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風の記憶、時の雫

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note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
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2020年2月の記事一覧

「何もない日」に学ぶもの

新型コロナウイルスの感染対策の関係で、 全国の公立校が一斉休校になったり、 イベントなどが軒並み中止、 または延期になったりしています。 そのあおりを受けてスケジュールが空きまくり という状態になっている人もいるでしょう。 そうなると何をしていいかわからず困惑する人も いるとか。信じられないけど・・・ そんな時に何を思うか、 何を考えるか。 何を学ぶか。 これは結構重要なことです。 まず感じるのは、 普段は時間に使われていたということ。 埋められた予定を、時間を使ってこ

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夢を見たなら、次に夢を描け。 夢を描いたなら、そこに向かって歩め。 少しずつでいい。歩幅は人それぞれだ。

感受性を育む言葉

感受性を育む言葉の中で最も作用力が強いのが 「好き」という言葉なのです。 とかく大人はロジックが立つものの方が優れている と判断しがちですけれど、それは違います。 例えば、芸術作品に触れたとき、 ロジックで作品の意味や意図を考えようとする。 だから現代アートのような作品はわからないと 思って避けてしまうことがあります。 でも、その作品が好きか嫌いかはすぐにわかる はずですよね。入り口はそれでいいわけです。 好きなら、理由は後からついてきます。 「〜だから好き」というのは

美の時代

美しくないものは滅びが早い。 美はすべての文化の根幹にあるもの。 企業文化が美しさを忘れると衰退する。 政治も同じと言えます。 昨今はその傾向が強く現れているように思います。 美は調和を求めます。 調和を忘れた時代は長続きしません。 調和を力で成すことはできません。 それを力づくで成そうとしてもできないものです。 なぜなら、美とは力と対極にあるものだから。 一般に「美」の対義語は「醜」と言われます。 では「醜」の状態はどのようものか考えてみると、 何物とも馴染まない不調和

煽る人

煽ったり、ネガティブな意見に左右される人たちは 自分で真偽を確認せずに、深く考えずに、反射的に 噂や風評に左右される人が大半なんだろうと思います。 科学的に、論理的に、物事を見て判断できる人は 必要以上に煽ることをしません。 むしろ、本当かな?と間をおいて考えます。 今回の新型コロナウィルスの感染拡大の状況は まさにそれかなと思います。現場の責任者は 神経を使うでしょうが煽ることはしません。 学校や公共施設での対応は、通常よりも いつも受付に置いてあるアルコール消毒を

20年分の「生きる」

人生80年時代から100年時代になったからといって、 人生が豊かになるわけではありません。 20年分の「生きる」をどう考えるか、 その課題がのしかかっただけのように思います。 なぜなら今の社会制度やシステムは、 ほとんどが人生80年に合わせて設計されています。 だからそこからはみ出す20年分には対応できません。 それでも少子化問題がなければまだよかったけれど、 現状改善する兆しはないし、政治がとんちんかんな ことをやっている以上期待薄です。 バブル後に不良債権が問題にな

オリオンの涙

25:00「オリオン座」発「サソリ座」行き 銀河鉄道は3番ホームより発車します。   オリオンは悲運の美しい狩人。   ギリシャにあるキオス島の王の娘を   好きになり、求婚するのですが、   王により酒に酔わされ眼を潰されます。   盲目になったオリオンは神に祈り、   神託を受け、光を取り戻しますが   王への復讐は成し遂げることができません。   その後、オリオンは月の女神アルテミスに   恋をします。   ところがアルテミスは大地の神ガイアに頼み、   猛毒を持った

初心

何ごとにもはじまりはある。 はじめたときの新鮮で謙虚な思いや 未熟ながらも志を抱いているものだ。 初心を抱きながら歩んでいても 歩み慣れてくれば慢心してしまうこともあるだろう。 手の抜き方も覚えやってしまうこともあるだろう。 そうならないように、それを戒める言葉を知っている。 「初心忘れるべからず」 聞き慣れた言葉だけども これにはあまり知られていない意味がある。 この言葉を記したのは室町時代の猿楽師として 父の観阿弥とともに猿楽能を大成させた世阿弥らしい。 その書『花鏡

世代間の価値軸のズレ

スマホ依存世代と昭和世代では 価値軸がズレているように思います。 変わってきたというべきなのかな。 スマホ依存世代はLINE会話に見られるように 価値があるのは反応の「早さ」。 だから既読スルーや既読無視はもっとも嫌われます。 「なんだよ無視かよ」「レスおっせーよ」 となっていくとそのうち外される。 だから、すぐ返事ができないときでも、 とりあえずスタンプを送っておき、 その後できるだけ早く返事を返すように するなど対処に神経を遣うようになります。 昭和世代(スマホ以前の

人生の曲がり角

『赤毛のアン』の中に出てくる言葉に、こんな 台詞があることをある人が思い出させてくれました。 「いま曲がり角にきたのよ。  曲がり角をまがった先に何があるのかは、  わからない。でも、きっと一番よいものに  違いないとおもうの」 人生の「曲がり角」には カーブミラーが付いていません。 曲がり角の先を予め見通すことができないのです。 なぜだろうと考えてみると、 おそらくは、好奇心と勇気をなくさない ということを示しているのだと思います。 好奇心と勇気をなくさない人が 人生

雨水を迎えて 2020

今日2月19日は二十四節気の「雨水」。 冬の間の雪が少し温んだ雨に変わり降る頃となります。 ようやく本格的な春の訪れを告げる時季です。 今年、暖冬のなかで迎える雨水は、朝から快晴で、 ここ数日続いた強風の乾いた寒さとは まるで様相が違い、空気が乾燥しています。 この雨水を土は吸って、草木の芽生えを 助けるので、自然と暮らす人たちにとって とてもありがたい雨になります。 昔から農家は本格的な作業に入る目安として 雨水を当てていました。この時季に降る雨は 特別な意味を持っていた

こじらせる人

物事を「こじらせる人」というのは 生産的に物事を考えることができない人だし、 変革期には阻害要因にしかならない人です。 それと、経験的に思うのは、 論旨を理解しようとしないで、 言葉のイメージで否定したり反発したりします。 その反面、自分の意見や考え(妙案や解決法)を 持っていないので、何一つ進展しないし解決しない。 突き詰めれば、着地点を考えていないんです。 それなのに、自分の意見が通らず、 周りの総意で決定しても、 後々文句を言う人になりがちです。 立場がある人だ

続けることで生まれる価値

「継続は力なり」とはよくいったものです。 惰性による無意味な継続は大した成果を残せませんが、 よく練られた方策の継続や目標を見据え修正を 重ねながらの継続は成果を残し価値を生みます。 いきなり大きな成果をあげなくても、 積み重ねた努力や工夫は技術的進歩や内面的成長を もたらしてくれます。 目標に向かって地道に努力を積み重ねることは、 個人差はあれ、身に付くものが必ずあるものです。 苦手なものも少しずつ続けていけば、 その小さな継続が苦手を克服することさえあります。 例えば

未来への責任と贈り物

大人が望むべく未来をつくり、 その未来を子どもたちに手渡すなんてのは 現代においては、もはや幻想になってきている。 それくらい今の世の中が抱える問題は重い。 子どもたちは大人たちがつくってきた 現代の諸問題を(否応なく)解決しながら、 自分たちの手で未来をつくろうとしている。 ここに大きなギャップを感じる。 大人たちは自分たちがつくった問題を 自分たちの手で解決してから 一線を退かなければならない。 本来はそうあるべきだと思う。 それを次世代、次々世代に問題ばかり 残し