VTIとはどんな銘柄?資産運用しないリスクとは?
なるべく簡素かつ要点を絞ってVTIについてお話したいと思います。
※読了7分程度です。
1.【VTIとは】
VTIを簡単に言えば、
米国の成長に連動して価格が上下する証券(ETF)です。
米国のバンガード社がつくりました。
全米株式3500種類を買い、それを証券化(ETF)したものと考えるとわかりやすいかもしれません。
ザ・バンガード・グループ・インク(バンガード)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州に本社がある世界最大規模の資産運用会社で、2019年時点では運用総資産額は5.4兆米ドル(約600兆円)で世界2位です。
VTIの特徴としては
*毎年平均4%程度の上昇。
*ほぼ全部の米国株を内包しておりリスク分散されている。
*配当金がある。(年4回、保有額の約2%)
*費用は売買の手数料のみ。
が挙げられます。
VTIの仕組みは投資信託ですが、信託報酬などを払う必要はなく、株式市場での売買手数料のみです。
以下は過去20年のVTIの価格チャートです。
ほぼ右肩上がりです。
大きなショックでは下がっていますが、長期的には高値更新をしています。
VTIの価格は米国の成長にほぼ連動すると言いましたが、
じゃあ将来的に米国の成長はどうなんだ?
というところをみてみます。
2.【米国の将来性】
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏曰く、
「NYダウ平均が100年後には100万ドルを超える」
と長期的な展望を述べています。
100年後に100万ドルを超えるには、年平均で4%ずつ上昇していく必要があります。
実際、2001年1月から2017年1月までは年平均4%のペースでNYダウ平均株価は上昇してきました。
これに加え、私なりに思うに
*世界の基軸通貨はドルであり、米国には世界から投資が集まる
*革新的なことに挑戦し、実現する社会性
というこの2点も大事な要素かなと思います。
こういった大きな枠組みや社会性というものはそう簡単に覆るものではないですし、成長の余地を十分に感じさせてくれます。
革新的なことを実現する社会性と言いましたが、具体的に言えば近年、
宇宙産業が活発になってきています。
NASAではなく民間企業でのロケット発射が盛んになってきています。
2019年12月にアメリカ合衆国宇宙軍が設立され、民間企業の活用が進んでいます。
アマゾンも衛星を3000基程度打ち上げる計画ががありますが、この発射も民間企業担います。
こういった背景を踏まえ、2050年には宇宙産業の市場規模が2兆ドルになると試算されています。
他にも量子コンピュータ、電気自動車、AI、人型ロボット、IoTといった未来の重要テーマも有望企業、ベンチャー企業が取り組んでおり、米国の長期的な成長が見込めるのではないかと考えます。
3.まとめ
私が思うに、銀行預金よりはVTIに積立投資した方が、資産リスクが少ないと思います。
なぜなら預金は利子がほぼ0なので、貯蓄は長期的には確実に目減りしていきます。
そして世界的に物価は毎年数%ほどのインフレ傾向です。
経済は『消費』が起こってなんぼです。
『今日よりも明日値段高い』という状態をつくらないといけないからです。
積立投資ならば、投資タイミングのリスクを回避することができる上に、VTI自体ローリスク商品なので危険は見積りやすいです。
目先の暴落があったとしても、5年以上積立をしていればほぼ資産はプラスになると考えます。
リーマンショックの暴落チャートでもそのくらいでほぼほぼ回復していると思います。
「また同じように戻るとも限らない」という人もいますが、無意味に危険を恐れるよりも、過去を指標にして正しく恐れたほうが投資は面白いかもしれませんし資産は増えるかもしれません。
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