はじめてのインターネット

お題に引かれて、自分がはじめてインターネットと出会った時のことを振り返ってみた。いろいろなことが思い出されると同時に、現状を見ると隔世の感がある。

私にとっての『初めてのインターネット』は1995年頃、ちょうど四半世紀前である。職場のコンピュータネットワーク管理を拝命し、その流れでその頃世の中に認知され始めていたインターネットについても、導入を検討せよとの指示を受けた。今にして思えば、黎明期から業務でインターネットに触れることができたのは幸運だったと思う。

その頃から、ニフティサーブをはじめとする『パソコン通信』は存在したものの、一部マニア向けのもので、正直『オタク』のサークルのような印象はぬぐえなかったように思う。接続はモデム。接続中に鳴るあの『ピーガラガラ』という音が懐かしく思い出される。今の若い人たちは経験ないでしょうね。職場への最初の導入もモデム。『ピーガラガラ』が鳴り終わって画面が表示された時の感動!! もちろん、その頃のコンテンツ内容は今とは比べ物にならないくらい稚拙なものだったが、Yahoo!! などはすでに存在し、それなりにまとまったコンテンツが提供されていたように思う。

もちろん職場では、その後は専用線を導入することになったが、確かその速度は128kbps程度で、それでも『めっちゃ速い!!』と驚いていたように記憶している。まだまだ世間への浸透はゆったりしており、パソコン通信の延長レベルで、NTTは64kbpsのISDNを『この先10年くらいの主力商品』と位置付けていた。ADSLの導入がブレイクスルーになって、一気に世の中に広まったと思う。孫さんに感謝。

その後、スマホの普及によって『いつでもどこでも』情報にアクセスできるようになり、インターネットは我々の生活に欠かすことのできないインフラとなった。一方でその利用にモラルが求め始められている。インターネットに限らず、すべてのテクノロジーは便利さと裏返しに危険な側面を持っている。言うまでもなく、それをうまくコントロールしていくことが我々に求められている、ということをあたらめて感じつつ、初めてインターネットに接続した時の感動を思い出した。


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