詐欺師の話２　キモノ恋愛商法

着物コミュに相談事トピが上がる。
よくあるのが、若い初心者が呉服屋で何十万もローン組まされて、これってぼったくり？？っていうのだ。
呉服屋から開放されて頭冷えたり、着物は高いもんだからと思って組んだもののお母さんに「そんなのボッタクリだ」と言われて心細くなって他に相談できる人もいなくてネットなんかに書くの。お母さんを信じなさいよ…

50万ローン組まされた、就職活動中の子の書き込みがあった。
イケメン店員にチヤホヤされて50万のキモノのローンを組んだが、ネットで恋愛商法の話を読んで怖くなった、クーリングオフしたいけどどう言ったらいいか、その店にはまた行きたいんだけど、というのだ。

クーリングオフしたいようなローン組まされた店にまた行きたい？？
何を言ってるんだね君は。
親切な人らがよってたかっていろんな話をして「もう二度と行くな」と止めて、彼女は電話でキャンセルしたと書いてきた。やれやれ。

が。三日後。
最初の書き込みが削除されて、「やっぱり買うことにした」と。

「ネットではなく、担当さんを信じることにしました」

だって。ははは。あーあ。

きっと「僕とネット上の他人とどっちを信じるんですか」て言われちゃったんだろうな。目に見えるようだ。
断りの電話入れてから、3日連続電話かかってきて話したんだって。担当氏がんばるねえ。

彼女に忠告した一人が「初めて店に来た、まだ社会人とも言えないような子にいきなり50万のローン組ませる人がまともだとはとても思えないけど、それも人生…」とコメント入れていたが、まったく同感。彼女はもうトピを読みにはこないだろう。ローンを組まされたことを失敗だと思いたくなくて耳を塞ぎ続けるのだろう。あーあ。

その着物が仕立て上がったら彼から次の話が来るんだろうな。
「僕、店を首になりそうなんです」とかで。
担当氏も己をエサにストーカーのタマゴを産もうってんだから勇気のあることだ。ノルマがあるんだろうね。彼も所詮使い捨て。そんな仕事できるんなら、呉服屋よりホストになった方がいいんじゃないかなあ。