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どうしてそんなに語るのか②

みなさんこんにちは。
水引のむすびを使って作品をつくる造形作家の
結び屋虹園の菊田奈々です。

先週に引き続きまして、
4月より連載する虹園的考察をお伝えしていくにあたり、
プロローグをお話したくて
3月は『虹園はどうしてそんなに語るのか』ということをテーマに
日曜の昼下がりにお送りする予定でした。

が!

なんと一昨日土曜日の昼下がりに
急に爆裂的激痛の腹痛に襲われて、動けなくなって、声も出せなくなり
意識が遠のいてしまい、スマホも操作できず
救急車を呼びそこなうという事件が起き、
そこから復活したのが漸く先ほどのことでしたので
今回は月曜の昼下がりにお伝えさせていただきますね。
お待たせしてすみませんでした。

さて、
先週は某100円ショップにて運命の『かみ』に出逢ったところまでお話しましたね。

まだお読みになってない方はこちら→https://note.com/couen/n/n92c33a0253b6


からだが何かを察知して、手放せないほど魅力的ななにかを放つその紙は
和柄にも見えるような幾何学的な地紋のついたクラフト紙の折り紙。
正方形に切りそろえられて可愛さアップ。
100円ショップにいるような君じゃないでしょ、と
スカウトマンのような自分がいました。

その可愛い折り紙を暫しじっくりと見つめ、
ではこの15cm角のかみで何をつくろうか、と
考えたときに、
なにか造形をするという発想ではなく、
既にその時点で
『誰かにあげられるもの』
可愛いー!って、喜んでもらえるなにか、ちょっとサプライズのような…
そんなイメージがあったように思います。

そこでふと、
幼い頃、葉山の祖父母の家にいくと、
おばあちゃんが包装紙やきれいな広告を見つけては
ぽち袋をたくさん作っていたことが過りました。

ふと過る…なんて今思えば運命でしかないですけどね(笑)

そこで、点と点が繋がっていきます。

凝った紙であるから、凝ったものをつくろう
可愛い紙で喜んでもらえるモノをつくろう
凝ったぽち袋で喜ばせたい!

という発想しました。

そこで
お金を包むという『日本の文化』として『ご祝儀袋』があったではないか!
と閃きまして、
『おりがみ』『和柄の地紋』『ぽち袋』『日本の文化』『ご祝儀袋』
というキーワードがそろったところで
チーン!
=ご祝儀袋のミニチュアの ぽち袋 にしよう!
と相成るわけです。

おっ!てことは『水引』がいるよね、となって、
ようやく!!
てゆーかかなりやっと!!笑
皆様お待ちかねの!!!

菊田奈々が~100円ショップで~水引に~出逢ったぁ~   (ウルルン口調 懐w) 

という、その瞬間がやってくるのです(笑)
長かったですねぇ~

でもここまでのその
まるで走馬燈のような
点と点が繋がっていくようなあのワクワクは
なにかを予感するものが確かにあったと思います。

そして、そのまま裏側の棚に、
水引が売られていたのです。

それまで水引を気に留めたことすらないような私でした。

視界に入っていたときもあったでしょうが、
全く意識を向けたことのない存在です。

水引が束になってクルクルっと巻いてあって
パッケージされているものが確かお習字道具とかの
側に並んでいたような記憶があります。

手に取ると、
はっはーん。確かに、これが水引ね。
こんなんなって、まー紐だよね。
と裏返したその瞬間!!!

【結び方】

と記された数種類の水引のむすび方が
親切にも一緒に封入されているのが目に飛び込んできたのです。

へ? あー結び方があるんだ… (そーかむかしからあるもんねぇ… …)

さあ、何かがもぞもぞするような
ちょっとドキドキ動悸がしてきたので、
さっさとかごに入れて、
一目散に帰りました。

…これが出逢いの瞬間、深い森への入り口のゲートを
丁度くぐって一歩入ったところでしょう。

何気ない日常のようにみえますが
これは明らかにその後の私に人生がまずは100°くらい変わる出来事です。

昔から、記憶喪失を自認していて
学生時代の記憶は周りのみんなに託しているような私ですから、
なにかその瞬間を具に記憶していることの方が少ないのですが、
人生において何回か
強烈に、そして瞬間を細切れにして上から何度も覗き込みたくなるような
瞬間は記憶されて、宝物のように抱いています。

おそらくこの日常に潜んだ運命のその瞬間は
私の人生における宝物のひとつなのです。


来週の虹園さんは!

なぜその森にずんずんと突き進んだのか!です。
乞うご期待!

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