「記憶」という名のザルがありましてん。【4日目】
人の顔を覚えるのが苦手です。
一回会っただけだと、全く覚えていません。
数回会っても、怪しいもの。
仲の良い知人でも、数年会わないともうわからない。
そんな自分の欠点を哀しく感じた出来事がありました。
・・・・・
昨年5月ごろから、息子たちと剣道に通っています。
お友達から声をかけてもらった長男が「俺も」とやる気になったらしい。
保護者も同伴でないと難しいので、剣道の練習の間はずっと付き添っています。
その剣友会に、半年ほど前から女の子が参加していました。
そんな話をママ友から聞いておりました。
・・・・・
女の子のお母さんを含めた数人で来年度の役員をやることになったので、挨拶に行ったんです。
そのお母さんは優しそうな感じで、終始穏やかにお話をしてくれました。
「仲良くなれそうでよかった」
そう思った矢先、彼女が言ったんです。
「あの……〇〇中にいましたよね?」
「?? いましたけど……」
「あ、あの、吹奏楽部でしたよね? トランペットの……」
「?! ……なぜ知ってるんです……??」
「あの……っ!
私、同じ吹奏楽部の△△ですっ!!」
そのときの衝撃ときたら。
ど、同級生……!!!
しかも同じ部活。
3年間、同じ空間にいた人だったとは……
下の名前で呼び合う友人だったとは……
なんで気づかないんだ自分……
この話、後ほど他のママ友にバレまして。
あきれた顔で言われました。
「それってさ、まあまあひどいよね……」
……いや、うん。
ひどいよね。わかる。
私はひどいやつだ。
わかるけども。
だってしょーがないじゃん。
思い出せないんですよ……
これと同じようなことが昨年秋ごろにもありまして。
(まだあるんか)
親子体操でお世話になっている先生主催の運動会に、家族で参加したんです。
会場に着いてすぐ、靴箱のところで声をかけられました。
「ああー! 久しぶりじゃん!! 覚えてる??」
「……えぇと……(数秒かたまって)ごめんなさい……どこでお会いしましたっけ……」
フリーズするママの向こうで、ドン引きする旦那さん。
あわてて私に駆け寄るなり
「あなたの高校の同級生でしょー!!
もぉぉ〜ど・う・し・て・覚えてないのっ!!」
あ、……ああ〜〜〜……そう、だねぇ……
ヘラっと笑う私を見て、ガックリする旦那さんと友人。
友人は慣れているのか(?)、そのまま「あはは〜……またねぇ〜」と去っていきました。
ポツンと残された私たち夫婦。
その後、旦那さんからコンコンとお説教されましたとさ。
旦那さんは高校の同級生のことを、一年前の運動会で会ったときに覚えたそうです。
(旦那さん自身は8つ年上なので、彼女と接点は一切ありません)
なんで覚えていないのかって?
私にもわかりませんよ……。
覚えてる人もいるんですよ。ちゃんと。
……たぶん。
自分でその境目がわかればいいんだけどな……
みなさま。
私に会ったときは優しく名乗ってくださると嬉しいです♡
(「覚えてる?」とか禁句です)
/
わたくし、こちらの本でブックライターデビューしてます!!
\
今日の投稿は放課後ライティング倶楽部(AWC)の『66日ライティング✖️ランニング』のお題で書いております。
放課後ライティング倶楽部については、こちらをご覧くださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?