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小春日和の空風 ちいさくつむじに渦をまく 乾いた笑い声 上げて渦をまく ケラケラケラッと笑い渦をまく はかない笑いは聞こえない 憂いた笑いも聞こえない あざ笑う声も聞こえない 楽しげに笑い 渦をまく パキパキパキッと踏んづけて カサカサカサっと舞い上がり ケラケラケラッと笑って ヒュウヒュウヒュウっと渦をまく 夕暮れ間近の公園で 何やら楽しげに風あそび 落ち葉は息を吹き返し 舞って一緒に風あそび こどもが渦のなかで風あそび きゃあきゃあ楽しげに風あそび 木枯
乾いた空気のなかで 落ちた秋は軽い音を立て 自由さを遊んでいるかのように 地面を走り回る 乾いた空気のなかで 貼りついた秋は風にゆれて 名残りの時間を惜しむかのように 空を眺め見る 乾いた空気のなかで 季節を行き交う私は 無邪気な眼差しに戸惑う夕日 頬を紅くそめて顔を隠す