My role 38話
※ここからのお話に関しましては是非、37話をご覧の上お読みいただきますと内容が分かるかと思います。
もし追い切れていない方は是非こちらから
身内のスタッフによるリークが行われていたという事実が重くのしかかるかと思いきや...
○○のマネージャ復帰が決まったことで4期生のレッスン部屋はお祭り騒ぎ
それだけ待たせていたんだなと嬉しくなると同時に、この子達が傷つくようなことから守っていかなければと決意を新たにした
この数時間後
○○のマネージャー復帰が正式にメンバーにアナウンスされ、いろんなメンバーからも帰還を喜んでもらった
だけど3期生は...
○○:...もういい?
(やべぇ...足めちゃくちゃしびれてんだけど..)
美波:だーめ!
史緒里:私たちがどれだけ寂しい思いしてきたか、わかる?
○○:...史緒里、ニヤニヤしながら言われても何も怖くない笑
史緒里:なっ!
葉月:うちの大事な女優をバカにするな!
○○:...はい、すみません
美月:...もういいんじゃない?だめ?
"蓮加"
蓮加:だめ!
○○:なんで!
蓮加:だって...○○全然反省してないんだもん!
○○:反省ってなんの反省よ笑
蓮加:それは...
○○:イテテ...
蓮加:あっ!正座崩した!
○○:足がしびれて感覚ないから許して
蓮加:ムゥ
美波:とりあえず詳しいこと知らないから説明して?
○○:...
今野:話していいよ
○○:えっ?いいんですか?
今野:このままこちらだけの話にできないでしょ
特に○○君は笑
○○:まぁ確かに...
今野:俺はこのまま宮内の話を警察に話してくるから、後は頼むな
○○:承知しました
あっ!川崎さんに会ったらお礼を言っておいてください
今野:了解!
それから話の要点を摘まんでざっくりと話をした
美波:そんなことが...
美月:でもさすが○○だね
このままいけば選抜発表とかも全部筒抜けになりそうだったし
美波:確かに...
史緒里:よくやった!○○!
○○:史緒里は何ポジなんよ笑
麗乃:でも宮内さんがいなくなったらSNSはどうするの?
与田:そうだよ!
マネージャー車も一台無くなるってことでしょ?
小林:それなら大丈夫だよ
ね?○○君
○○:えっ?
小林:○○君には明日から1週間で車の免許取ってもらうから
○○:えっ...マジか...
小林:もうメンバーが免許取りたいって言ったときにお世話になってる自動車学校にもう申し込みしたから!
○○:でも1週間も空けて大丈夫ですか?
小林:その間は私たちが踏ん張る
でも1個でも予定狂ったら、わかってるよね?
○○:...ははは
(目が笑ってない...)
史緒里:小林さん!
小林:ん?
史緒里:なんで明日からなんですか?
小林:だって...
明日、○○君の18歳の誕生日だから
史緒里:えっ!?そうなの?○○
○○:...実は笑
美波:じゃあ今日このまま○○の誕生日会にしよ!
○○:いや...
蓮加:いいね!○○のマネージャー復帰も兼ねて!
真佑:私たち4期も参加してもいいですか
蓮加:もちろん!
○○:...
小林:みんな○○君の復帰を待っていたのよ
許してあげて
○○:ふふっ、そうですね笑
小林:じゃあみんなが盛り上がってる間に、明日からお願いする業務も説明しちゃうね
○○:えっ?自動車学校だけじゃないんですか?
小林:当たり前じゃん!
人が一人減ったのよ?その穴埋めは...
○○:自分...ってことですね
小林:そゆこと
じゃあ宮内に振っていた仕事なんだけど...
それから宮内さんに割り振られていた仕事をすべて引き継いだ
小林:あとは...SNSに出演するのメンバーの写真送るから、それを書いてSNSにあげてほしい
○○:了解です
小林:ひとまずそんなところかな~
送ってってあげるから今は誕生日会楽しんできな
○○:ありがとうございます!
小林:じゃあ蓮加、後はよろしく
蓮加:は~い!ありがと、詩ちゃん!
小林:はいはい笑
蓮加:よし!○○準備して!
○○:はいよー笑
蓮加:は~や~く!
○○:急かすんじゃないよ笑
ってかどこで食事会するの?
他の3期生もいなくなってるし...
蓮加:まぁまぁ、細かいことは気にしないで!
早く行くよ!
○○:わかったって笑
...よし、シャットダウンしたし行けるよ
蓮加:じゃあこのアイマスクつけて!
○○:マジ?
蓮加:マジ
○○:これ...落とし穴とかに突き落とす系じゃないよね?
蓮加:…ドッキリはネタバレ厳禁だぞ!
○○:おい...笑
蓮加:よし!詩ちゃん、出発!
小林:はーい!
(久しぶりに元気な蓮加ね...)
蓮加:hu~♪
○○:ご機嫌だね笑
蓮加:まぁね~
小林:あっそうだ!
蓮加、あれ聞かなくていいの?
蓮加:えっ?今?
小林:うん
○○:あれ?
あれって何よ、蓮加
蓮加:えぇ~とね...その...
○○:何よ笑
蓮加:○○は蓮加が髪染めるの、嫌?
○○:...へ?
蓮加、髪染めたいの?
蓮加:...うん
○○:なんで?
蓮加:...
小林:女の子になんでとか聞いちゃだめよ~、○○君
○○:あっ...すみません
小林:蓮加もメンバーである前に一人の女の子なのよ
ね、蓮加
蓮加:...
○○:ごめん、蓮加
蓮加:...うん
○○:でもどうして染めたいって思ったのかは聞かせて?
お仕事にも影響が出ないように考えたいし
蓮加:...気分
○○:...ふふっ
蓮加っぽい笑
蓮加:わ、笑うな!
○○:ごめんごめん笑
蓮加:で、どうなの!?
○○:もちろん賛成だよ
蓮加:マジ!?
○○:えっ、反対すると思ってたの?
蓮加:うん
○○:なんでよ
蓮加:だって...
昔○○、黒髪の女の子いいよな~って言ってたし...
お仕事に影響あるとかいうし...
○○:あぁ~...
あれは、俺の地毛が茶色だから羨ましかったっていうのもあったけどね
蓮加の黒髪似合ってたし
蓮加:///
小林:hu~hu~!
○○:あっ...
小林:いいもの見れちゃった♪
○○:内緒にしといてくださいよ?
小林:もちろん!任せて!
でもいいの?黒髪蓮加ちゃん見れなくなるってことだけど
○○:もちろんそれはそれで寂しいですけど...
でもいろんな髪色やってる蓮加も可愛いだろうなと思うので
バシッ
○○:痛った!
蓮加:そんなに可愛い可愛い言うな!///
○○:だって!しょうがないじゃん笑
ほんとの事なんだし
蓮加:///
小林:(○○君、少し会わなかっただけで女たらしみたいになっちゃってる...笑)
良かったね、蓮加
蓮加:うん///
小林:顔真っ赤にしちゃって...笑
蓮加:う、うるさい!
小林:でもタイミングだけは、こっちで決めさせてね
蓮加:わかった!
小林:よし、着いたよ!
じゃあ楽しんでおいでね
蓮加:うん!ありがと詩ちゃん!
小林:うん!○○君もね
○○:はい!
小林:じゃあ!
ブゥーーン
蓮加:○○は私の肩を掴んで!
○○:...蓮加、どこ?
モミッ
蓮加://
どこ触ってんのよ!!
○○:あれ?俺どこ触ってた?
蓮加:...変態///
○○:あっ...ごめん///
蓮加:もう///
(これ以上は...卒業後かな///)
ガチャ
蓮加:着いたからアイマスク取るね
○○:うん...
『せーの!』
パァン
『○○くん!誕生日おめでとう!』
○○:すげぇ...こんなに...
ありがとうございます!
美波:うちでよく誕生日会はするからね
準備は完璧なのよ
ほら食べよ!
『やったー!』
美波:じゃあ○○君の復帰と誕生日を祝って...
乾杯!
『かんぱーい!』
祐希:んっま!モグモグ
蓮加:与田、はや笑
真佑:でもほんとに!おいしいです!
ね!さく!
さくら:はい!モグモグ
美波:ならよかった!
楓:さすがお取り寄せクイーンの梅だね
美波:まぁね!
美月:よっ!梅澤!
史緒里:よっ!
美波:待って待って!
こんなにいじられるの?私...
『あははは...』
改めて思う
普段こうやってワイワイして楽しんでいるメンバーでも、それぞれに悩みや葛藤があって...
日々の活動でも一つ一つの所作・言動等、考えながら過ごしている
でも選抜メンバーが発表されるときほど、メンバーの想いもスタッフの思いもいろんな感情が交錯するものはない
それを平気で外部に流し、情報を流したことで周りからチヤホヤされる
もしくは自分は運営とつながっているアピールをする
それをして誰が喜ぶのか
ネット民?乃木坂のアンチ?
それぐらいのものでしか自分の価値を証明できないなら、『可哀そう』と思うと同時に巻き込みむなよと思う
○○:はぁ...まさかなぁ…
美波:なに主役が人の家のベランダで黄昏てんの?
○○:美波...
みんなは?
美波:あの子たちなら勝手に盛り上がってくれてるから大丈夫
○○:そっか...
美波:それよりも私はあんたが心配
なんでも抱え込みやすい○○が
○○:...
美波:抱え込まないでよ
特に私の前では
○○:美波...
美波:ん?
○○:ファンの人たちは今、乃木坂を楽しんで応援してくれてるのかな...
美波:...
○○:今回の騒動、いろいろ調べたり動向を探っていく中で...
ファンの人たちの中にもあのリークを面白がって広げてる人もいてさ...
1期生やオリメンがいなくなったら、皆応援していたグループなんてどうでもいいのかな...
美波:○○...
○○:宮内さんとの言い合いの中で言われたんだ
『3,4期がその卒業生の"おこぼれ"をもらえるようになって来た』って
3,4期がどれだけ頑張ってるのかも知らないのに
なんでお前なんかが...って思って...
ギュ
美波:そんなこと言われちゃったか...
(やっぱり…この子はほんとに…)
○○:ごめんな...こんなこと美波が一番気にしてて、言われたくないはずなのに...
美波:まぁ...
でもそれに涙して、悔しいと思ってくれる○○が一緒に居てくれるんだもん
それだけでも十分幸せだよ
○○:そっか...
美波:でも...私たちも頑張んないとね
そんな声が聞こえなくなるくらいに
○○:...
そうだね、こんなことでクヨクヨしてらんないね
美波:...
ほらそうやって感情殺して元気を出そうとする
○○:...
美波:○○は、人に頼ることを覚えて!
なんでもかんでも一人でやろうとするな
??:そうだそうだ!
○○:史緒里...
史緒里:○○、あなたが私に言ってくれたの覚えてないの?
○○:...
史緒里:はぁ...梅
美波:うん
○○、今ここにいる3人で毎週食事会ね
○○:...は?
美波:乃木坂の今後を考える会議も兼ねて
史緒里:私たちも先輩におんぶにだっこじゃいけないなって思ってたし!
ねっ!
○○:...わかったよ
史緒里:よし!
美波:じゃあ明日やるから
○○:早くない?笑
美波:鉄ははやいうちに...?
○○:...打て
だけどさ...
美波:なに?
○○:...いえ何も...
史緒里:梅、こっわ...笑
美波:じゃあ後で連絡はするから
史緒里:じゃあ私はグループ作っとく
美波:おっ!よろしく!
史緒里:○○は明日車教終わったら、すぐ連絡すること!
いいね!
○○:…はーい
美波:よし!じゃあ主役ははやく戻る!
蓮加とレイがしきりにこっち見てるんだから、はやく行かないと怒られるぞ?笑
○○:…わかったよ
ガラガラ
美波:やっと…話してくれた…
史緒里:そうだね…
美波:私たち3人の会議は内緒ね?
特に蓮加には
史緒里:わかってるよ
変に蓮加を嫉妬させたくないし、後にみんなに話すことになるであろう"あれ"もあるしね
美波:うん…
○○はいろんなことができるから、何でもやろうとするけど…
史緒里:蓮加と同い年なんだもんね~
美波:○○が私たちを守ってくれてるように、私たちも○○を守っていかないとね
史緒里:もちろん!
To Be continued...