見出し画像

コミュニティについて考える「コミュニティの分類」

これまで多くのコミュニティに関する相談を受けてきた。

特に多かったのは「どうすればこのコミュニティを活性化することができるか?」という問い。

話を聞く中で分かってきたことは、そのコミュニティの型によって活性化への導き方は異なるということ。

多くのコミュニティが生まれる中で、コミュニティに様々な型が生まれている。

コミュニティについてその型を分類する切り口は多くあるが、今回はオーナーのコミットとメンバーのコミットという2軸で考えてみる。


コンテンツ型コミュニティ(オーナーのコミット高×メンバーのコミット低)

定期的にコミュニティのオーナーから提供されるコンテンツをメンバーが消費するコミュニティの型。

オーナーからのコンテンツ提供が途絶えることで機能が停止してしまうので、オーナーはコンテンツ提供にコミットし続ける必要がある。逆にメンバーは提供されるコンテンツを消費するだけでいいので気楽にコミュニティに参加できる。そのためスケールはしやすい。

コンテンツ型コミュニティの活性化にはオーナーから投下されるコンテンツがメンバーにとって消費に値する面白いものであり続ける必要がある。

コンテンツ型コミュニティにいくつか所属したことがあるが、コミュニティというよりは少しだけインタラクティブなメルマガと表現した方がしっくりくるかもしれない。


プロジェクト型コミュニティ(オーナーのコミット高×メンバーのコミット高)

コミュニティ内で生まれるプロジェクトにオーナーもメンバーもコミットするコミュニティの型。

オーナーはメンバーの興味を惹くようなプロジェクトを生み出す必要があり、メンバーはそのプロジェクトにコミットし完遂することを求められる。メンバーの中からプロジェクトが生まれることもある。

プロジェクト型コミュニティの活性化にはメンバーが熱狂できる多様なプロジェクトを生み出す必要がある。多様な受け皿を創り出すことで多くの人が熱狂できる。さらに、プロジェクトに熱狂できる前提としてコミュニティそのものに安全安心を感じてもらえる設計も求められる。

また、プロジェクト運営(チーム運営)とコミュニティ運営は似て非なるものという理解も必要不可欠。詳しくは過去の記事にて。



コネクション型コミュニティ(オーナーのコミット低×メンバーのコミット高)

属性や趣味などの共通項でつながり、その共通項によって関係性を深めることにメンバーがコミットするコミュニティの型。

コネクション型コミュニティの活性化にはオンライン、オフライン問わずメンバー同士の接点を増やすことが必要。接点の数と接触した回数の分だけメンバー同士のつながりが増え深まる。つながりを作るためにオーナーのコミットは少なからず必要だが、他の型と比較すると求められるコミットは少ない。

コネクション型コミュニティは安全安心が作りやすく、メンバーの居場所となりやすい。一方で、安定しすぎるあまり刺激がなくマンネリを招きやすい。


どの型も一長一短がある。良い悪いではない。
またひとつのコミュニティがひとつの型とは限らない。
どの型も内包しているコミュニティもある。

コミュニティの活性化を考える際は、コミュニティの型を見極める必要がある。


#コミュニティについて考える
#箕輪編集室
#SalonxSalon

いつもありがとうございます!