2021年の阿波踊りについて

東京オリンピックも残り1週間を切りました。本来ならばこの勢いを引き継ぎ阿波踊りへと書きたいところですがコロナ禍の影響で阿波踊りは来年以降へ持ち越しとなりそうです。

徳島は8/12に前夜祭、8/13と14が選抜阿波踊りがともにあわぎんホール(有料制)、8/15はグランドフィナーレ(無観客でのライブ配信)がワークスタッフ陸上競技場にて行われる予定です。屋外演舞場での開催は行わない。高円寺阿波おどりは徳島同様に屋外での開催は行わず、8/28-29と9/25-26に屋内公演を行う(有料制)と発表しました。

コロナの影響とはいえイベント運営者の方々は大変な思いをされていると思います。もちろん踊り手の方々も夏の楽しみが半減(もしくはそれ以上?)してしまっており残念だと思っているはいると思いますが、出演する側は「出演がないなら踊れない」だけで終わる話なので諸々の調整作業などはそれほど多くはないと思われます。

私自身は運営側ではなく出演側に身を置く存在なので、こちら側から気付いた点をこのブログでは挙げたいと思います。

【よかった点】改めて阿波踊りの良さを感じることができた。こう書くと若干無理矢理感も否めませんが、例えるなら「恋人を失って初めてその存在の大きさに気付いた」ような心境でしょうか。毎年夏が来ると阿波踊りは在って当たり前、夏は踊るものと思っていましたがコロナによってそれは当たり前ではなくなったのです。

【よくない点】阿波踊りは芸事と言っても大多数の人にとっては趣味の延長のような存在だと思います。趣味の世界というのは生業ではないので「あってもなくてもどちらでもいい、ただどうせだったらあった方がよいよね」という存在なんですね。そうなると「別になくても死なないよね」という発想が生まれ、芸事に必要な技術向上であったり、練習の継続といった日々の努力に対する考え方は希薄になってしまうという懸念を感じました。経験者の立場からすると阿波踊りは上達するには時間を要するが下手になるのは一瞬という厳しい芸妓なんです。2年間ほとんど練習をしなかった踊り手で技術をキープできている人は皆無だと思います。俯瞰的に観れば全体レベルは著しく落ちてしまったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

ここからがまとめとなります。ではどうすればよいのか?答えは一つ、「練習を継続すること」しかないと思います。

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