My role　１６話

３・４期ライブ１日目当日...

蓮加:はい！○○！

○○:いや、足が動かせないだけで手は動くからね

蓮加:ほら！あ～ん

○○:いやだか...ｳｸﾞｯ

蓮加:どう？おいしい？

○○:...うん

蓮加:やった！

○○:でも、蓮加が作ったわけじゃないじゃん
ケータリングの奴だろ？

蓮加:ん？なんか言った？

○○:都合のいい耳しやがって...

レイ:○○！

○○:ん？

レイ:あ～ん

○○:だから！手は...ｳｸﾞｯ

レイ:どう？

○○:おいしいけどさ...
（こいつら強引にでも食べ物口に入れてくる...）

レイ:いえーい！

遥香:私もやりたい！

桃子:桃子も！

美月:私もやろっかな～

○○:えぇ...

小林:ほら！みんな！
○○君の餌付け体験はそこまでにして、衣装着てきて！

全員:は～い

○○:（いや...餌付け体験って、動物園じゃないんだから...）

小林:○○君はどうする？

○○:自分は関係者席の方で見させてもらいます
ちょっと車いすだと台下とか通れないので...

小林:わかった！
ライブ終わったら楽屋来てね
片付けとかできること手伝ってほしい！

○○:わかりました！

このライブが開催すると決まってからずっとみんなのことを見てきたけど...
ほんとに感動するくらいみんなイキイキしていて、言葉では言い表せない圧倒感を感じていた...

それに...

川崎:警察官の私までここにいていいのかね笑

○○:大丈夫ですよ笑

川崎:まぁ...まだ気は抜けないしな

○○:ふふっ
なんかすみません笑

川崎:でも君が６個下で、私の妹と同い年なのにはびっくりしたよ

○○:それ聞いた時、自分の方がびっくりしましたよ笑
今日妹さんも来られてるんですよね？

川崎:あぁ...
たしかアリーナにいるって言ってたな...

○○:いい席じゃないですか笑

川崎:すごい喜んでたよ笑
こんなすごいライブを見させてもらえるなんて...

○○:その言葉が聞けただけ嬉しいです！

川崎:後で私の所に来るっていうから妹に会ってやってくれないか？

○○:大丈夫ですよ
なんなら楽屋の方に行くので、そちら一緒に行きましょ

川崎:いいのかね

○○:警察の方ですし笑
それに...もう一つご相談もあったので

川崎:わかった

今までは裏方としてライブ本番を見てきたが、ファン目線で見るとまた新鮮で...
表現力、ダンスのキレ、ファンの煽り方、どれもレベルアップしているのが感じられた
メンバーが発案したペアダンスもファンの方にはすごく好評のように見えた

公演終了後...

？？:おにいちゃーん！

川崎:ほら、みんなの前だからしっかりしなさい

？？:はーい

○○:妹さんです...か...って

？？:あれ？○○君！

○○:桜じゃん

川崎:知り合いだったのかい？

○○:いや...クラスメートですよ

川崎:そうだったのかい！

桜:ひさしぶりー！

○○:久しぶり！

桜:全然学校来ないんだもん

○○:ごめんごめん

川崎:あれ？○○君って芸能コースだったよね？
でもなんで桜が芸能コースにいるの？

桜:スケートをやってて大会とかでいないこともあるから、普通科だと単位が取れないってお母さんが

川崎:そんなこと...おれ聞いてないんだけど

桜:だって...お兄ちゃんが警察学校に行ってるときに決まったんだもん！

川崎:さいですか...

○○:ふふっ
...呼ばれたんで楽屋行きますか！

桜:桜もいいの？

○○:まぁ大丈夫笑
蓮加やレイもいるし笑

桜:蓮加ちゃんたちに会える！

○○:クラスメートとはいえしばらく会えてないからな笑

桜:うん！

楽屋
蓮加:あっ！○○！
やっと来た！ねぇどうだった？

○○:早い早い笑
楽屋入れてくれ笑

蓮加:ごめんって...
あれ？桜ちゃん？

桜:...

川崎:なんで固まってんだよ笑

蓮加:そちらの方は...

川崎:すみません、申し遅れました
私□□警察署の川崎大我と申します

蓮加:ほんとに警察手帳みせるんだ...

○○:そこかい笑
まぁちょっといろいろあって一緒に来てもらったんだよ

蓮加:そうなんだ...

レイ:あれ？桜じゃん！！

さく:ん？
桜:ん？

レイ:あぁ...さくちゃんごめん笑
遠藤じゃない方の桜

さく:私じゃない方？

レイ:レイの友達の桜

桜:...

レイ:おーい！桜！

桜:はっ！
レイちゃーん！

レイ:ほんとにマイペースだね笑

桜:だって...皆さんほんとにかわいいんだもん
緊張するよ

レイ:ほんと可愛いな～笑

川崎:じゃあ桜、少しここにいてくれるか？

桜:...えっ？

川崎:なんでそんな泣きそうなのよ笑
お友達もいるんでしょ？話してきな

桜:...うん

～～～～～～～
○○:桜ちゃん、お兄さんのことが大好きなんですね

川崎:少し恥ずかしいですけどね...
でも少し歳が離れているので、ちょっと寂しい思いをさせてたみたいですし...

○○:ほんと...羨ましいですよ

川崎:○○君は兄弟いなかったのかい？

○○:３歳年下の弟がいたんですが...
２歳児検診に向かうときに...母親と一緒に交通事故で...

川崎:それは...
つらい話をさせてすまなかった...

○○:いえ...大丈夫ですよ
本題を話しても大丈夫ですかね

川崎:そうだったな

○○:楪システムズについて調べてくれませんか？

川崎:どうして？

○○:逮捕された宗谷もそこに勤めていたというのは、おそらく供述でわかっていると思うのですが...

川崎:あぁ...
○○君への嫉妬、解雇された恨みを晴らしたかったといってるな...

○○:えぇ...
でもあいつ一人ではここまでできないと思うんです...

川崎:私たちもそう思っている...
君を撃った犯人も含めてまだ複数人いると...

○○:それに...この乃木坂もいろいろなサイバー攻撃を受けているんですが...
人のものをパクることしかできなかった宗谷にはできそうにないですし...

川崎:楪システムズ出身者の可能性が高いと？

○○:警察のサイバー攻撃対策課の方にも相談しましたが...
おすすめのセキュリティソフトを見ると、ほとんどが元々うちで作っていたものなんです

川崎:作っていたということは...

○○:えぇ...
そういったものを販売する前にはテスト工程がありますので、そこで作ったデータ等をウイルスに応用させて作った可能性が高いんです

川崎:でもそういったものは誰でも作れるんだろう？
なんで楪システムズ出身者に限定できると？

○○:えぇ...作ることはできます
ただ...あのソフトは少し独特な構造をしているので、ある程度その構造を理解していないと突破できません

川崎:なるほど...
楪システムズを調べれば、その容疑者を特定できる可能性が高いと

○○:えぇ...

川崎:わかった
有益な情報をありがとう、署に帰って動くよう働きかけてみるよ

○○:ありがとうございます
よろしくおねがいします

川崎:こちらこそだよ...
それに、桜ともなかよくしてあげてな

○○:もちろんですよ！

その後楽屋に戻ると...
レイ:あぁ～悠理ちゃん泣かないで～！

柚菜:キッズが悠理ちゃん泣かせた～！

レイ:泣かせてないもん！
悠理ちゃんも一緒に踊ってる感じでやったって言っただけだもん！

あや:悠理ちゃんも嬉しかったんだもんね

悠理:うん...
ほんとはみんなと一緒に出たかった...

綾乃:悠理はほんとにいい子だなぁ～
ほらおいで！

悠理:綾ティーさん...

ライブ開催前は３期、４期と同期で固まっていたグループも、今では入り混じっていて...

蓮加:桜はさくちゃんのこと好きなんだもんね

さく:えっそうなの！？

桜:は、はい///

さく:えぇ～嬉しい！

蓮加:桜照れすぎ笑

桜:だってこんなかわいい人会ったことないもん！///

さく:///

蓮加:おさくも照れてんじゃん笑
二人して顔真っ赤にして笑

さく:れんちゃん！//

桜も蓮加を介して仲良くなっていた...

小林:ほら、明日もあるんだからみんな着替えて帰るよ！

全員:は～い

川崎:じゃあ俺たちは先に帰るよ

○○:わかりました
また、お願いします！

川崎:ああ
ほら、桜行くよ

桜:うん！
じゃあ○○君もまたね

○○:おう！

蓮加:蓮加１番！

○○:めずらし笑

蓮加:だって、○○の感想聞いてないもん

○○:ほんとに凄かったよ

蓮加:ありきたりだなぁ

○○:じゃあ難しい表現で言って蓮加理解できる？

蓮加:ちょっと言ってみてよ

○○:う～ん...
ほかのグループでは真似できない臨場感と一体感のあるライブだった...とか？

蓮加:蓮加のことバカにしすぎでしょ！
それぐらいわかるよ

○○:ふふっ
みんな頑張ったんだな

蓮加:○○がいなくなってから...
みんなほんと大変だったんだから

美波:一番大変だったのはあんただよ笑

蓮加:梅！

美波:ずっと元気はないわ、集中力切れてダンスの先生に怒られるわ、ポジション入るとこ間違えるわ

蓮加:うぅ///

美波:明日、○○君いないのちょっと心配なんだよね笑

蓮加:もう大丈夫だって！

美波:ほんとかな～？

○○:そんな感じだったんですね...

美波:蓮加は繊細だからね...
明日は研究生の方に行くんでしょ？

○○:はい
入院で行けない間にツアー終わっちゃいましたからね…

美波:そっか…
みんなにも頑張れって伝えといてね

○○:わかりました！

蓮加:私も言ってたって言っといて！

○○:はいはい笑

To Be continued...