フォローしませんか?
シェア
今夜はメシが食える。敵兵を一人、殺した。 拠点のテントに戻った。拠点を守る味方が構えている兵士のカラシニコフにはマガジンが装填されていない。極東の平和ボケした国みたいだと思った。もう、拠点防衛に使う弾丸など残っていない。しかし、そんなことを口に出そうものなら督戦隊の女子高生士官に背中から弾を撃ち込まれる。俺は、そんなロバを二人は見た。いや、もっと、見ていたかもしれない。この戦争がはじまって、何年かを俺は忘れていた。その間に中止になった五輪は夏季、冬季が数度あった。
これは結婚する前の話。 僕は、当時、東京にある中堅SIerに勤務していた。所属会社が、本社は東京だが滋賀に工場のある製造業の工場の制御装置をコントロールするシステムを受託した。このシステムについては、それはそれでおもしろいが今回の物語と関係ないので、またの機会にしよう。 このシステムの開発に僕は設計の段階から携わっていた。そのため、滋賀の客先へ定期的に訪問していた。この仕事はいろいろとお互いに思惑があり、プレッシャーもあった。しかし、救いがあった。 この工場には社食が