マガジンのカバー画像

コスモテックという、ある箔押し屋の話

46
十数年をコスモテックの営業として過ごした僕(青木)の思い、お客様・職人・コスモテックへの感謝を言葉にしたい。今だからこそ伝えられることがあるのではないだろうかと思い立ち、僕なりの… もっと読む
運営しているクリエイター

#編集者

「箔押しのコスモテックを見つける」

コスモテックの青木です。 この記事でご紹介するのは、箔押し印刷会社 コスモテックが取材していただいたり、加工のお手伝いをさせていただいたり、制作過程で何かしらの接点があった書籍、新聞、テレビ番組などです。 今から約20年前、僕は町工場の雰囲気漂うコスモテックの門を叩きました。その頃は取材を含めメディア掲載、書籍のクレジットとして載ることもゼロでした。 20年かけて少しずつ今のコスモテックへと変化し、振り返ればこんなにも沢山の出会いに恵まれ、まるで夢のようです。 個人出版

「ライター 古田靖さんとの出会い」

コスモテックの青木です。 書籍 「 アホウドリの糞でできた国 」( アスペクト )の著者である、ライターの古田靖さんが2022年7月逝去されました。僕個人としても、そしてコスモテックとしても、長きにわたり古田さんには大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。 今のコスモテックを語る上で、古田靖さんとの出会いは欠かせないものでした。 ○ 出会いは突然でした コスモテックが今日のようにメディアや書籍に取り上げていただくようになるずっと前の話です。僕がコスモテッ

「『 編集者 柿内芳文さん 』と一枚の名も無きポスター」

「 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」「 嫌われる勇気 」「 ゼロ 」「 漫画 君たちはどう生きるか 」など有名書籍を数多く手掛けていらっしゃる編集者 柿内芳文さん。 2019年7月25日、場所はコスモテック。 箔押しの匠 佐藤勇が押した一枚のポスターを、柿内さんに直接手渡しで差し上げました。これは僕の念願でもありました。 廃材であるボール紙に青・赤・黄・黒箔をCMYKに見立て、匠が感覚のままに、無作為に箔を押しまくった、名も無き一枚のポスター。 かれこれ5年程前に、ブ

「『 デザインのひきだし 』と 編集長 津田淳子さん」

コスモテックの変革の歴史を語るにあたって、デザイン書籍 『 デザインのひきだし 』、そしてその編集長である津田淳子さんとの出会いを語らずにはいられません。 コスモテックで加工のお手伝いをさせて頂いた、 『 デザインのひきだし32 』の表紙。 工業用包装用紙への全面エンボス加工。 コスモテックがグラフィックデザイナーや美大生などに周知されるようになったのは 『 デザインのひきだし 』 のおかげ、と言い切れるくらい、非常に大きな影響を与えた存在であり、それは今も変わりません。