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保育士のキャリア事情とキャリアアップの仕組みづくり

オートファジーの生活を始めて1年近く経ちました。
週1〜3のバスケと毎晩のストレッチ、たまに腹筋の効果もあると思いますが、太ること知りません。
好きなもの食べて飲んで、我慢すること知りません。

そんなビンビンな36歳です。



〈保育士はキャリアを積みにくい〉

そう、保育士はキャリアを積みにくいんです。
これは保育士個人というか環境がわりと関係しているんですが…

保育園は0,1,2,3,4,5歳児と6つのクラスが別々の部屋で運営されていることが多いです。
そして、だいたいがクラス毎の担任制です。
また担任となったクラスは1年間変わることはあまりありません。
そうすると、0〜5歳クラスの全てのクラスを担当するまで最短で6年です。

6年です。

しかも、1年目で0歳クラスを担当したとして、その後1,2,3…クラスと全クラス担当して0歳クラスに戻ってきたとしても、0歳クラスに関しては5年のブランクがあります。

保育士は0〜就学前の子どもたちの保育・教育のプロと位置付けられています。
にも関わらず、担当制にしてしまうことで、経験値を積むことが難しくなります。
「乳児に向いている」、「幼児に向いている」などの括りができ始め(保育士自身にもあり、人事側にもある)、保育士の役割自体が変わっています。

もしかすると、0〜6歳のプロということがそもそもキャパオーバーなのかもしれないのですが、子どもを継続してサポートするには、どの年齢のことも知っておかなければなかなか難しいと思います。

もしかすると、0〜6歳のプロになることが難しいのかもしれないと上のことを書いていて今思いました。
それであれば、担当の年齢間のコミュニケーションはマストになります。

ありがちなのが、担当クラスの先生同士でしか話し合いを持たないということです。
他クラスの先生と話す時間がそもそもない!という声が現場からあがってきそうですが、そこをどうにかこうにか仕組みとして作らなければいけないと思っています。

少し話はそれたのですが、6年かけても同じ分野で「新米」ということになってしまうとなかなかキャリアアップや質の向上も難しいのではないかなと思っています。

じゃあ、どうすればいいか?


〈異年齢の担任制にする〉

例えば、0,1,2歳の担任、3,4,5歳の担任として、1年間でローテーションします。そうすれば1年で3クラスの子どもたちと過ごすことができます。

そうすればこれまで言ってたような6年でワンクールみたいなことにはならないです。

そして、クラス間(違う年齢のクラスの担当)でのコミュニケーションをしなければいけないシステムになるので、「意識してコミュニケーションをとろう!」という精神論的なことは自然となくなります。

余談ですが、キングコングの西野亮廣さんが「ヒューマンエラーはなくて全てシステムエラーだと考える」というようなことを言っていたと思うのですが、その考え方にシフトするようになり、このような考えが出てくるようになりました。
そして自分自身の負担となる「なんで何度言ってもできないんだ!」という思いが徐々に薄れてきて、楽になってきました(まだそういう感情は湧き出てきますが、精神論で片付けないようになりました)

話を戻します。

ただ、ここで、現場からは必ず問題定期されることがあります。

それは、0歳児クラスについてです。


〈子どもの安心感とは…〉

ここからの話は、賛否両論あり、また私自身勉強不足なので、もしこの記事を読まれた方(きっと数名しかいない笑)でわかる方は色々教えていただきたいです。

0歳児クラスは、園によっては「担当制」という仕組みで保育している園があります。
1年間または2年間1人の保育士が決められた園児の食事、着替え等のサポートをします。
そうすることで、この時期の子どもは安心感を得て、園で快適に過ごすことや他の人との関わりを安心して持つこと、あそびを探索することができるというものです(ざっくりと説明)

もちろん担当制がフィットする子もいると思いますが、全員をそれに当てはめることには疑問を持っています。
子どもの月齢(この時期は1日1日の成長がすごい!)、家庭環境などによって子ども一人ひとり安心の感じ方は異なるんじゃないかなーって思っています。

「愛着障害」ということを重要視している方の本にある「安全基地」というものを親と持つことができていれば、園での大人との関わりは担当者じゃなくても成り立つと思っています。

実際に6人定員に保育者が2〜3名入っていて、そのうちの1〜2名が休みの時は、他保育士が室内に入ります。保育士によっては子どもはすぐに懐いて、落ち着いて過ごしていることだってあります。
そういうのを見ていると、複数の大人が関わっていても安心感を得られる子もいるのだと思います。

そもそも分業制(複数担任)は、担任制と比べるとリスクが少ないんじゃないかなーと思っています。

・誰かが欠けても他に信頼できる大人がいる
・情報共有と意見交換がしやすい(多方面からの見解、分析)
・保護者対応が柔軟にできる(ここの方が、ほんのり担当制にしたほうがいいぐらい)
・業務が手分けできる(今回のコロナ状況だと余裕で1週間以上担当者が穴をあけてしまう可能性は高くなった。コロナ禍じゃなくてもその可能性は十分ある)

などなどです。

1〜2歳と3〜5歳は割と複数担任での運営で成果がでているので、0〜2歳は今後やってみて修正を加え、難しそうならやめます。
捉え方によっては実験的に聞こえて「子どもの貴重な日々を!!」という声も聞こえてきそうですが…(大丈夫、このノートを読んでる人は少ない!)

試してみないとわからないし、これが今後子どものためになるかもしれない。
もちろん、試している間に子どもに負担をかけるようなことをしないように配慮します。

ゆくゆくは乳児、幼児。みたいな枠組みも崩せるような仕組みづくりができるとすごくいいんじゃないかなーと思っています!!

そうすることで、保育士の力や専門性はググッとあがると思います。年度という考え方やクラスという考え方を少し取っ払うことで、経験値を継続して多く積むことができるのだと思います。

まずは、このような思いや意図を現場の職員に丁寧に説明することですね。そこから。

これが現場の保育士のキャリア事情とキャリアアップの仕組みづくりといったところです。

今度は気が向いたら、主任や園長のキャリアについても書きたいと思います。

(書くのに4日ぐらいかけた…)

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