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日本人がやりがちな英語の100の間違いとは? ♯13~16

Error 13 claim と complainの使い分け

○ Customers rarely complain about the quality of our products.
お客様が当社製品の品質について不満を言うことは滅多にありません
○ The killer claims he committed the murder by himself.
殺人者は彼が自ら殺人を犯したと主張しています。
○ After immigration, go claim your luggage.
入国審査後、荷物を受け取りに行ってください。
× That customer is always claiming us.

 claimとcomplainは混同されがちです。complainは日本語で「不平を言う。苦情を言う」という意味です。

 一方、claimという動詞には次のように主に2つの意味があります(カタカナ英語のクレームとは異なるので注意しましょう)。

①(疑わしいまたは証明されていないことを正しいこととして)主張する
獲得する、受け取る(=get、take)

Error 14 costの使い方

○ We need to lower costs.
我々は費用を下げる必要があります。
○ We need to push costs down.
我々は経費を下げる必要があります。
× We need to cost down.

 コストダウンという言葉は和製英語であって適切な英語ではありません。costを動詞あるいは名詞として適切に使用する用例は次のようになります。

Q:How much does the T-shirt cost?
A: It costs ¥1,280.(問:Tシャツの費用はいくらですか? 答:1280円です)

 この場合、Taro needs to cost down.のようにTaroを主語、cost (down)を動詞として使うのは間違いです。Taroは売買の対象ではないからです。

 この場合costは名詞として使用し、動詞を追加して「動詞+名詞」の形にする必要があります。したがってWe need to lower costs.(我々は費用を下げる必要があります)のようになります。

Error 15 staffの使い方

○ I have a small staff.
私は小さな荷物を持っています。
○ My staff consists of five staff members / five people.
私のスタッフは5人で構成されています。
× I have 5 staffs.

 かつて大手造船会社の部長にI have 12 staffs.と言われて、混乱したことがあります。英語のstaffは「チーム」または「集団」を意味しますからてっきり彼は異なる12のチームを従えているのかと勘違いしたのです。

 この場合、彼はI have 12 staff members.(私には12人のスタッフがいます)と言うべきでした。まず、staffにはpeopleなどと同じく語尾には複数形のsがつきません。人数を表すときは、team、group、crewなどと同様に、後ろにmemberのようなカウンター(計数)をつける必要があります。

  • two team members(2人のチームメンバー)

  • two group members(2人のグループメンバー)

  • two crew members(2人の乗組員)

  • two staff members(2人のスタッフメンバー)

Error 16 overwork と overtimeの使い分け

○ I have to work overtime tonight.
今夜は残業しなければなりません。
○ Some company employees overwork and die.
働き過ぎて死んでしまう会社の従業員もいます。
× I have to overwork tonight.

 どちらも似たように聞こえるせいか、work overtimeとoverworkも混同されがちです。

 work overtimeは「残業する」という意味であり、overworkは「働き過ぎる、過労」という意味です。

 度重なるwork overtimeはoverwork(過労)につながります。そしてoverwork(過労)は、karoshi(過労死)につながる危険性があります。




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