My role　３０話

白石さんの動画チャンネルが開設すると発表後、動画をまだ一本も出していないのに登録者が伸び続け１００万人を突破した

白石:○○君！怖いんだけど！

○○:自分もですよ！

〇〇:でも...白石さんの人柄と信頼と人気があってここまで見てもらえてるんです
ほんとにすごいですよ！

白石:やだ～、そんなに褒めても何もあげないよ？笑

○○:そんなおだてて物をもらおうとしてないですから笑
自分の本心を言っただけですよ笑

白石:ふふっ、冗談
ありがとね

○○:いえ、お力になれてよかったです
後は生配信の準備までしたら、完全に白石さんとマネージャーさんで運営することになるので...

白石:えっ！？一緒にやってくれないの！？

○○:もともとはやる予定だったんですけど...
乃木坂でも新たにもう一つ動画チャンネルを開設しようという動きが出てまして...

白石:なになに！？何やるの！？

○○:もう...ここだけの話にしてくださいよ
今、工事中って全国一律で同じ時間にやってないじゃないですか

白石:うん

○○:じゃあ見逃し配信として動画チャンネルを作ってそこでやるのはどうかみたいなことを言ったんです

白石:お～！いいじゃん！

でもなんで急に？

○○:今そのサイトを見てみると無断転載が横行しているじゃないですか

白石:確かに流れてくるかも

○○:それを抑止していくために公式で出してしまえばよくない？って思って提案したんです

白石:確かに！○○君、やっぱさすがだね！

○○:///やめてくださいよ///

白石:すっごい真っ赤っか笑

○○:暑い暑い笑

白石:良かった...それだけ乃木坂について考えてくれる人がまだいて...
これからの乃木坂も楽しみだね

○○:...

白石:実は...少し不安ではあったんだ
センターを何度もやらせてもらって、同期も何人も見送ってきたけど...
そのたびにその子たちが託した乃木坂を守らなきゃって思って活動してきてね
凄いプレッシャーでもあったの
今度は私がみんなにそんなことを味合わせてしまうんじゃないかって

○○:...そうだったんですね

白石:特に生駒ちゃんの時は凄かったなぁ
やっぱ乃木坂の最初の印象はやっぱり生駒里奈だからね
生駒ちゃんから見て学んだもの、それをどう後輩たちに伝えていくか
そこがすごく難しかったね

○○:みんなそれぞれ思い描いているアイドル像は、人それぞれですからね

白石:そうなんだよね...
でも乃木坂の根幹には生駒の考えがある
そこにそれぞれの色が付いていってくれたら嬉しいかな

○○:...自分も伝えていきますね

白石:ありがと！
でも...○○君には少し俯瞰的な目線で乃木坂を見ててほしいかな

○○:え？

白石:メンバーを支えるっていうのは、先輩が主となってやってほしいって思ってるの
そうすれば先輩と後輩のコミュニケーションができる
それが今後も乃木坂が乃木坂である理由だと思うのね

○○:...確かに...

白石:それで○○君が俯瞰的に見てこれが足りてないとか言ってくれれば、最強じゃない？

○○:自分の意見はあまり重要ではない気がしますけど...
でも確かにそうですね

白石:これから乃木坂を担っていく子をみんなで育てる
特に４期生には...ね
これからも期待してるね、ベテランマネージャーさん？

○○:...いやまだ２年目です笑

白石:絶対嘘よ！こんなしっかりしてる２年目なんていないもん！

○○:だからいるんですって！
それにしっかりもしてないですから！

白石:ふふっ、やっぱ○○君いじるの楽しいね笑

○○:もう...

白石さんの初配信はご自身の誕生日、８月２０日に行われた

白石さんと仲のいい高山さんと松村さんも加わり楽しい配信となった

白石さんのライブの練習も始まっていったが...

今野:○○君、お客さん

○○:誰だ...って川崎さんじゃん
お久しぶりです！

川崎:久しぶり
まぁ警察の自分と会わない方が平和なんだけどね笑

○○:確かに笑
今日はどうされたんですか？

川崎:少し二人で話をしたいんだが...大丈夫か？

○○:ちょっと待っててくださいね...
うん、大丈夫ですよ！

今野さん！隣の会議室使わせてもらいますね！

今野:おう！

○○:それでお話というのは...

川崎:ここを管轄する警察署でサイバー攻撃があってな

○○:まさか...

川崎:あぁ...
これは警察内での話だが、おそらく○○君が対峙しているグループと同一人物または団体だろうと

○○:そうですか...

川崎:そこでなんだが...

「乃木坂のスタッフもしくはメンバーに内通者がいないか」
これを調べるためにしばらく○○君と一緒に居させてくれないか？

○○:それは...護衛という名目で？

川崎:あぁ...
それが一番無難だろうという上の判断だ

○○:うちの上司へは...

川崎:うちの上司が直接秋元先生に交渉して了解を得たようだよ

○○:そうですか...
わかりました、お願いします

川崎:ふぅ...良かった

○○:緊張されてたんですか？

川崎:あぁ...
断られたらどうしようかと...

○○:まぁ...川崎さん以外だったら断ってたかもしれないですね笑

川崎:あっぶねぇ...笑

○○:でも...なんで内通者という可能性を疑ってるんですか？

川崎:それは○○君が一番よく知ってるだろ？

○○:まぁ...

川崎:○○君がこの前報告してくれた、配信サーバーの件
あそこに書かれていたことを考慮するとそこに行きつくだろ

○○:そうですね...

川崎:それで...目星はついてるのか？

○○:...

川崎:まぁそうだろうな...
まっ、これからしばらくよろしく頼むよ

○○:...はい

川崎:ちなみに桜に〇〇君と働くって言ったら...

桜『いいなぁ、お兄ちゃん』
『私も○○に会いたいなぁ...』

川崎:って言ってたぞ笑

○○:そうでしたか笑
学校もリモートになってしまいましたからね

川崎:そうだよなぁ...

○○:会いたいのは自分もなんですけど...
このご時世ですからね
ひとまず今日メンバー全員とスタッフ揃っているので、挨拶に行きますか

川崎:そうだね...

ダ先:うん、揃ってきてるね
よし！一回休憩！

全員:はーい

○○:今野さん、川崎さんを皆さんにご紹介しておいていいですか？

今野:おう、そうだな
ごめん、みんな注目！

絵梨花:どうしたんですか？

今野:今度の配信ライブに備えて、警察の方にも加わっていただくことになりました
主に○○君と一緒に行動するので、一言ご挨拶を...

川崎:以前３・４期ライブの際に○○君とともにいたことがあったので、ご存じの方もいるかもしれませんが...
□□警察署の川崎大我と申します
主にサイバー犯罪の取り締まりを行っているので、今回こちらに同行させていただきます
よろしくお願いします

全員:お願いします！

今野:ということだ
くれぐれも失礼のないようにな
特に与田！

祐希:わ、私ですか？

今野:この前もお客さん来てるのに応接室で寝てたり、脱いだ上着を地面に投げっぱなしになっていたりしたぞ

祐希:...

美波:与田？

祐希:ひぃ...

美波:普段から言ってるよね？

祐希:申し訳ありませんでした...

美波:もう...

今野:ふふっ、じゃあ与田のお世話頼むぞ、梅

美波:...もう与田のせいで仕事増えたじゃん！

祐希:...梅ちゃん、ごめんね

美波:…そんな可愛く上目づかいで来るんじゃない！

祐希:ｷﾞｬｰｰ

美月:梅も大変だねぇ笑

史緒里:ほんとに笑

川崎:...

○○:驚いてます？

川崎:あぁ...
少しびっくりしてしまった

○○:まぁそうですよね...
大勢の前に立つ彼女たちはｷキラキラしてるけど、オフになれば普通の女の子たちですから

川崎:そうだよな...

○○:そんな彼女たちだから...
理不尽な言動からは守りたいし、彼女たちを守れるなら自分を犠牲にしたっていい
そう思える人たちなんです

川崎:素敵な関係だよ...
俺も力の限りを尽くすよ
彼女たちの頑張りを無駄にしないように

○○:お願いします

白石さんの配信ライブに向け動き出している中で...
ある計画も始まっていた...

マネージャー会議

今野:お疲れ様です

今日は

５期生オーディションについて、話していこうと思う

菊池:...ついにですか

今野:あぁ...
白石が抜けることになった今、１期生でも卒業を考えてるメンバーがほとんどだろう
それに３月には佐々木、４月には井上、中田も卒業発表と卒業も相次いでいる
そんな中でも乃木坂を継続・進化させていかなければならない

甲斐:そのためのってことですか...

今野:あぁ...
みんなは開催についてどう思う？

菊池:私は賛成です

甲斐:私も賛成です

今野:みんな賛成かね？

全員:はい

今野:そうか...
では開催するのは決定的だな
開催が決定した中で、懸念点を上げてそれを一つずつ潰していきたい
上げてもらってもいいか

全員:...

○○:はい

今野:おっ、○○君

○○:はい
懸念点としては、学生のうちにスマホを持つのが当たり前になってきた世の中においてネットリテラシーが低く我々が採用した時にリスクとなる子をどう判別するかが難しいと思います

今野:おぉ...確かに

菊池:○○君のいうネットリテラシーって何なんだい？

○○:本来はインターネットを正しく理解して活用する能力の事ですが...
今回の場合だと、選考の状況をネットに上げるなどの行動行為、ＳＮＳをやっていた場合どこまで許容されているのか
そして誰でも何個もアカウントを持てる状況なので、どこまで調べる必要があるのか
というのが懸念点として挙げられると思います

今野:確かに...

菊池:すごい便利になっている一方で、採用側は大変な世の中ですね

今野:あぁ...
最近ではバイトテロなんて言葉もあるくらいだからな...

○○:はい
どこまで調べられるのか、どこまで運営が責任を負うのか
そこははっきりさせないと後々苦労すると思います

今野:そうだな...
ありがとう

○○:いえ...

今野:オーディション開催に向けては解決しないといけないことがたくさんあるな...

甲斐:えぇ...

今野:さすがに今日一回で決めれる議題じゃないからな…
これからも会議を重ねていかないといけないな
また開催するからよろしく

今野:よし、じゃあいくつかお知らせ

２６ｔｈの選抜の前に、もう一曲配信で楽曲をリリースすることになりました
あの有名な作曲家の方に書いてもらった曲になるので、選抜はこちらで決めます
なお、センターは飛鳥で行きます

甲斐:え？

今野:あの飛鳥が直々に秋元先生にお願いしたそうだ
だからセンターは飛鳥で行くのが妥当だろうと

甲斐:なるほど...

今野:動きだしも早いので、お願いします

次に...姉妹グループですが欅坂４６が活動を休止することになりました

小林:えっ...

甲斐:なんで...

今野:詳細はまた今度話すが...
向こうもいろいろあってな...

甲斐:そうですか...

今野:ということだ...
少しネガティブな終わり方をしてしまったが、まずは白石の配信ライブ頼むぞ

全員:はい！

To Be continued...