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【宇宙の基礎講座プレイベント】星空を楽しもう♪ ~秋冬の星空から天文写真の撮り方まで~


2023年10月10日に第2弾【宇宙の基礎講座プレイベント】を開催しました。
今回は荒井大作氏(以下、荒井氏)を講師にお招きして「星空」をテーマにした勉強会、『星空を楽しもう♪ ~秋冬の星空から天文写真の撮り方まで~』を行いました。

荒井氏は、これまでもオンラインプラネタリウムを子どもから大人に向けて開催していることもあり、オンラインでもプラネタリウム体験ができる内容でした。

<プロフィール>
荒井大作氏
株式会社アストロコネクト代表取締役

株式会社ニコン 映像事業部にて、デジタルカメラの光学(レンズ)設計主任
光学設計から、試作、量産立上、商品企画、新規事業リーダーを行う。
2019年9月に「宇宙と人を繋ぐ」ことをミッションに「株式会社アストロコネクト」を設立。
多くの方、特に子どもたちに、宇宙や天文に触れる機会を、リアル、オンラインともに創出。

秋の夜空に見える星ついて

まず、荒井氏より秋の夜空に見える星についてお話いただきました。
秋は、夏に比べると明るい星が少ないため建物の光が多い都会ではなかなか見つけられません。
街の明かりが少なく空気がきれいな場所では、小さく光る星が見つかるそうです。

また、秋は星座物語が好きな方にはとてもおすすめな時期とのこと。

▲秋の空に見えるアンドロメダ座とペルセウス座(コスモ女子撮影・編集)

ペガサス座の左側にある「アンドロメダ座(アンドロメダ姫)」は、
秋の代表的な星座です。
そして、アンドロメダ座の後ろにあるのがペルセウス座です。この星たちはギリシャ神話においても深い関係があります。
ギリシャ神話「エチオピア王家物語」によると、アンドロメダ座(アンドロメダ姫)は神へのいけにえにより、バケモノクジラに襲われそうになったところを、勇者であるペルセウスに助けられたそうです。

他の季節で見える星座は、星座ひとつひとつに物語がありますが、実はギリシャ神話の中で、これだけ多くの星座が一緒に登場するのは秋だけ!
秋の星座について、荒井氏がプロデュースを務める「オンラインプラネタリウム」にて詳しく学ぶことができますので、ぜひご覧ください。

都会から少し離れた場所で、星座やギリシャ神話を楽しみながらロマンチックな時間を過ごしてみたくなりました。

季節によって変わる星座

▲季節によって見える星座が変わる(コスモ女子撮影)

次に、季節ごとに見える星座についてお話頂きました。
地球が太陽の周りを1年をかけて公転し、季節は反時計回りに回っていきます。太陽を中心に地球が反時計回りに回っていているので、太陽が当たるところが昼、当たっていないところが夜(星が見える)ということになります。

また、私たちの身近にある12星座(誕生星座)は、季節によって変わる星座です。誕生星座は生まれた時に太陽が昇る方向にある星座と定められています。

例えば、うお座は、春(春分)では太陽のちょうど反対側にあるため秋の季節に見えるようになります。
自分の誕生日には、誕生星座は見えないということになります。

自分の誕生日星座が見えないのが寂しいと思っていましたが、誕生日星座がどのように決まったのかを知ると納得しました。
季節によって見える星座が違うことも、星空観測をする楽しみのひとつになりそうですね。

星座の名付け方にもルールがある!?

▲星座は天文学ルールに則って決められている(コスモ女子撮影)

「星座」の名付け方にルールがあることをご存じでしょうか?星座は赤経と赤緯で境界を引いた境界線を引いた領域であり、世界共通の天文学ルールの基で決められているそうです。(※1)
に入ったこともあり、航海者によって新しい星座がたくさん発見されました。
もっとも古い星座は古代エジプト時代とも言われていますが、星座の起源は約4000年ほどまえのメソポタミア文明という説が有力のようです。
そこから16世紀には大航海時代や方角を知るために星座がとても重要な存在になっていました。

※1)https://spacemedia.jp/news/2433#i 夜空を彩る「星座」と「アステリズム」-夜空に見出す物語-より参考)

88星座は世界共通!

国王の名前など、独自で名前を付けた星座の数が増えたため、19世紀ごろまで混乱状態だったのを国際天文学連合(IAU)において1919年に星座に関するルールを整え、1928年に世界共通の88星座の名前が定められました。

そんな昔から見つけてきた星座を88個にどう絞ってきたかという議論については、文献は残っていないそうです。
国同士の権力争いもあったかもしれないというお話もあり、宇宙業界の歴史とも似ているように思いました。

しかし、星座はその国や地域によって言い伝えも様々です。その土地の文化とも根強く関係しているものかなと感じました。
星座は世界共通であることも知り、海外でも星座にまつわる話ができることを知れたことがとても驚きでした。

天体写真に挑戦してみよう!

▲荒井氏が撮影した富士山と天の川(左)(コスモ女子撮影)

最後に、荒井氏から天体観測、特に天体写真の取り方についてコツを教えていただきました。

用意するものは
・デジタルカメラ(一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ)、またはスマホ
・スマホ
・リモコン
・三脚(カメラ、スマホを固定するため)

撮影する時間帯は、日が落ちてから大体1時間後が良く、
日が落ちて間もない時間だと、太陽の明かりがまだ残っているため星が見えないそうです。一眼レフやミラーレスは、暗い星や淡い雲や星を撮影できるのが特徴なので、より細かな星の撮影を楽しめますね。
さらに、天体写真をもっと楽しむなら、景色と天体をセットに撮影すること。撮影者の感性も表現できるのでおすすめだとお話いただきました。

また、今回は宇宙の基礎講座プレイベントの特典として撮影の設定方法を参加者へプレゼントしていただきました。
コスモ女子でも天体写真の撮影会を開くのが楽しみです。

最後に

▲記念撮影(コスモ女子撮影)

今回は、プラネタリウムが好きな参加者も多く、自宅でプラネタリウムが体験できたことにみなさん大喜びでした。

最後に荒井氏から、日本の宇宙業界における女性の活躍はコスモ女子をきっかけに盛り上げていただきたいというお話もいただきました。
イベント冒頭にも、「学ぶことで選択肢が増える」という言葉をいただきました。
宇宙のことを学べるチャンスを活かし、一緒に宇宙業界を盛り上げる女性が増えていくことがとても楽しみです。

【宇宙の基礎講座について】

2023年12月より宇宙の基礎講座がスタートします。
第1回は12月13日開催!宇宙ビジネスコンサルタント・大貫美鈴氏を講師にお招きします。
※お申込みは近日公開予定


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◆コスモ女子とは?

「宇宙業界へのキャリアを身近にすること」をテーマにした女性中心の宇宙コミュニティ」です。
勉強会やイベントを毎月開催。
星や天体の楽しみ方から、宇宙旅行・教育・宇宙ビジネスまで幅広いテーマで開催しています。
\世界初!/女性中心のチームでの衛星打ち上げPJを発足中!(2024年度中打ち上げ予定)

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