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海・渡・風

なだらかな坂を下りて行けば
私の思いが波間にゆれて光る

定まらない心の行方を抱いて
静かに行き交う小舟のように
夏が光を噛みくだいてゆれる

昨日までを終えて明日の私に
残照は結びついて行くかしら

しまなみを縫う軌跡のように
海を渡る風に浮きゆれながら
あなたの心に結びつくかしら


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