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My role 13話

小林:大丈夫かな...

○○:大丈夫ですよ

小林:いや...4期がさ...

○○:あぁ...確かに
(真佑、遥香、さくら頼むぞ...)


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メンバー会議
美波:みんな忙しい時にごめん
ちょっとこのままだとライブにならないから少しみんなの気持ちを同じ方向に持っていきたいの

史緒里:4期のみんなは今回のライブどう考えてる?

真佑:...これは私個人の意見なんですけど...
まだ先輩たちについていこうとしちゃってるのかなって思います

史緒里:そっか...
他のみんなは?

紗耶:私も同じです
私たちもライブは好きなので、嬉しいですけど...
3期さんの邪魔になっちゃいけないっていう意識がどこかにありますね

史緒里:...そっか

美波:みんなさ...このライブが開催される意味わかってる?

4期:...

美波:このライブで私たちがもっと乃木坂を盛り上げていかないといけないって思う...
それを出させてもらっている感覚でやられると、盛り上げられないと思うんだよね

史緒里:美波、言葉が強い

美波:だってそうでしょ?

史緒里:状況を考えてよ
私たちにも非はあるの

美波:...ごめん

史緒里:1期生、2期生の先輩たちがどんどん卒業される中で、このタイミングでライブを私たちだけでやるのにはちゃんと意味があると思うの
だからこそ、みんなで同じ方向を向いて進んでいかないとうまくいかない
だからこの話し合いをしようって言ったの

祐希:それに...
みんなと私たちの距離も少し遠い気がするからもっと話そうって

真佑:...私たちも話してはいたんです
ふりを覚えることに精一杯になっていてライブの質というより覚えることが最優先になってるって

史緒里:そっか...

...じゃあさ、先輩とペアになろっか

全員:えっ?

史緒里:わからないところはその先輩に聞きに行く
そしてペアで踊るところも作ってもらうの

祐希:確かにそれいいかも

美月:でもこればっかりは提案してからじゃないと動けないよ?

史緒里:うん、だからここで○○君を呼ぶの

美月:...確かに!


ガチャ
○○:どうしました?

史緒里:○○君、いろいろ話したんだけどね...
ペアを組んでやろうかってなったの

美月:それで演出にもペアで踊るところも入れてほしいなって

○○:なるほど...
確かにそれはいいですね
提案してみますね

史緒里:よかった...


蓮加:...ねぇ○○から見てどう見えてたの?

○○:なにが?

蓮加:このライブ...

○○:...正直に言うとまだまだだなって
これではライブを開催はできないなって思ってた

全員:...

○○:技術と経験に差があるのはわかる
でも気持ちまで差があるとファンの人たちには、残念に映ってしまうんだよ

蓮加:○○...

○○:蓮加、アンダーライブで何を学んだ?
あやめ、遥香、さくら、先輩たちとライブを作って何を思った?
そこで得たものを還元していかないと乃木坂が成長しないよ?

全員:...

○○:厳しいことをいうけど...
ここはみんなが成長するチャンスだ
みんながやりたいことを恐れずにやってみよ?

レイ:...うん!

蓮加:頑張る!

○○:よし!じゃあまた明日、話をしよう!

史緒里:...あっもうこんな時間!

○○:はい、みなさん着替えて帰る準備してきてください

全員:はーい


美波:...○○君、ちょっといいかな

○○:どうしました?

美波:...みんなにうまく伝えられなかった...
強い言葉で言っちゃって...

○○:...

美波:これじゃ怖がらせてばっかだよ...
先輩として何もできてない...

○○:美波さん...

美波:私だって...
わかってるんだ...ここでひっぱって行かないと私たちで乃木坂を潰してしまう...


○○:美波さん、こっち見てください

美波:...えっ?

美月:何一人で背負い込んでんの?

史緒里:らしくないな~

美月:私たちだって思ってたことを言ってくれたんだから、そこから修正できたし...

史緒里:それは美波のおかげだよ

美波:みんな...

○○:伝え方は人それぞれです
いくら優しい言葉を並べたとしても、上辺だけの言葉になって相手にうまく伝わらないところもあります
美波さんがあぁやって言ってくれたから、締まったと思いますよ

美波:○○君...

○○:...それに美波さんはこのライブの成功のためなら嫌われてもいいと思っているんじゃないですか?

史緒里:えっ?

美波:...よくわかるね...

○○:やはりそうでしたか...

美波:私はさ、後輩とうまくコミュニケーションもとれないし...
伝えたいこともうまく伝えられない
それに体育会系の部活出身だからさ...このやり方しかできないんだって思ったんだ...

○○:...それでもいいんじゃないですか

美波:...

○○:美波さんがそれだけ強い思いをもってこのライブに挑んでいることはみんなに伝わってます
後輩との距離は徐々にでいいんです

美波:でもコミュニケーションはとっていかないと、ライブもうまくいかないよ...

○○:その課題を自分でわかっているなら、今後改善できますよ!

美波:私にできるかな...

○○:一人でなんでもやろうとしないでいいんですって
誰かと一緒に行くとか手段はありますよ

美月:そうだよ、美波だけが頑張る必要はないの
みんなで頑張らないと

史緒里:一緒に話しかけに行こうよ

桃子:桃子も行くよ?

美波:...みんな...

○○:何なら蓮加をうまく使ってもいいですよ?

蓮加:なに?うまく使うって?

グッ
○○:イタッ...おぉ....
いらっしゃいましたか...

蓮加:で?なんて言ったのかな?

○○:...蓮加は後輩との絡み方が上手いじゃん

蓮加:そうかな?

○○:あれだけ先輩の前で緊張しちゃうさくらとめっちゃ仲いいし

蓮加:おさくは面白いもん笑

○○:ふふっ
だからさ、美波さんと一緒に話してあげてよ?

蓮加:うん!わかった!
梅、一緒に行こ!

美波:ありがと!蓮加!

○○:3期生みんなで引っ張ってあげてください
それが今回のライブのテーマの一つです

史緒里:3期みんなでがんばろー!

3期:おー!!


それを遠目に見てる姿が...

真佑:私たちももっとやらなきゃ...

遥香:そうだね...先輩におんぶにだっこはもう辞めないと...

聖来:せやな...4期も負けてられへんな

レイ:○○に相談してみよ...


このライブがさらに良いものになるようにみんなで考えて行動を始めた

次の日からのレッスンは見違えるように、後輩から先輩に振りを聞きに行ったり、MCについて聞きにいくことが増えた
昨日の話し合いがいい方向に作用している、そう感じる

○○:誰と誰を組み合わせるか...

美波:ある程度決まってくる感じはするけど...

○○:ファンの人たちが意外と思う組み合わせにするのか、出来上がってるものを使うのかどっちがいいですかね...

小林:一度決めて客観的に確認して、合わなければ再構築してって感じでやってみる?

美波:確かにそうしますか

困難にぶつかるたびにメンバー、スタッフ、演出家全員で話し合って考える
それがこのライブを作るうえで大事にしてきたもの
一人ひとりがやれることは限られてくるが"みんなで作る"
その意識があの話し合いから続いている


準備は順調に進み、本番1週間前...

蓮加:○○...

レイ:どこ行ったの...



○○が急に姿を消した...



To Be continued...

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