【勉強帳】自然関連財務情報開示タスクフォース -サクッと編-
基本情報
「自然関連財務情報開示タスクフォース」ってなに?
「自然関連財務情報開示タスクフォース」は、
民間企業や金融機関が、自然環境の保全と経済活動の両立するためのフレームワークまたはその国際組織のことを指します。
英語にすると「taskforce on Nature-related Financial Disclosures」で
「TNFD」と略されます。
▼公式サイト
どんな組織?
金融機関、企業、市場サービス プロバイダーなどの、
40人の上級管理職で構成されています。
日本では農林中央金庫さん、MS&ADインシュアランス グループさんが構成員となっているようです。
なぜこの取組が必要なのか
まず、大前提として、世界経済は自然が支えています。
しかし、「太平洋な気象現象と生物多様性の損失の影響」は
今後2-5年間で世界にとって重大な脅威だと発表されています。
▼世界経済フォーラムの「グローバルリスクレポート2022」
その取り組みに賛同し、日本も参画しています。
取り組むこと
フレームワークで企業を「評価」
フレームワーク(枠組み構築)を使って、企業の「自然資本」情報を開示するために、自然資本が企業の業績にどのような影響を及ぼすかを”評価”します。
企業が持つ「自然関連の問題」はこの4つを軸に評価されます。
評価方法は「LEAP(リープ)アプローチ」
LEAPは、自然関連のリスクと機会の管理のための「4つの統合評価プロセス」のこと。これらを通して、開示の準備を進めます。
LEAPに取り組む際は、「3つの包括的な考慮事項」を念頭に置くことを推奨されています。
▼お手本はこちら(英語)
TNFDを取り入れた、2つの未来像
1)企業や金融機関の、自然に関連したリスクと透明性を向上できる
2)企業の投資家などのステークホルダーが、自然をより持続させながら発展するビジネスモデルやソリューションを選択・投資する傾向が強くなる
日本の事例
TNFD自体のフレームワークの最終版は2023年9月に公開予定なのでまだ本格的なものはないようだけど、キリンさんがTNFDのLEAPアプローチ」を踏まえた開示をテスト的に始めているよ。
▼キリンホールディングス「環境報告書」2022を公開
~キリンならではの統合的アプローチに基づき、新たに「TNFD LEAPアプローチ」を踏まえた自然資本の試行的開示と、「TCFD新ガイダンス」に基づいた開示を実施~https://www.kirinholdings.com/jp/investors/files/pdf/environmental2022.pdf
私のアクション
とりあえずざっくりと全体の概要が掴めたので、最新のニュースはGoogleアラートにワード登録して最新情報を掴めるようにしています。
(Googleアラートは気になるワードを登録しておけば情報集めてメールで届くのでとても便利でおすすめです)
ではまた!
お相手は、小さなトリコを大切にするコトリコの江藤梢でした。
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