キセキって起こるんです
私はアラフィフに近い、何処にでもいる、芥子粒のようなおじさんです。
社会に揉まれ、魂が澱んでいくのを自覚しつつ、足掻いて踠いて頑張って生きています。
そんな私ですが、想像以上の出会いがあり、感動に打ちのめされ、感極まり、魂の浄化を体感しました。
想像以上の出会いは下記の3点です。
・想像以上の声援を送ることができる
・想像以上のアイコンタクトを頂く
・想像以上の贈り物を頂く
これより綴っていきたいと思います。
・イントロダクション
娘がライブチケットを当てた。
席はアリーナ席1列1番と2番。
娘と私は、そのライブが好きで、過去にライブビューイング4回、現地スタンド席で2回鑑賞している。
前回の現地スタンド鑑賞の際、嫁の誕生日を忘れ、娘と私で盛り上がってしまい、嫁を憤慨させてしまった。
今回は、嫁を考慮しながら、現地へ向かった。
・想像以上の声援を送れる
今年の1月から関連作品の映画を興行していた。
「今度のライブはこの曲をやるんだろうなあ」想像しながら観ていた。
映画を何回か観るうち、曲と振り付けを覚え、ライブでの声援を想像しながら観ていた。
そして当日。初のアリーナ席。
1列ではあるが、ブロックは「X」。
アリーナで観られることを有難いと思い、会場入り。
案内された席は、目の前が柵。その先はステージだ。
光景が全く違う。
左隣はステージを守る警備員の方。
ステージ前では、スタッフの皆さんが最終確認をしている。
いよいよ公演開始。
立ち上がって声援開始。
今までは前の方に気配りしながら声援を送っていたが、前の方がいない。
前の方に合わせて声援を送る必要が無く、可動域が広いことに気付いた。
気付いた後は自由。
一緒に踊ったり、リズムに合わせてマラカスのようにブレードを振ったり、想像以上の声援を送ることができた。
・想像以上のアイコンタクトを頂く
出演のキャストは9人+2人の11人である。
3年程前に出会い、家族で応援しており、日常に溶け込んでいる。
母娘は推しキャラがいるが、私の場合、推しは固執に繋がり、執着心と行動力で家庭崩壊の想像しか無いので、箱推し(全員を推すこと)で、バランスを保っている。
と、平静を装っていながら、「貴女推しです」の服装でライブに臨んだ。
そのキャストは、目ヂカラの強いキャスト。
演じる姿も素敵で、本気に真剣に妥協なしに、輝くことの一所懸命さを教えてくれる。
私と違う世界、別次元にいる存在だ。
私の眼の前で、次の曲の為の準備が始まる。
このセットは、推しのキャストがいるセットだ。
期待を膨らませながら、一所懸命声援を送る。
案の定、彼女が踊りながらやって来た。
眼を合わせてもらう為に声援を送る。
眼が合った。
1回目は、「私の推しなのね」と、ブレードの色を確認されたことを感じた。
2回目は、「私の推しなのね」と、服装を確認されたことを感じた。
3回目で、「私の推しなのね」と、微笑みを感じ、瞳に吸い込まれた。
そして、視界から消えた。
私は「箱推しである」
次の曲のメインを勤めるキャストの名を呼んだが、時過ぎに遅し。
想像以上のアイコンタクトを頂き、素直に正直に生きたいと感じた。
・想像以上の贈り物を頂く
このライブの銀テープは貴重である。
銀テープにキャストの直筆メッセージが記されており、現地参加の勇者の証である。
公演前、銀テープが入っていると思われる筒が2本あった。
銀テープは発射時の飛距離の長さを何回も観ているので、ステージ前の席では風が止むか、逆風が吹くかの状況でないと、頂けないだろうと思っている。
娘と隣のお兄ちゃんと、
「発射した瞬間、タオルを投げて遠くに翔ぶのを妨害しようか〜」
「銀テープが来るようにお祈りしよう。風!やめ〜!!」
なんて冗談を交わしていた。
公演も終盤になる。
突然、銀テープが発射される。
銀テープは…飛ばない。
ステージ前にボトボト落ちる。
ステージ前に落ちた銀テープは、スタッフが送風機でアリーナに飛ばし、警備員が集める。
アリーナに飛んだ銀テープは、私と右隣のお兄ちゃんの目の前の柵に引っかかって集まる。
私はプルプル震えながら目の前の銀テを拾う。
右隣りのお兄ちゃんも震えている。
娘は警備員から頂く。
想像以上の贈り物を頂いた。
この世の極楽かな。
公演終了後、
右隣りのお兄ちゃんと推し銀テの交換。
お兄ちゃん推しの銀テを娘推しの銀テと交換した。
警備員は「銀テは各自しっかり管理してください。当方では一切責任を負い兼ねます」と、連呼していた。
スタッフの優しさを感じた。
想像以上の贈り物は、この優しさで所有したいと思う。
・最後に
今まで、
想像しないと出来ない。
想像しても出来ない時のリスクを回避。脱力感が起きないように生きて来た。
しかし、想像以上の出来事が重なると、人生が変わる。
感受性が高まった気がする。
想像すると、想像以上の結果が待っている。
キセキは起こるんです!
素直に正直に、人に優しく。
これからの人生、過ごして行きたいと思う。
有難うございます。