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たくさんのモノサシを持てる場を作りたい、自分軸で働くために | 倉林工房 倉林一範 × COTEN

法人COTEN CREWになってくださった企業の方々への対談連載。今回は倉林工房の倉林一範さんです。個人パーパスは「一人一人が活き活きと自信を持って、仕事に夢中になれる状況を作る。」こと。複業を通して働き方の軸に変化が起きたのは、どんな経験からだったのでしょうか。

対談のお相手は同じく法人COTEN CREWでもあるreborn株式会社のハブチンこと羽渕彰博さん。
法人COTEN CREWのコミュニティは、敬語を使わず「タメ語」で話すのが通例。その空気感をお伝えするため、記事内も「タメ語」のままお送りします。

倉林一範 (くらばやし かずのり)
大学卒業後、株式会社インテージ、アクセンチュア株式会社を経て、2015年7月サイボウズ株式会社へ転職。複業で個人事業「倉林工房」を立ち上げ。
「一人一人が活き活きと自信を持って、仕事に夢中になれる状況を作る」という個人パーパスの実現に向けて、「共感コミュニティ通貨eumo(ユーモ)を使ったコミュニティ『業務改善職コミュニティ』」の立ち上げ準備中。

髪が抜けて気づいたのは、他人軸で働いていたこと

羽渕彰博 (以下、ハブチン):くらって自分の会社で業務効率化してるじゃん?でも、COTENにお金を払うことって一般的には「無駄」と分類されるんじゃないかと思うんだよね(笑)
そのへん、どんなふうに考えてるのか今日は聞いてみたい!
今までの人生の中で、ターニングポイントになったのはどんな経験?

倉林一範  (以下、くら):外資系ITコンサルタント会社で働いていた時に僕の身に起きた大事件かな、突然自分の体に異変が起きて……。

ハブチン:えっ、何が起きたの?

くら:今では笑い話なんだけど、とことん昇りつめてやるぞ!って夢中で働いていたら、ある日髪の毛がどんどん抜け始めて。まるでホラー映画みたいに。

ハブチン:髪の毛が抜け始めた?!

くら:そう。あっという間にごっそり抜けて頭全体が円形脱毛症みたいになってしまって。そこで髪の毛を全部剃って出社したんだよね。そうしたら、「あいつ、どうしたんだ?!」って職場が騒然となった(笑)。 
でもその時に気づいたんだ。すごく無理していたなって。会社という枠組みの中に自分を合わせすぎて、他人軸で働いていたなーって。

ハブチン:他人軸だったと思ったんだね。

くら:そうだね。会社が提示するモノサシはもちろんあってよくて、それとは別に自分軸のモノサシを持つことが活き活きと働くためには大事なんだよね。体に異変が起きたのは心理的な部分が大きかったとつくづく思ったよ。人間ドックで検査したんけど何も異常はなくてね。僕の場合は髪の毛にきた!

くら:振り返るとあの時は友達の存在がめちゃくちゃ救いになったんだ。外出する気分じゃなかったんだけど、あえて誘い出してくれて。「お茶飲みに行こうぜ、あそこの紅茶は髪の毛に効くらしいぞ!」ってわざとふざけたり、いじってくれたりした(笑)。

ハブチン:素晴らしい友達だね。

くら:おかげで休まず出社できたし、社会とのつながりが保てた。髪の毛は半年くらいでまた普通に生えてきて元通りになったよ!

複業することでいろんなモノサシを持つ自分軸も見つけた

ハブチン:髪の毛と元気を取り戻して複業を始めたのは何で?

くら:最初のきっかけは40代になって、「このままでいいのか?」みたいな不安と焦りを感じたこと。複数の働く場所を持ったことで、とても大事なことに気づけたんだ。

ハブチン:え?それは何?

くら:いろいろなモノサシを持つことが大事なんだってこと。一つの会社だけで働いていた時は、会社のモノサシで測られる感じがしてちょっと窮屈なこともあったんだよね。でも複業したら会社Aではこのぐらいパフォーマンスが出せたり、会社Bでは全然違うところでいいって言ってもらえたり、会社Cではまた別の価値が出せたりして。

倉林さん作成の図。

ハブチン:複業がきっかけになったんだ。

くら:モノサシA、B、Cそれぞれで価値を出せている感覚がすごく心地良くて。やっぱり僕は仕事が好きなんだ。今はいろいろなモノサシを持って自分軸で活き活きと働いている実感があるよ!

ハブチン:いろいろなモノサシを持つことが大事なんだね。

くら:そうだね。僕自身が業務の効率化をして自分の軸みたいなものができたから、今度は一人ひとりが自分軸のモノサシを持てる場を作りたいって思ってる。
そこで今まさに、「アタラシイショクギョウ 業務改善職のためのコミュニティ」を立ち上げようとしているんだ。

小さな流れるプールをたくさん作りたい

ハブチン:どんなコミュニティ作りを考えているの?

くら:業務改善に関わる参加メンバーが自分たちの価値に気づけたり、コミュニティ内の関わりで一人ひとりが自分軸の価値基準を持って価値交換できる場を作りたいと思ってる。業務改善をする人って自分にどんな価値があるかってわりと気づいていなくて。部署内でやることが多いから外から評価されづらかったりするんだよね。
小さな価値交換ができる仕組みを軸にしたコミュニティを作っていきたいんだ。

ハブチン:実際、どうやって価値交換をするの?

くら:「共感コミュニティ通貨eumo(ユーモ、電子マネー) ※以下eumo」という仕組みを活用する予定で進めてる。会費がそのままコミュニティ内で使える通貨になるんだ。このコミュニティ通貨は三ヶ月の期限付きだから、消える前に使わなきゃ!というのも価値交換が活発になるおもしろい仕組みなんだよね。

大きな経済活動ではないけれど、その周りに様々なモノサシの小さな経済圏を作れたらいいな。イメージは大きな流れるプールの周りに小さな流れるプールがたくさんある感じ。

ハブチン:おもしろそうだね!eumoを活用した経済活動って。

くら:資本主義の仕組みをひっくり返したいわけじゃないんだ。みんなが社会とつながれる場を作っていきたいんだよね。例えば小さな経済圏のコミュニティ内でやり取りしながら自信が持てて、事業や副業を始められる人が増えたらそれもおもしろいなって。

ハブチン:経済の流れができるね。まさに流れるプール!

くら:コミュニティ内で仲間同士でうまく価値交換が進むようになったら、同じ仕組みで別の流れるプールを増やせばいい。僕じゃない同じ思いを持った誰かが作っていくのもいい。

COTEN RADIOの資本主義の回がすごく好きなんだよね。歴史は苦手なんだけど、お金の成り立ちには興味があって。法人COTEN CREWのコミュニティ内でもeumoを使って活動の活性化につなげていきたいな。

ハブチン:ぜひ企画を楽しみにしてるよ。


ここまでお読みいただきありがとうございました!
倉林さんの個人パーパスの詳細はこちら↓

この記事を書いた人:坂本リサ(Twitter: @Risa_italy )

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