見出し画像

コミュニティについて考える「アクティブ層とノンアクティブ層」

オンライン上におけるコミュニティ運営の目線からいうと、全員がアクティブに動いてもらえる方がコミュニティが活発化しやすい。

とはいえ、当然のことながらコミュニティにはアクティブ層とノンアクティブ層(所謂ROM専)がいる。
さらに、ノンアクティブ層は意思を持ってROMってる層と結果的にROMってしまってる層に分けられる。

前者については意思を持って「見学」に徹しているため、ノンアクティブ層→アクティブ層への移動は考えにくい。

後者についてはアクティブに動きたい願望はあるものの、色んな要因が相まって結果的に「見学」するに留まってしまっている。

おそらくこの結果的にROMってしまってる層のコミュニティ退会率が高い。自分の中の理想と現実のGAPを埋められず去っていく。

この層は少なからず動きたい願望は持っているためノンアクティブ層→アクティブ層への移動を起こすポテンシャルは持っている。この層の受け皿やアクティブ化の仕組みが組織の底上げには必要だ。
ではどうすればノンアクティブ層→アクティブ層への移動を可能にできるかを考えたい。


期待>不安となったときアクションを起こせる

期待・・・何かリターンを得られそう
不安・・・何かリスクがありそう

結果的にROMってしまっている層は自分の中で期待<不安となってしまっている。

アクションを起こすときの不安の方が大きければ誰だってアクションを起こさない方にメリットを感じる。

ノンアクティブ層→アクティブ層への移動を促すためには期待を大きくし、不安を小さくする必要がある。


何が「期待」を大きくし、何が「不安」を小さくするか

実際にオンラインでのコミュニティ活動を通して感じた期待を大きくする要素と不安を小さくする要素をあげてみたい。

期待を上げる要素
・共感するロールモデルの提供
「こんな風になりたい」と思えるような活躍しているアクティブメンバーをロールモデルとして見せ共感を獲得する。ひとりひとり共感するポイントが異なるので多種多様なロールモデルを提供するのがベター。

・好奇心への刺激
同じ理念に共感して集まっているコミュニティであったもひとりひとり興味の向く先は異なる。多種多様な活動を設けることでその受け皿を確保したい。

・報酬
やりがい、個人のブランド構築などアクションを起こしたことによってどのようなメリットがあるかを伝える。SNSフォロアー数、仕事の引き合いの数など定量的なもの以外の報酬もあるので、報酬を享受しているロールモデルの体験談を提供すると伝わりやすい。

不安を下げる要素
・仲間の存在
何かのアクションを起こす際にひとりよりも仲間がいる方がリスクを共有・分散できるので心理的ハードルが下がる。「赤信号みんなで渡れば怖くない」というのは言いえて妙である。歓迎会や同期という枠組み作りによって横のつながりを構築することが肝要。

・難易度の低さ
自分が経験したことがないことや情報がないことほどそのアクションに難易度の高さを感じてしまう。どのようなことをするか単純明快かつ簡単なほど最初の一歩を踏み出しやすくなるので参加ハードルが低いアクションを用意したい。小さな成功体験を積み重ねることで少しずつ難易度が高く大きなプロジェクトに参加できるようになる。 

・コンテクストの理解
どのようなルール・文化のもとこのコミュニティは動いているのかということが分からないまま行動は起こしづらい。オリエンやアクティブメンバーとのコミュニケーションを増やすことでコミュニティのコンテクストを伝えていく。


アクティブ層、結果的にROMってしまっている層、意思を持ってROMっている層にコミュニティ内の属性が分けられる中で、間違いなくボリュームゾーンは「結果的にROMってしまっている層」である。
オンラインでのコミュニティを活性化するためにはこの層を【期待<不安】から【期待>不安】の状態へ導くことが必要不可欠である。

#箕輪編集室
#コミュデザ
#コミュニティについて考える

いつもありがとうございます!