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放浪と定住

note初回として、私が憧れる放浪生活について、思うまま書くことにする。

放浪とは、住むところを持たずに各地を点々とすること。だらしない生き方という印象があるが、漂泊とか旅暮らしと言うと、とたんにかっこ良くなり、男のロマンになるから不思議だ。私が憧れるのも、漂泊詩人や旅芸人のような生き方である。

酒を旅をこよなく愛した歌人、若山牧水は、「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」という歌を旅先で残した。私の大好きな歌であり、いつか私もこのような心境になりたいと思っている。

私も、こうした放浪詩人のような経験がしたい。しかも帰る日は決めず、風の吹くまま、気の向くままに日本各地を点々としたいのだ。これはむしろ、「男はつらいよ」の寅さんの生き方に近いかもしれない。

しかし、寅さんには帰る家がある。私も放浪するうちに寂しさにおそわれ、帰りたくなる家、会いたくなる人が出てくる可能性は高い。巡業などで生計を立てている芸人も、帰る拠点は存在する。

恐らく現代では、牧水や山頭火、芭蕉のような長期漂泊生活は、色々な面で困難である。私も、現実と折り合う中で、理想の暮らしを頭の中では決めている。

それは、どこかの山村に古民家を借り、自分が食べていけるだけの野菜をつくり、半自給自足の暮らしをする。そして、農閑期になると、一定期間の旅に出るというものだ。一定期間がどれくらいになるかは不明だが、年の2/3は定住、1/3は旅の割合か。

ただし、このプランからは、生業という重要な要素が抜け落ちている。でも、それはこの暮らしを始めてから考えればいい。まずは今の仕事を辞める決断をし、行動に移すことだ。私は独身で都内で一人暮らしなので、家族の同意は不要である。

と、今の憧れを文章にしてみた。思っているだけでは始まらないことを信じ、かつ自分の思いを形にして人生に刻むためにも、何らかの自分の思いをこれから発信していきたい。


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