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東京都瑞穂町農家さん、かっこいいネーミングにカテゴリ分けされる【都市農業】


こんにちは、
東京都は横田基地のある「瑞穂町」出身の
地域と農業のブランディングデザイナー江藤梢です。
最近こんな動画を上げたので良かったら見てね。

さて、最近ふと

「これから町の農業ってどうなっていくんだろう?」

と気になりました。
タイトルの通りなのですけれど、さっそく調べてみたら誰かに伝えずにはいられなくなってしまったので、久々にnoteを書いてみました。


町農家さん、7つに分けられる


これが最新の、これからの瑞穂町の農家さんだそうです。

1.トップ・ランナー
2.アグリ・ファミリー
3.アグリ・コミュニティ・リーダー
4.ヘルシー・ファーマー
5.ノー・セイラー
6.ネオ・ファーマー
7.アグリ・サポーター

瑞穂町農業振興計画令和3年3月「5.地域振興プロジェクトにおける検討」


まさかの全部英語…!
横田基地もある町だからグローバル路線なのでしょうか?

もしこれをコンサル会社さんが入らず農家さんだけで決めたとしたら、それはとても熱意を感じるし、かっこいい決断だと感じました(真実はわからず)。



ちなみにこのネーミングがどこから出てきたのかというと、

瑞穂町には町が定めた「瑞穂町農業振興計画(令和3年3月)」というプランがあります。これは国や都の農業方針を組み込んだ上で瑞穂町版として独自に作成されました。その中でさらに小分けされた「地域振興プロジェクト(令和元年度)という会議の中で、瑞穂町の農家さん方がつくったもののようです。
「地域振興プロジェクト」は以下のように3回に渡り行なれました。

▼【1回目】7月9日
 メンバー:農業委員/生産団体代表者/関係者
 実施内容:今後の瑞穂農業の課題抽出
▼【2回目】2月4日
 メンバー:農業後継者/新規就農者等の若い担い手
 実施内容:就農条件と、経営の安定・拡大のための課題抽出
▼【3回目】3月2日
 メンバー:推進検討会(生産団体代表者)
 実施内容:特産品開発・ブランド化を推進するための課題

では、7つの農家さんの特徴を具体的に見ていきましょう。
お急ぎの方は以下から飛んでください。



1.トップ・ランナー

一言で言うと、
「瑞穂町農業の中核。規模拡大・安定的発展を目指す農業者」とのことです。具体的には、

(※全ての写真はイメージです※)

-売上額
・2,000万円程度以上

-特徴
・企業的要素が強い(経営主の家族だけではなく、雇用される職員の家庭もこの経営により維持されている(経営規模縮小が考えにくい))
・労働力に加えて、経営や管理に関わる人材も確保されている
・町の産業としての農業を左右する
・優良農地を確保し、集約化を図っている
・個々の経営自体がブランド化している

なるほど!つまり「瑞穂町の●●農業と言えば◯◯さんだね!」と言われるような大きな農園さんのことですね(業界内外で名前が挙がる方はそれぞれ異なりそうですが…)。


2.アグリ・ファミリー

一言で言うと、
家族で農業を営んでいて、農業所得をメインに生計を立てている農業者」です。具体的には、

-売上額
・800- 1,000万円程度以上

-特徴
・家族経営農業を継続したい経営体が多い
家族で営農している(=家族の状況に応じて生産規模に変化が生じる)
・補助的にパート等の雇用がある

代々経営されているところが多そうな、家族みんなで農業経営している農園さん。もしかしたら私たちが最も想像しやすい農園さんのイメージかもしれません。


3.アグリ・コミュニティ・リーダー

一言で言うと、
「農産物を直売所や量販店などに年間を通し出荷する農業者」です。具体的には、

-売上額
・200- 800万円

-特徴
・個人とそれを手助けする家族等での経営
・給与+年金等の所得で主な生計をたて、労働的には農業が中心

ワンオペ+αで経営している農家さんでしょうか?売上も200-800万と幅が広いので、多様な経営が存在しそうですね。


4.ヘルシー・ファーマー

一言で言うと、
「直売所等に通年出荷はしていないけれど、農産物は生産している農業者」です。具体的には、

-売上額
・30-200万円

-特徴
・年間を通して販売品目があるときは直売所等に出荷
・品目によっては高い技術力を持っている生産者もいる

いわゆるニッチなご商売をしている農園さんもいらっしゃいますよね。季節の果実や山菜など、たまに見かけたりします。



5.ノー・セイラー

一言で言うと、
「農地があるけど農業をしていない人」です。具体的には、

-売上額
・0万円

-特徴
・生産した農産物は自家消費のみ
・作付けを行わずに管理(耕耘)のみ

「農地を持ってるけど自分家用だったり、ただ管理してるだけの方もいる」と聞いて、私は昔とても驚きました。農業を「産業」と捉えている方もいればそうでない方もいるのですよね。土地問題、難しそうです。


6.ネオ・ファーマー

一言で言うと、
「農業経営に参入したての人」です。具体的には、

-売上額
・0万円

-特徴
・農業経営に参入したての新規就農者さん
・新規就農を希望する人

「新規就農者」を超ざっくり言うと、いわゆる脱サラor学校卒業して農業をメインの仕事として始めた人です(詳しくは農水省のWEBサイト(中盤「用語の説明」欄)を見てね)。東京都で初めて新規就農者が誕生したのはなんと瑞穂町で、今では町内に20名前後いらっしゃいます。


7.アグリ・サポーター

一言で言うと、
「農業に興味があり、関わりを持ちたいと考えているです。具体的には、

-売上額
・0万円

-特徴
・植物や動物を育てたり土と親しんだ生活をしたい人
・趣味的に農業をしたい人

今や「販売・生産」以外でも農業と関われる多様な時代になりました。現時点で町に支援方法は準備がありませんが興味ある方はチャンスかも?



以上、瑞穂町農家さんカテゴリ7つでした。

私たち住民に、どんな影響があるの?


でも、町の農家さんが7つに分けられたことで
町民のわたしたちにどんな影響があるのでしょうか?

プランを読み進めると、
すでに町の農業界隈ではあらゆる計画が進んでいるようでした。
それは次回また記事にしていきますのでご一緒に読み進めていけたらと思います。

※理解いただける方が多くなるよう、前述した引用元「瑞穂町農業振興計画」から用語を変換しています。誤認識や問題等ありましたらご連絡いただけましたら大変助かります。



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ではまた!
地域と農の”小さなトリコ”を大切にするブランドデザイナー、コトリコ江藤梢でした。


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