My role　１２話

上海ライブにほとんどのメンバーが行く中...

○○:ほら、早く準備しな

沙耶香:もう準備できてるよ！

レイ:レイも！

○○:...私服で出るの？

沙耶香:...えへへ

レイ:...着替えてきまーす

○○:はぁ...大丈夫かね...

水曜日恒例の配信に向かうためにスタジオに来たが、元気っ娘のお世話はかなり大変で...

その後も...
レイ:あっ！こぼれた！

水をこぼしたり...

沙耶香:なんか部品足りな～い

物をなくしたりしてかなり大変ではあったが、何とか配信を終えた...

○○:帰るよー

沙レ:はーい

○○:小林さん、お願いします

小林:オッケー！
今日大変だったね笑

○○:ほんとですよ笑

レイ:何が

沙耶香:大変だったの？

小林:...本人たちには自覚ないか笑

○○:一番たち悪いやつですよ笑
...ん？

小林:...どうした？

○○:後ろの車、ずっとこの車つけてきません？

小林:...ほんと？

○○:ちょっと３回交差点を右に曲がり続けてみてください

小林:わかった

小林:どう？

○○:まだ付いてきてますね...

小林:...レイ、沙耶香！このまま事務所いくね

沙レ:はい...

○○:これは嫌な展開ですね...

小林:週刊誌はもう少しわかりにくい付け方をするから...
あれはファンの追っかけの人たちか...

○○:レイと沙耶香の自宅がばれるのはまずいですしね...

小林:この移動に使う車もランダムで、なんなら入りはタクシーにしてもらってるし...

○○:スタジオの間取りとかから解析されたんですかね...

小林:推してもらえるのはうれしいけどさ...
さすがにやりすぎよね...

○○:えぇ...
レイ！沙耶香！俺のバックにパーカー入ってるからそれ着て事務所入って！

レイ:わかった！

○○:今野さんと菊池さんには連絡しときます

小林:お願い！

事務所に到着するとすぐに...

○○:入ったらすぐにいつも使ってるレッスン室に走って
そこで待っててほしい

レイ:うん...

沙耶香:わかった...

小林:○○君！ダミーでちょっとドライブ付き合ってくれる？

○○:そうしようと思ってました！お願いします！

小林:レイと沙耶香はこのドライブで撒いてき次第送るから...
ごめん、待ってて

ﾌﾞｰﾝ
○○:こういったことはよくあるんですか？

小林:いや...ここまでしつこいのは初めてかも...

○○:そうですか...

小林:...まだ付いてくるのね...

○○:どこかに停めないとそのままついてくるでしょうね...

小林:でもどこに...

○○:うちには日芽香がいるのでダメですし...
交番付近に停められるところあればそこにお願いします

小林:わかった！

小林:さすがに撒けたか...

○○:しんどかったですね...
でもナンバーは控えてあるのでそれは共有します

小林:ありがと...

○○:車変えてあいつら送りましょうか

小林:そうだね...

その後は追い回されることもなくレイたちを送り届けた

次の日

真佑:おはよ！沙耶香！

沙耶香:...おはよ、まゆたん

真佑:どうしたの？元気ない？

沙耶香:...ううん、元気だよ

真佑:そう？具合悪かったら言ってね

沙耶香:うん...ありがと

○○:...
沙耶香おいで

沙耶香:...

○○:...昨日のか？

沙耶香:うん...ちょっと怖くて全然寝れなかった...
それに...

○○:それに？

沙耶香:これ...

沙耶香が見せてきたのは、ブログのコメントのスクショ

そこには...
『沙耶香、愛してる』『今日の配信××××でやってたんでしょ？』
おそらく昨日のストーカーまがいの奴のコメントが載っていた...

○○:これって...今は載ってないでしょ？

沙耶香:うん...

○○:まぁそうだよな...ＡＩで判別して危険性ありのコメントは自動で表示されないようになるからね...
でも見ちゃったってことは...

沙耶香:おそらく投稿してすぐに見ちゃったんだと思う...
昨日レイも怖い目に合わせたのは自分のファンの人だったんだって思うと、ショックで...

○○:沙耶香...

沙耶香:...私が辞めればこんなこともなくなるのかな...ｸﾞｽｯ

○○:...おいで

ｷﾞｭ

沙耶香:もう怖いよ...

○○:（まだ入って間もなく、親御さんのもとを離れて一人暮らし...それでこんな目に合うとそうなるよな）
ねぇ沙耶香

沙耶香:...ｸﾞｽｯん？

○○:しばらく誰かと一緒に暮らせないかな...

沙耶香:えっ？

○○:沙耶香はメンバーのことを凄く気にかけてくれてるし、自分の考えもしっかり持ってる
それにメンバーと話している時の沙耶香は凄くキラキラしてるんだ
だから...どうかな

沙耶香:私もそうしたいけど...みんな忙しいから...

真佑:じゃあ私の家に来なよ

沙耶香:まゆたん？

真佑:ごめん...さっきの話を盗み聞きするつもりはなかったんだけど...
でも沙耶香が元気ないと私も元気でないよ...

沙耶香:まゆたん...ｸﾞｽｯ

○○:じゃあ、真佑頼めるか？

真佑:任せて！
沙耶香、目腫れちゃうから顔洗ってきな！

沙耶香:...うん

真佑:昨日のこと詳しく聞いてもいい？

○○:あぁ...

沙耶香から聞いた内容、それに昨日の出来事を話した

真佑:そんなことが...

○○:さすがにショックだよな...
自分を推してくれている人にそんなことされると...

真佑:私もそんなことされたら耐えられないかも...

○○:俺も無理だな...
多分しばらくは不安定な状態が続くだろうから...頼むな

真佑:うん
○○もしっかり見ててくれてありがとう

○○:いや俺は全然...

真佑:私も沙耶香の異変は気づいてたけど...そこまでは引き出せなかった...
○○がちゃんと聞いてくれたから解決できたの
３・４期ライブもあるから大変だろうけど、これからもみんなを見ててね

○○:わかった

ｶﾞﾁｬ
ダ先:みんなおはよう！

４期:おはようございます！

ダ先:じゃあ今日も３・４期ライブでやる楽曲の振り入れしていくよ

４期:はい！

小林:○○君、ちょっといいかな

○○:はい

小林:この前頼まれた選抜の案の話したいから別の部屋行こっか

○○:ＯＫです！

小林:すみません、ちょっと隣の別室で作業してるので、何かあればお願いします

ダ先:わかりました！

小林:選抜案なんだけどさ...
私はこう考えてるんだ
２期生…新内眞衣、北野日奈子、堀未央奈
３期生…大園桃子、与田祐希、久保史緒里、梅澤美波、山下美月
４期生…遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ

小林:○○君は？

○○:自分は...
２期生…新内眞衣、北野日奈子、堀未央奈、鈴木絢音、渡辺みり愛
３期生…大園桃子、与田祐希、久保史緒里、梅澤美波、山下美月、岩本蓮加、

○○:今回期別曲もあると聞いたので、これでどうかなとは考えてました

小林:４期生なしか...

○○:はい...昨日のあれもありますし、乃木坂のエースの卒業曲に４期がいるといろいろ言われることになりそうだなと...

小林:確かに...

○○:本当は入れてあげたいですよ...

小林:逆に私は入れてあげてもいいんじゃないかなって思ったんだ...
前作で３人は強くなってるし、経験も積んだ
だからこそ、次に繋ぐために入れたいなって...

○○:...確かにそうですね...
今のお話聞いて入れようかなと自分も思いました...

小林:じゃあ４期はいれる方針で...
そのほかの所どうする？

○○:アンダーで頑張っている子たちの希望を持たせたいので、蓮加は入れたいなと...

小林:そこは私も同意見

○○:ベースは小林さんので行きませんか

小林:わかった
そこから誰を外すか、か...

○○:はい...

小林:○○君...ネットの動き的に前作どうだった？

○○:...４期はさくらと遥香の評判が良かったなと...
逆にあやめはあまりメディアに出れなかったのもあってあまり伸びが...

小林:そっか...

○○:まだあやめは中学校のこともあるので、今回は外してもいいんじゃないかとは思いますね...

小林:それじゃああやめの所に蓮加入れようか

○○:そうですね

小林:よしじゃあこれで提出しようか
発表後のあやめのフォローよろしくね

○○:はい、了解です！

選抜は...
２期生…新内眞衣、北野日奈子、堀未央奈
３期生…大園桃子、与田祐希、久保史緒里、梅澤美波、山下美月、岩本蓮加
４期生…遠藤さくら、賀喜遥香

以上を自分たちの案として提出することにした

上海ライブも終わり、３・４期ライブの準備が始まると...

蓮加:○○！水ちょうだい！

美波:○○君！私も！

桃子:桃子にも欲しいな～

○○:はーい

蓮加がいる３期生さんからはかなり気に入ってもらって声をかけてもらえる
それに...

レイ:○○！ストレッチ付き合って！

あや:あ～！レイちゃん、私が行こうと思ったのに...

さく:ｳｽﾞｳｽﾞ
（私もお話したいな...）

４期からも必要とされて、仕事にやりがいをもって働いていた

小林:○○君のメンバー人気高いですね笑

甲斐:ほんとにね笑
元々イケメンだし、ほんとに優しいし...
彼ほど人を見てる人はいないからね笑

小林:甲斐さんも負けないようにしないとですね笑

甲斐:....ん？それは

小林:私、ほかのスタッフさんに水配ってきまーす

甲斐:...逃げたな笑

そんなある日...

演出家:○○君、ちょっといいかな

○○:はい...なんでしょうか

演出家:４期生と３期生が同じ技量があると思っていないが...
少し気持ちの向き方がバラついていて、客観的にみると差が明らかに見て取れるんだ...

○○:...そうですね...自分も感じていたところあるので、少し３期さんに話してみますね

演出家:君が言わないのかね？

○○:おそらく自分から言っても聞いてくれるとは思いますよ
ただ...今後の乃木坂を作っていくという作業においてはマイナスかなと...

演出家:確かに...
３期と話してくれた方が、全体的な底上げにつながるか...

○○:それに...３期がもう少し引っ張っていくことが大切でもあると思うんで...
この後３期集めて話をするので、そこで演出という視点からみんながどう見えているかお話いただいていいですか？

演出家:わかった
（この子はほんとに周りが良く見れている...）

○○:ごめん蓮加、３期生集めてもらっていい？

蓮加:わかった
３期ー！集合！

○○:４期は休憩してて

４期:はーい

蓮加:○○、３期集めてどうしたの？

○○:...今さ、このレッスン期間をみんなどう感じてます？

蓮加:どうって？

○○:４期と作るライブの準備としてみんなの思いはどうなのかなって

美波:○○君...正直に言っていい？

○○:はい

美波:これだとまだまだ先輩に甘えてしまうなと思ってる...

○○:それは３期にも４期にもまだ甘えがあると...

美波:うん...

○○:３期の甘えの部分はなんだと考えてますか？

美波:私個人の意見だけど...
３期と４期間にこのライブにかける熱の差があると感じられるんだよ
それを引き上げてやれない自分たちがいけないなって...

○○:４期生とコミュニケーションは取れてます？

史緒里:私はあまり取れてないなって思う

綾乃:私もそうかな...
取れてないってよりは、まだ自分たちのことでいっぱいいっぱいになっている気がする

〇〇:演出家から見てどうです？

演出家:４期生をまとめること以上に３期生がもっと引っ張っていかないとこのライブは成功しないと思ってる
だからこそ私も直接話すってことより、○○君に相談してどう伝えるか話したんだ
このライブには先輩はいない...
みんな次第でこのライブの成功がかかってると思ってほしい

３期:...はい！

演出家:頼むよ

美波:○○君、４期生と話す場を作っていいかな

○○:...今日はレッスンもうここまでにしましょうか

美波:ありがとう

○○:まずはメンバーだけで話してみてください
それでもうまくまとまらなかったら、呼んでください

美波:わかった

To Be continued...