夜行性で昼間は滅多に出会えない上に、地元の人にも見つけにくく絶滅の危機にさらされている)
各種のキツネザル、鳥の剥製、恐竜の骨、人々の暮らし、部族の髪型、ラフィアというヤシで編んだバッグや帽子など。

動植物園
ワオキツネザル、エリマキギツネザル、ブラウンキツネザル、ホロホロ鳥、ワニ、ダチョウ、マダガスカルの植物(旅人の木、タコノキ、バンブーヤシなど)

ワオキツネザルが尻尾の手入れをしていた
ブラウンキツネザル
不明

夕食:レストランにて民族音楽を聴きながら。

🛏 アンタナナリボ泊

3日目 11月25日
午前、モザンビーク海峡に面し、バオバブ街道で有名なモロンダバへ。

✈ 09:25 発 アンタナナリボ: マダガスカル航空
  10:15 着 モロンダバ

🚌2台でホテルへ向かい、スーツケースを置いてカヌー乗り場へ

🛶 ピローグと呼ばれるカヌー4台でヴェズ族の住むベタニア漁村へ
川の両側はマングローブの群生地となっている。
村では素朴な人々の暮らしぶり、アウトリガー付きのカヌーを作っている様子や洗濯をしている様子などを見学。小さな女の子の足の指先が「スナダニ」に食われて痛そうだった。

ベタニア漁村の子供達

🛶 再び、カヌーに乗ってホテルへ戻る
ホテルで昼食:カニなど

🚌 午後はいよいよ楽しみなバオバブ街道へ

バケツの中身が気になる


バオバブには9種類があって、「グランディディエリ・バオバブ」という種類が一番大きい。
これは近くに寄って見上げると「まあ~、たまげた」と思わず声を上げてしまうほど巨木だ。
並木道のバオバブの木は樹齢が100年以上のもので、もちろん自生している。
この辺りには見ることができなかったが、南の方へ行くとずんぐりむっくりとしたおデブさんのバオバブがあって、愛嬌があり何だか親しみを感じる。

精霊のバオバブ(樹齢800年、高さ25m、直径3m、周囲19m)

精霊のバオバブ
精霊のバオバブを下から見上げる


相思相愛のバオバブなど。

相思相愛のバオバブ

最後に夕陽が落ちる時のバオバブを写真に収めてホテルへ

夕陽の中のバオバブ

🛏 モロンダバ泊

4日目 11月26日
フォート・ドーファンへ向かう
✈ 09:25 発 モロンダバ:マダガスカル航空
  10:10 着 チュレアール(飛行機を降りて空港内で待機)

✈ 11:10 発 チュレアール:同上
  12:00 着 フォート・ドーファン
着陸の際、強風のために飛行機が激しく揺れた。

🚌 ホテル到着後、昼食

午後の市内観光へ
大木のジャックフルーツの木とすぐ傍のライチの木の所で写真ストップ。

サイアシ植物園
入園するといきなり、ワニ園になっていて、食後すぐだったのか鶏の頭がワニの足にくっついていた。オー!ワイルド!

マーケット
🍫 「アオ」のチョコレートを探すも見当たらず。

ホテルへ
スーパー(ホテル近く)
マダガスカルは良質なカカオが穫れることから、チョコレートが有名。
カカオが70%であまり甘くないチョコレートは日本ではあまり見られないので、皆さんで買い占めるかのように大量に購入。

後記: 当時はカカオの含有量が40%が普通でした。現在、日本でも健康志向もあって高カカオチョコレートはどこでも売っていますね。

夕食: クレソンのスープ、ラム肉とご飯、バナナケーキ、ライチ(マーケットで買った)

🛏 フォート・ドーファン泊

5日目 11月27日
🚌 ベレンティーへ向かうが、途中の橋が壊れていて歩いて渡った。

辺りは広大なサイザル畑が広がっていた。

本日宿泊のロッジ到着

ガイドさんはここで唯一の日本語ガイドで、ここに来た日本人研究者が滞在した6か月間と本とカセットテープで日本語を学んだそうだ。素晴らしい!👏

昼食: エビ、ニンニク和えの野菜、ポーク、フルーツポンチ

自分の部屋に戻る時、芝生の中に綺麗な黄緑色のカメレオンを発見。
体長は50cmほど。

ベレンティー自然保護区
森へ入るとお目当てのベローシファカ、ブラウンキツネザル、ワオキツネザルと大量の蝶々が飛び交っていた。
子連れのベローシファカが愛らしかった。しかし、なかなか横跳びをしてくれず・・・と思っていたら・・・

通常彼らは木の上で過ごし、移動も木と木の間をジャンプする。
昔は森林が多く木々も密だったのが、近年、次の木に飛び移ろうにも遠すぎることが多くなった。それで、一端地上に降りて横跳びで移動するしか方法はなくなったとか。
しかし、彼らは脚がとても長く、手が短いためにバランスが悪く四足歩行はできずに木の上と同じで飛ぶしかないのだそうだ。
長い距離となると体力を消耗してしまうので、時々向きを変えて飛んだり、休憩をとったりする。
そうだったのか。こちらはいつも彼らが横跳びをすると思い込んでいたので、目から鱗だった。

ベローシファカ
やっと飛んでくれた

道の真ん中に弱弱しいブラウンキツネザルが1匹いた。よく見ると毛並みもつやつやしていなくて、遠くから見ても病気だというのが分かった。
ガイドさんが「観光客がお菓子などを与えるのでああなってしまった」と嘆いていた。😔

動物に人間の食べ物を与えてはいけないことくらい、誰でも知っているはずだが、マナーを守らない人もいるようだ。
外国へ行って動物にエサを与えている同じグループの日本人をよく見かけるが、情けなくなる。
人間が食べる物(特に加工食品でパンも含む)には添加物が含まれており、それが動物には悪影響(強すぎるから)を与えるのだ。
貧しい国に行くとやせ衰えた犬や猫などを頻繁に見ることがあって、一部の人は「可哀そうだから」という理由だけで、朝出てきたパンなどを与えている。
そういう事をするのは決まって日本人で、他の国の人達を見ていると決してそのような事はしない。

夜には夜行性の動物を探しに出発
「トゲトゲの森?」に入り、ガイドさんの驚異の視力が発揮されて、夜行性のイタチキツネザル、ネズミキツネザル、ヨタカを発見。
ヨタカを発見した時はガイドさんも珍しいらしくて興奮気味だった。
懐中電灯は動物の目に当たっても悪影響を及ぼさない「赤外線ライト?」を使っていた。

後記:インドネシアのスラウェシ島へ「クロザル」を見に行った時、夜に「ターシャ」という世界一小さなメガネザルを探しに行ったが、その時もちゃんと赤外線ライトで照らしていた。

3年ほど前に北海道の知床方面でやはり夜に動物を探しに行くという事に参加をした。驚いたことに普通の懐中電灯がそれぞれに渡されたのだ。
それがものすごく光が強い物で、人間の都合で探しやすいようにと考えたのであろう。
間違えて我々の方を照らす人もいて、眩しすぎて恐怖を感じたほど。
この辺りの教育が、日本は随分と遅れており、残念でたまらない。
ガイドさんには、今後、赤外線ライトを使ってくれないかと頼んではおいたが、実行されているかは不明だ。
どうか国内でこういった動物虐待のような事が行われていませんように。

🛏 ベレンティー泊

6日目 11月28日
ワオキツネザルが5時半ごろからロッジの屋根を走り回ってモーニング・コール?をしてくれていたようだ。😉

部屋の窓は一枚の板状で上の部分のみが壁とくっついているタイプで、向こう側に開けてつっかえ棒をするようになっていた。
朝の準備をしながら、ふと窓の方を見るとベローシファカが窓枠に両手をかけて部屋の中を覗いているではないか。ジ~ッと我々を見ていて、思わず固まってしまった。
その間、わずかではあったが、幸せな瞬間であった。ここに来て良かったと初めて思った。
それはまるで我々が檻の中に入れられた動物のようだった。😀

早朝からベレンティーの森へお散歩
ワニや亀(ホウシャガメ)の飼育場を見学

🚌 ベレンティー博物館
アンタールイ族や他の民族の資料館

サイザル畑でグループ写真の撮影

フォート・ドーファン到着

私設の保護区にてネペテンス(食虫植物のウツボカズラ)を見学

✈ 16:55 発 フォート・ドーファン:マダガスカル航空
  18:10 着 アンタナナリボ

🚌 ペリネへ向かう(約140km)

22:30 ペリネ到着後、希望者のみ夜行性の動物を探しにナイトサファリへ出発。一人だけ参加したそうだ。もちろん、私はパス。

🛏 ペリネ泊
部屋の中は二人ではとても狭くて、スーツケースも広げられないほどだった。旅行会社は下見をしていないのが、バレバレ。

7日目 11月29日
午前はペリネ特別保護区の観光
原猿類の中でも最も大きな体をしたインドリが生息をしている森林公園の中をウォーキング。現地の人々はインドリが先祖の化身として考えているとか。
インドリはマダガスカルのペリネでしか生息しない猿で、森へ入り30分後に発見。鳴き声はけたたましくて森中に響き渡っていた。
残念ながら、現在は絶滅危惧種となっている。

インドリ
岩合光昭氏のサイトより

アンタナナリボへ戻る途中にカメレオン・ファームに立ち寄る。
1本の木にいろんな種類のカメレオンが乗っていて、さしずめ、七夕飾りのようだった。

カメレオン
ナナフシ?

空港へ
手荷物検査ではお金を要求されたり、全身触られたり、個室に閉じ込められたりと皆さんいろいろと被害にあわれた様子で毅然とした態度が必要だ。

✈ 15:10 発 アンタナナリボ: マダガスカル航空
途中のレ・ユニオンに寄港し、シンガポールへ向かう。

8日目 11月30日
  06:45 着 シンガポール

✈ 09:45 発 シンガポール: シンガポール航空
  17:05 着 成田

後記:日本にもあちこちの動物園でワオキツネザルがいます。
特に大島(東京)の動物園で見た光景はビックリしました。😮
皆が太陽に向かって一斉に立ち、ピクリともしないで日光浴をしていたからです。その時は50頭くらいいたような気がします。
1月だったから相当寒かったでしょうね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?