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ローマ字表配付【ザ・必要感】 2年生が1人1台(Windows)を手にした5か月の記録④

 ① 音声入力騒動

 ローマ字は3年生国語で学習するので、2年生で文字入力となると「音声入力」です。「先生、Siriは使えないの?」という子もいました。「コルタナさんならいるよ」と伝え、起動しようとしましたが、なぜかうまくいきませんでした。
 かな入力は、今後のことを考えると、推奨すべきではないと考えました。
 ならばやはり、2年生ではまず、音声入力!ということで、
 Microsoftのブラウザ「Edge」を起動し、音声検索ボタンを押せばいいと思っていましたが、ありません。(実は、虫眼鏡マークを押すと、音声検索ボタンや画像検索ボタンが出てきます!しかし当時は、私も児童も知らなかったのです。)(さらに、「ヤフーきっず」に五十音順のソフトウェアキーボードがあったことを忘れてしまっていました。)

 それならばGoogleのサイトのリンクを送ればいい、Googleの音声検索ボタンを使えばいい! しかし、なぜか不可能だったのです。マイクもオンに設定したのに、なぜかできませんでした。

 それならばMicrosoftで!と、私の好きなOneNoteを起動させ、その中の音声入力機能(マイクのマーク)を使って入力し、それを検索バーにコピペするという方法を教えました。

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 すると、何を検索したかったのかは忘れて、子どもたちは「こんにちは!」「私は〇〇です。」等、思いつくことをあれこれ言い始めました。中には少々お下品な言葉をいってしまう子も。
 私も含め、こんな場面ではとりあえず自分の名前を言うものなのだなと分かりました。そして、固有名詞なので、それはうまく変換されないのです。「先生!名前を何回も言うのに、ちゃんと出ません!」と口々に言います。まあ、それも発見です。

 ひとしきり音声入力を試してした後、Aくんは「ガ○ダム」と言って、コピペして見事検索していました。それを見て一同、「そうだ、検索するんだった。」「Aくん、ガン○ムのことは家で調べてね!」

 そして、生活科の町探検で見つけた「カモ」の種類を調べることに成功しました。

 そうこうしているうちに、子どもたちが気付きます。「先生!虫眼鏡のマークを押したら、マイクのマークが出てきて、音声検索できます!」と。
 「本当だ!先生は知らなかった!!ありがとう!」

② 文字入力の必然性が生まれたのは、固有名詞

 数日後、「先生、文字打ちたい!」そう子どもたちが強く言い出しました。そのきっかけは、私です(笑)
 子どもたちは、YouTubeで、私こと「わだおばチャンネル」を検索したかったのです。
 いくら音声入力で「わだおばチャンネル」と言っても、マイナーな固有名詞が正しく変換される訳がありません。それに耐えかねて、キーボードで文字入力をしたい、そう願ったのです。
 必然性、必要感とは、まさにこのこと!

 早速、隣のクラスの担任と相談し、外国語専科の同僚に話をしたら、シンプルで見やすいものをすぐに作ってくださいました!すぐに印刷!

 翌日、子どもたちはそれを手に、生き生きと打ち込みに打ち込んでいました。敢えてラミネートしなかったことで、自分の名前の文字などに印をつけやすいようでした。

 …遠回りはしたけれど、おかげでコピペや、音声入力・キーボード入力の特徴にみんなで気付くことができました。

 それにしても、授業で散々聞いているのに、休み時間も私が作った学習ソングをそこまでして聴きたいのですね。ありがたいような照れくさいような。

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