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コスモテックという、ある箔押し屋の話

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十数年をコスモテックの営業として過ごした僕(青木)の思い、お客様・職人・コスモテックへの感謝を言葉にしたい。今だからこそ伝えられることがあるのではないだろうかと思い立ち、僕なりの… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

「『 デザインのひきだし 』と 編集長 津田淳子さん」

コスモテックの変革の歴史を語るにあたって、デザイン書籍 『 デザインのひきだし 』、そしてその編集長である津田淳子さんとの出会いを語らずにはいられません。 コスモテックで加工のお手伝いをさせて頂いた、 『 デザインのひきだし32 』の表紙。 工業用包装用紙への全面エンボス加工。 コスモテックがグラフィックデザイナーや美大生などに周知されるようになったのは 『 デザインのひきだし 』 のおかげ、と言い切れるくらい、非常に大きな影響を与えた存在であり、それは今も変わりません。

「伝説の箔押しマスキングテープ『 ナスカの電子回路 』の衝撃」

皆さんに質問です。「 印刷会社・加工所・紙屋さんなど印刷業界の会社で、あなたの知っている・思い浮かぶ会社名はありますか? 」 恐らく、ほとんどの皆さんはピンと来ないのではないでしょうか。 僕もコスモテックに勤める前はそうでした。 印刷物は僕たちの日常生活の中に溢れていますが、それらがどこで印刷・加工されたものなのかは 『 興味がない 』『 知る必要がない 』 情報であることがほとんどです。例え、業界内で知名度が高い会社であっても、一般消費者の皆さんは見たことも聞いたことも

「現場リーダー 前田瑠璃」

僕がコスモテックに入社してかれこれ16年の月日が流れようとしております。時代は、平成から令和へと移り変わったところです。 コスモテックのここ数年間で、僕が一番嬉しかった出来事があります。 2019年4月、平成の終わりを間近に控えた春に、コスモテックの現場をまとめる役割が、箔押しの匠 佐藤勇から、前田瑠璃に引き継がれました。 それは新元号 令和に変わる、ちょうど一ヶ月前の出来事でした。 前田、Chim↑Pom展覧会「 グランドオープン 」 ANOMALYにて 工場をま