138. デュアルフォーカスレンズ(MiSight®)は小児の両眼視機能および調節機能を変化させない

Binocular and accommodative function in the controlled randomized clinical trial MiSight® Assessment Study Spain (MASS)

Ruiz-Pomeda A, Pérez-Sánchez B, Cañadas P, Prieto-Garrido FL, Gutiérrez-Ortega R, Villa-Collar C. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2019 Jan;257(1):207-215. doi: 10.1007/s00417-018-4115-5. Epub 2018 Sep 8. PMID: 30196481.


目的:近視抑制のためにデュアルフォーカス(DF:dual focus)MiSight®コンタクトレンズ(CL)を装用した小児と単焦点眼鏡(SV:single-vision)を装用した小児の両眼視機能および調節機能を評価すること。

方法:近視が-0.75~-4.00D,乱視が1.00D未満の8~12歳を対象に,MiSight®コンタクトレンズ群またはSVを装用する対照群に割り付け,無作為比較臨床試験を行った。両眼視機能および調節機能は,ベースライン時,12か月後,24か月後の訪問時に,以下の一連の検査で評価された:遠見および近見水平phoria,AC/A比,立体視,調節幅(AA:accommodative amplitude),33,25,20cmにおける調節反応(AR:accommodative response)。

結果: 74人の小児が研究を完了した:CL群41名,対照群33名。CL群では,試験期間中,両眼視および調節の測定値に有意な差は見られなかった。対照群では,遠見・近見phoria,立体視,AC/A比,20cmのARに有意な変化は見られなかったが,AA,33cmと25cmのARはベースラインと比較して24か月後で大きくなった(p < 0.05)。

結論:DFレンズは小児の両眼視機能および調節機能を変化させることはない。

※コメント
8~12歳が対象
Dual focus (DF) MiSight® contact lensesの調節機能を調査した報告

MiSight® contact lensは,24か月で調節機能を変化させないようです。

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