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スクールカウンセラーの仕事を増やしたいなら、「同じ釜の飯を食べる」

スクールカウンセラーの仕事を9年やっていました。
今までに小学校と中学校に行っていましたが、
仕事を増やそうと思っても、できることと難しいことがあります。

東京の学校では全員面接をさせてもらえる動きがあるようですが、
他のエリアでは教育委員会が「やってください」と指示が出ない限り、
難しい話でしょう。
よほどSCを認知してもらいたい
と思って下さる管理職がいれば別ですが、
残念ながら、そんな先生はめったにいません。

私なりに7年間やってみて一番効果があったのは、
「同じ釜の飯を食う」です。
やり方のコツを紹介しますね。

集中して実施した方がいい時期があります。
それは間違いなく4月です。
人間関係が固定化する前の方が注意を向けてもらえます。

初めのうちは、クラスを絞ってもいいと思います。
できれば2~3クラスを優先してみましょう。
気になる子がいるクラス、特に不登校系の子の場合は、
学校に来てくれる期間が限られます。
短いタイムリミットの間に何度か顔つなぎをしておきましょう。

3回会っておくと確実です。
給食や食事の時間帯に一緒に食べると、
顔を認識してもらったり、
今のSCさんはこういう人なんだ
という意識づけになります。
超面白くない言い方をすると、単純接触効果です。

できれば6月までに実施しておきたいです。
特定の児童生徒さん以外の場合は、それ以降でのでいいですが、
つながって欲しい児童生徒さんがいるときは、
このやり方がやりやすいと思います。

このやり方を公表しにくかったのは、
コロナ禍もあったからです。
感染症は流行っているとやりにくい
というデメリットがあります。

私がこれを中学生に実施した結果、
驚くほど相談件数が増えました。
例年の3倍以上の生徒が相談に来たのです。
ただ授業に入っても、手紙を書いても
子どもにはあまり効果がありませんでした。
特に中学生は、よほど目を引くことを書かないと
難しいなと思っています。

紀要論文にして、この実践はまとめました。

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