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その情報源は信頼できるのか?を見極めることが子供の命を守る

最近特に危惧してるので、たまには薬剤師っぽいことでも。

昔から「エセ医学」なるものにハマってしまう人は多くて。
糖尿の子にインスリン打たせなかったり、首を捻る体操で低酸素脳症にしたりして、死なせてしまった事例は結構あります。

今回もコロナは風邪とか、ノーマスクとか、反ワクチンとか色々ありますが、ママさんたちに覚えておいて欲しいのは、自分で情報の真偽を確かめる目を持たないと、子供は守れない…ということ。

この真偽は、○○さんが言ってるから正しいとかではなく、自分でその情報のエビデンスを確認して判断するということ。

きちんとしたデータに基づいた論文(査読されたもの)が存在するのか。
薬なら、成分や作用機序は納得のいくものなのか。
効能効果は、承認されているのか。

これらが自分で分からないのであれば、素直に標準治療を選ぶべきであり、一般に良いとされているものに従うほうがリスクは少ないのです。
なぜなら、標準治療は多くの人柱が通った道であり、確率的にこれが一番良さそうじゃね?という、先人たちのデータの元に行われているからです。

医療者は、目の前で患者さんがなくなる経験をしているので、大多数は自分が損をしてもリスクがあっても、患者さんのために良かれと思うことを全力でしてしまうものなんです。
(昨日まで元気に話していた患者さんが、翌日には亡くなっているって、結構メンタルに来るものなんです…仕事でも。だから、みんな本気で1人でも多く助けたいと思ってます)

エセ医学の方々が言うように、製薬会社との癒着とか、ワクチン打った方が儲かるとか、この2021年にはマジでないですよ。
(大昔には、製薬会社による接待とかもありましたけどもね。今なんか、もらえるのは薬のロゴ入のボールペンくらいですよ🥺)

そうやって糾弾している方の人たちが売っている謎の水とか、謎のサプリとか、謎のアロマオイルの方が全然儲かりますからね。
標準治療を否定する人が本当に善人なら、なんで治療に高額請求するんですかね?

ママやパパは、守るべきものができると、もっとこうした方がいいんじゃないか。
もっと子供のためになることがあるんじゃないか。
…なんて、どうしても不安になります。
そこにつけ込むように、エセ医学は近づいてきます。

覚えておいて欲しいのは
信じたいものを信じるのではなく
信じるに値するものを信じるべし
ということ。

こと医療においては子供の命にも関わるので、自分でエビデンスを確かめられる目を持ちましょうね。

ちなみに、医療の世界では、意見が一貫しているひとよりも、どんどん言うことが変わる人の方が信頼できます。
なぜなら医学は常にものすごいスピードで進化しているから。
キャッチアップしていれば、言うことが変わるのは当たり前。
むしろ変わらないひとは、大昔の考えに凝り固まっているのかも知れませんよ。




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