見出し画像

絶望の効用

絶望、と聞くと、なんか嫌な感じがする。
絶望とか、別次元の世界の話であってほしい。
絶望は、悪いもので避けたいものだ。
でも、全ての物事に良いも悪いもない。
良い悪いを考えるならば、絶望にだって良い面だってあるはずだ。

バカは死ななければ治らないという。
そうかもしれない。

でも、バカというのは、IQの問題ではないよ。
ササっと理解できようが、素早く暗記できようが、時間をかけちゃえば解決するしな。
IQは時間の問題だ。人生は長い。別に嘆く必要なんてない。

しかし、バカは情緒の問題だと思う。
自分をコントロールできなければ、自分を知って賢くならないと。

しかし、それが難しい。
バカな人間は、甲斐性なしのろくでなしだね。
同じミスをしても、また同じことを繰り返す。
何度反省しても、情緒に呑まれて同じ過ちを繰り返す。

それならば、死んでしまうしかないのか?

別に、生物的に死んでしまわなくても良いんじゃないか。
でも、ドン底、絶望を味わう必要があるかも。

中途半端ではダメなんだ。

落ち切るところまで落ち切って、全てを失ったところ。
地獄はあの世ではなく、この世にあるんだと、心の奥底から痛感したとき、変われるかもしれない。

地獄で待っているのは、自分なんだな。
弱い弱い自分に正面から向き合える。
これは苦しい。今まで逃げてきたものだから。
自分から逃げるって、なんか変な感じするな。
自分は自分なのにな。

でも、環境を変えても同じ課題にぶつかるよな。
自分から逃げているのだから、それこそ、本当に死んでしまって、魂が肉体と分離されるまで、逃げることはできないよな。

地獄で自分と話すときってのは、これまあ、苦しいね。
でも、そいつと、手を取り合わなければならないんだ。
命が終わるまでは、逃げられないのが自分だしね。

こいつと、一緒に進まなきゃならなんのですな。
自分とは、持病みたいなもんだね。

弱いのと、弱いまま振る舞うことは違う。
自分が無能であるのと、無能なまま挑戦していくことは違う。

私の全てを受け入れて、生きるってことに私を含めないと、地に足がつかない。

かっこつけて、破裂するなんてバカみたいだ。
辛い時に、辛いと周りに言える必要があるね。

嫌なんだが、しょうがないよな。

地獄でなら、自分と向き合える気がする。

それが、絶望の良い面かもなと、思う今日この頃。


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?