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風の記憶、時の雫

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note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
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2016年6月の記事一覧

やさしい人になる

やさしい人は甘やかす人ではない。 思いやる人である。 思いやる人は遠慮する人ではない。 手を差しのべる人である。 やさしい人は突き放す人ではない。 寄り添える人である。 寄り添える人は側にいる人ではない。 体温を交わせる人である。 やさしい人は傷を舐め合う人ではない。 傷を癒す人である。 やさしい人は想い出に浸る人ではない。 想い出を未来に見る人である。 やさしい人はタイミングを知っている。 やさしい人は躊躇しない。 そんな人にわたしはなりたい。 そんな人にわた

物憂いの空が明けた

ものういの空が明けた あじさいの花が集団で目を覚ます あおい小さな花に寄りそうように 
しろい萼が花びらみたいにひろがる 

葉脈がはしるみどりは
 太陽パネルのように幾重にも手をひろげ
 控えめに空につきだした花がほこらしく 風にさらっとゆれ笑んだ
 たくさんのこどもたち
 一つひとつ違う顔を持つ 
顔色も笑みもちがうのはあたりまえだ

 ものうげな空はもうない