(WS)璃奈ちゃんボード越しに見える景色~構築記録~(虹ヶ咲)
こんにちは。カウンと申す者です。
遂に虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のブースターパックが発売されましたね!
発表があった日からずっと、どんなカードが来るのかわくわくしていました!
ところで、カードリストは見ましたか?
…凄い内容でした。キーワード能力が一人一人バラバラで、原作の個性が不足なくカード効果にも現れているようなテキストが多くなっています。
デッキとしてまとめあげるのがとても大変で、そういう意味でも原作再現なのかもしれないですね。(スクスタの「あなた」になったつもりで組むとより楽しめそうです)
では、どのようにデッキを組むのが正解なのでしょうか。悩んでいる人も多いと思います。
今回は、そんな中でもある一つのフィニッシャーに焦点を当てた構築について考えた軌跡を記していこうと思います。
いつも通り長いので、適当に読みたいところだけ読んでいってください。
虹ヶ咲(ニジガク)とは?
そもそも虹ヶ咲のことを知らない人に軽く解説を。
正式には「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」といいます。昔、一世を風靡したラブライブの三つ目のプロジェクトで、元々外伝にあたるプロジェクトになっています。
個性が(ぶつかり合うほど)豊かなスクールアイドルたちと「あなた」が作る物語。それが虹ヶ咲の全てです。
また、アニメ化の予定はプロジェクト発表当時はなかったそうですが、人気になったことを受けて昨年アニメ化。かなりの話題を呼んだ作品となりました。
少し気になっている方はアニメから入るのをお勧めします。
これ以上詳しいことは公式サイトへGo!
構築記録(8選→5選3門への軌跡)
早速レシピをどーん。
詳しいリストと個々の効果はデッキログ貼っておきますのでそちらで確認ください。
さて、虹ヶ咲のリストを見て、何を最初に組みたくなるでしょうか。
人にもよると思いますが、大会結果を見る限り8スタンバイ(電源)を使ってみようという人が多かったようにみえます。
虹ヶ咲の8スタンバイの強みは、その面形成能力と、打点形成能力です。
アンコールとダブルトリガーチェックを併せ持つ「愛!LOVE!YOU! 宮下 愛」が一瞬で盤面を形成して面を取りに来ます。
また、デッキ内のソウルの量とダブルトリガーチェックにより、7点差以上の点差も詰めることが簡単となっています。
足りない点数を補うレベル3の「Emotional Power 優木 せつ菜」、フロントアタックせずに点数を作れる「夢の世界へようこそ〜 近江 彼方」。他にも様々な虹ヶ咲の強い所を詰め込んだ構築が勝っているようです。私も8スタンバイが現状一番勝てると考えています。
そんな中、私が最初に選んだのは8チョイスでした。理由は簡単です。
璃奈ちゃん推しだからです。
それ以上に理由はありません。
さて、テキストを復習してみましょう。
手札から出たターンに与えたダメージがキャンセルされたら追加ダメージ(俗称武蔵)と、アタックの終わりに条件付きで1コスト手札2枚でスタンドします(2回攻撃)。
まず効果同士がシナジーを形成していますね。二回攻撃すれば大体キャンセルが入ります。それによって前者の効果がとても誘発しやすくなっています。
また、1枚で3回ダメージを与えているのにも関わらず、アタックすればストックは足りるので容易に多面(2枚以上プレイ)することができます。
そんな優秀な効果ですが、弱点が4つもあります。多すぎません…?
1、手札が足りない
このカードを最大限使うには、手札が自身含めて(1枚につき)3枚必要です。CX合わせて4枚。2枚プレイするには7枚の手札が必要です。ストックは少ないですが、手札の要求が重いのがネックです。3枚プレイするのは工夫しない限り夢のまた夢、ですね。
2、思い出に指定カードを送る条件が厳しい
さて、思い出に送る必要のあるカードを確認しましょう。
「繋がるメロディー 天王寺 璃奈」
とても重いです。
上の効果のみで2枚送るためには、2回以上このカードをプレイする必要があります。リバース時にアドバンテージを稼ぐカードが多く存在する今の環境で、このカードを何も考えずに複数回前列に置くことはそれだけでリソース負け、ひいては負けに直結します。
次に下の効果込みで思い出に送ることを考えると、コストの重さが尾を引きます。同様の思い出に送る効果より1コスト重いことによって、レベル3のカード1枚分のコストと同じになってしまっています。
そして、一番の欠点は「使わなければならない」ことです。
フィニッシャーの記憶条件はこのカード2枚以上が思い出に行っていること。送らなければ、CXコンボのないただのサブアタッカーレベルになってしまいます。
このように、フィニッシャーのコストを肩代わりしているような印象を与えつつ行動を強制される非常に難しいものとなっています。
3、回復効果を持っていない
現環境において、回復がフィニッシャーに備わっていない=レベル3に上がったターンが基本フィニッシュターン(自分の最後の番)になると言っても過言ではありません。
また、どんなに山札にクライマックスがあろうが効果をフルで使って2面すると、アタック込みでデッキが7枚減ります。
クライマックスがめくれれば打点に変換できるなら別ですが、手札の不足を補う(かもしれない)だけなので、多くの場合は緩い山札をさらして終わりです。
この事態をより深刻化させているのがカードプールです。早出し持ちの回復が「竜宮城へようこそ♪ 宮下 愛」(俗称千鳥ヒール)しか存在しないのです。
愛さんは回復するために手札を1枚使わなければいけません。フィニッシャーを活かすためにはその一枚は非常に響きます。また、盤面を埋めなければならないのも手札を使うことを強いられているのでアンチシナジーです。
4、防御カードに弱い
この手のフィニッシャーの宿命ですが、「盾による抵抗」のようなダメージがなくなるカードや、ソウルを減らすカードに滅法弱いです。
また、疑似リフレッシュ拳(使ったプレイヤーの控室のカードを全てデッキに戻せる助太刀)にも弱いのがこのカードの特徴です。
また、素のパワーラインが低いため、応援込みor助太刀に返されてしまいます。助太刀はターン中上昇なので、二回攻撃しようが負けは負けです。
盤面に残り辛い=次のターンの自分への点数が入りやすい、なので防御カードを使われると次の番まず負けます。
もし「伝えたい想い 天王寺 璃奈」を主軸に据えるのであれば、以上の点を踏まえて、
・手札を多く持てるようにする
・思い出に送るためのストックを稼ぐor前列に記憶対象の璃奈を置けるようにダイレクト面を作る
・回復、もしくはそれに準ずる行動をする
・(なるべく)防御カードを対策できるようにする
これらをできる限り多く満たしたデッキを構築する必要があります。
しかし、8チョイスで組んでいた時ではこれらの要求を満たすには足りない印象を受けました。
それはこのカードによるものです。
「はじめましょうか 三船 栞子」
この栞子は、簡単にいえば毎ターンCXコンボを使い続け、盤面に維持することで、手札を増やすことができます。
そう、「毎ターン」使うことで真価を発揮するのです。
8チョイスでCXカードを使い続けるためには、「ばかしてあげますよー 中須 かすみ」のようなCXカードを加えやすくするカードを入れる必要があります。
さらに、回収するためのカードを多く控え室に送るために、「いざ!大海原へ 桜坂 しずく」のような4ルックカードを使う必要があります。
そのうえで、記憶条件の璃奈を入れるとなると、他のシステムカード(自分の動きを安定させるカード)を入れる枠がほとんどありません。
また、CX回収かすみんと4ルックしずくは基本前列に置いてアタックする必要があるので、面の弱体化にも繋がります。
したがって、それらのカード(特にかすみん)になるべく頼らずに毎ターンうち続けられる方が好ましく思っていました。
そこで、これらの条件を満たすために白羽の矢が立ったのが2種のカードです。
「かろやかステップ エマ・ヴァルデ」
このカードを入れることによって、ゲート(門)トリガーのCXと組み合わせてCXループを目指します。
また、引いてきたゲート(門)CXを打つことでストックを増やし、思い出条件のストックを稼ぐことが出来ます。
他にも、全体+500によって、レベル0のパワーラインを上げたり、CXコンボの栞子のパワーラインを8000に届かせることが可能になります。
「準備はい〜い? エマ・ヴェルデ」
4ルックで持ってくることが可能な集中です。
中央枠に選ばれない効果を付与することで、璃奈ちゃんのアタックを確実に通すことが出来ます。
また、早出しのしずくを残しやすくしたり等、様々な役割があります。
さらに、ゲート(門)のCXを入れる関係上、1枚しか入れていない璃奈ちゃんのCXを加えやすくするために、このカードを採用しました。
「虹ヶ咲学園1年生」
CXのかさ増し枠です。とにかく栞子のCXコンボを決めることが重要なので、手札が減ってでも連発する意義があります。
途中で握っておくことで、璃奈ちゃんのCXコンボを決める確率を上げることもできます。
他にも、「ついてこられるかしら 朝香 果林」の効果で持ってくることもできるため、行動の幅を広げることができます。
他にも、「愛されかすかす 中須 かすみ」(バウンス)と「取り憑いちゃうわ♪ 朝香 果林」(全体助太刀禁止)を合わせて安全に璃奈ちゃん2面を決めることもできるようにしました。
こうして、出来たデッキが上のデッキです。
作って回して、ある程度の感触がありました。
よし、これでいける、勝てるぞ!
かぐや様にボコボコにされました・・・。
構築の見直し
この構築には欠点が(少なくとも)3つありました。(また多い…)
一つ目はCXカードが毎ターン手札にないと負けが確定することです。
結局弱点を無理やり補ったところで、限界があります。引けないとリソースが全く稼げずに負けます。めくっても良いスタンバイ(電源)とは訳が違うのです。
二つ目は山札が削れないことです。
元々ニジガクには山札の枚数を減らすカードが少ない上に、控え室に行くと4ルックという比較的受動的なものしかありません。
さらに集中でストックを使い、記憶条件にストックを使い、等としていると、常に余裕がない状態でゲームメイクをすることになりがちです。
そのまま山札が崩れてダメージが入り、点差がついて負ける試合が多い印象でした。
三つ目は最近のデッキに(思った以上に)弱いということです。
行きのパワーラインは良いのですが、返しで助太刀がなければ1/1/7500アンコールのアタッカー相手に栞子を維持できなくなります。栞子は維持することで真価を発揮するので、維持できないとあまり強くありません。
他にもかぐや様や8宝プリコネのような、余裕で越えてくる相手に対しては無力になることが多いです。
よってレベル1のCXコンボで盤面を維持して戦う、というのは古い発想だったということに気付きました。(ひなろじ一弾で門を使っていた時の2000助太刀採用がまだ引っ掛かっていたのかもしれないですね)
ではどうすればこれらの問題を解決できるのか。私は悩み続け、様々な形(電源型、「衝突」型など)を試し、他の色々なデッキ(ニジガク問わず)を調べて、一つの発見をしました。
「すやすやタイム 近江 彼方」
この彼方ちゃん、良いのでは?
対応するCXこそドロー(本)ですが、パワーは単体でも8500と十分あります。+2000パワーを振れば、10000アンコールも抜くことができます。
また、単体+CXで完結している為、一度引けば半永久的に使うことも出来ます。さらにCXカードを「引いた」タイミングで使えば、毎ターンクライマックスをプレイすることを強要されません。
さらにさらに、上手くいけばレベル3のタイミングで手札が10枚以上持てる可能性があります。つまり、璃奈ちゃん三面も夢ではないのです!
思い付いたが吉日。とりあえず使って試してみました。
しかし、これだけではまだ問題はありました。山札管理が全く出来ないのです。
それをなんとかするカードは無いのか。もう擦りきれる程見たカードリストに、希望を求めます。
「あなたのいる場所」
…このカード、もしかして。
俗称だと「ドラム缶」、カウンターアイコンのない「松明」ですね。(D.C.の「こそばゆい日常」でもいいですが)
最近の構築にはめっきり入らなくなった互換カードですが、ニジガクにとっては希望足りえます。
レベル1のCXコンボで山札を削ることができるのは赤の歩夢2種のみ、という事実。山札を多く削ることができるキャラが舞台→控え4ルックと集中のみ。
そんな中コストも払わず、メインフェイズに手札を減らさずに山札を削る手段があったとしたら?
もう使ってみるしかないでしょう!
デッキレシピ(現在)
早速リストをどーん。
(レアリティ変わってるのは気にしないでください)
先程のレシピより、レベル0に余裕が出来た為、純移動である「朝香 果林」を採用。(序盤からイベントを使うためRRのエマは非採用に)
「いざ!大海原へ 桜坂 しずく」で「あなたのいる場所」は回収できるので、合わせることで山札の枚数を好みに調節できます。
調節しやすくなった、ということは早出しのレベル3を出しやすくなる、ということ。
「ブルードロップ 桜坂 しずく」
ソウル-2=2点回復と同義、のしずくをつかうことで、ダメージ管理しながら面を取ることができます。
このしずくを応援と助太刀で守りつつフィニッシュの準備をします。助太刀は相手の山崩しの目的もあります。
今回はイベントのおかげでストックが余りやすいため、序盤から終盤まで好きなタイミングで「繋がるメロディー 天王寺 璃奈」を思い出に送ることができます。勿論CXカード目当てで雑に投げても構いません。
また、序盤から使いやすくなったことにより、最大4枚という枚数ではありますが軽い山圧縮を行うことができます。
「さぁ、行進〜! エマ・ヴェルデ」
第二のCXコンボ要因です。
リバースの的がいる対面において、1ストック稼ぐことができます。主に早い相手に速度を間に合わせるために使います。
「夢の世界へようこそ〜 近江 彼方」
青の中で一番強い回復。
レベル3に上がってもフィニッシュできない時に出してしのぎます。
後列に置いておくことで、次の番璃奈ちゃん2面+彼方ちゃんという面も作ることが可能です。勿論合わせて出しても良いです。
黄色にも回復がいますが、より打点が出せるこちらを選択しました。
基本2枚使わないので1枚のみの採用。
以上、簡単ですが各カードの説明です。
マリガン基準
一番は彼方ちゃんのCXカード。余裕があれば2枚握っても構いません。次に彼方ちゃん自身ですね。
レベル0は移動以外はお好みで。ただし、「繋がるメロディー 天王寺 璃奈」は2枚あれば1枚切りましょう。確実に思い出に送れます。
また、イベントは持てるなら持ちましょう。絶対使わなければいけない訳ではないので、さっさと切っても後でクロックに置いても構いません。
他は基本切って構いません。
使ってみた感想
比較的早めに攻めるデッキです。
最初使ったときには回すのが大変でしたが、慣れれば使いやすく感じます。特にレベル1でのカードのプレイ順はしっかり意識しないとそのまま負けにつながりますね。
思った以上にレベル1のCXコンボが決まると強いです。面を渡すことがなく、「点数も並ぶ」or「相手のサイドアタックによって点数と手札枚数で有利になる」ことが多いです。(デアラ相手には少し工夫が必要ですが)
ペースを奪われないように注意して(CXコンボ彼方ちゃんでサイドアタックすることも意識しましょう)、手札枚数を維持しつつ、途中で次の準備(レベル3を抱える等)をしていけば璃奈ちゃんまで届かせることができます。
そこまでいけば後は決めるだけ。思いっきり相手に連続ダメージを叩き込みましょう!
レベル0の集中はかなたちゃんを試していますが、ここはレベル0の集中なら何でも構いません。
後、PRの愛さんを持っている方は1枚入っている璃奈ちゃん(フィレス互換)と交換するのも良いと思います。
まとめ
正直、璃奈ちゃんの効果を最初に見た時の評価は「弱い」でした。
若干の悲しさを覚えつつ、何とか形にしようと思考錯誤した結果がこの本選構築です。
実際この構築になってから、全く勝てなかった相手にも勝てるときが出てきました。
しかし、この構築はまだ始まりです。璃奈ちゃんをさらに次のステージに導く為に、頑張りたいと思います。
願わくば、その先に見えるのは璃奈ちゃんボード越しの笑顔であることを―――。
とりあえずニジガクのアニメ版ブースターパック待ってます。
長くなりましたが、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
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