7.お詫びと訂正


今まで黄金比を無視した自転車の問題点を述べていましたが、それに関してご気分を害された方がおりましたらお詫び申し上げます。ただ分かって欲しいことは、 黄金比を無視した自転車 、特に黄金比を超えた自転車を走らせるということは 、3時間程度のサイクリングなら問題ないのですが 、1日中こぎ続けるツーリングでの疲労がどっと出てきて、身体に支障が出てきてしまう危険性があるから、そういう点に関して問題点を述べさせていただきました。後どうしても外径が増える分、自転車が止まらなくなるため、事故を起こす危険性が極めて高くなります!

実際に、以前26インチHEのクロスバイクを乗った方が、700Cのロードバイクに乗り始めた途端、 全治6ヶ月の怪我等をしょっちゅう起こすようになってしまったという記事をよく見かけます。

私はこの記事の影響と、27インチWOのママチャリ(こちらも黄金比を超えている!)に乗って後ろから車をぶつけられて1ヶ月近く動けなくなったという体験談があったおかげで、最初に入手した自転車が黄金比以下のタイヤしか入らない26インチHEのMARINのmuirwoodsというクロスバイクにしたのです。

ただ今後述べますが、この自転車は大宮まで行くくらいだと特に問題はないのですが、 いざ 東京に行こうとした時4時間くらいかかるので 、せめて3時間ぐらいで東京に行きたいという気持ちなんです。

muirwoodsを入手した店の方は春日部からでしたら3時間で行けるんですけれどもねと言っておりましたが、 私の体力は極めてない方なのでどうしても4時間はかかってしまうようです。

そのため、高速貨物自転車を再度検討しました。 前回のmuirwoodsで述べました牽引はいたしません。なぜかというと、牽引するトレーラーの転がり抵抗が増えるからです!その分、荷物は自転車本体に積まざるを得ないため、特にチェーンステーが長いような自転車にすることにより、より荷物をたくさん詰めれるような構造にすることができます。

以上の理由により、完全自走で3時間以内で東京まで走破できるような高速貨物自転車を再検討するようになりました。 後で詳細に述べますが、結論を言いますと650BのEバイクが最適ということが分かりました 。

チェーンステーの長いミドルテールバイクは650BのEバイクしかありません。一般のスポーツ自転車は高速化に特化してつくっているため、ミッドテールタイプの自転車はありません。

以前は、700C採用のKONAのMINIUTEが唯一ありましたが生産終了です。

世界一周で使われる700C&26インチHEのサーリーのディスクトラッカーはショートテールです!(高速巡航に不向きな27インチWOのママチャリもショートテールです(笑)!)

MARINのmuirwoods26インチHEはサーリーのtroll26インチHEと同様ショートテール未満です。そのかわりどちらも自転車用キャンピングトレーラーの牽引に最適なのですが・・・。(muirwoods:バン+キャンピングトレーラー、troll:ピックアップトラック+フィフストレーラー)

さらに、ロードバイクは自転車最速であることを念頭に設計しているため、余計なものを一切 つけないような構造になっており、常に前傾姿勢でないと走れないようになっております。そのため荷物の積載は一切考えてないです。もちろん、ダボ穴は一切搭載されておりません。泥除けでさえ取り付けられませんからね。

ミッドテールの自転車は、一般のママチャリですと28インチの自転車が対応しておりますが、 現在日本ではほとんど 販売されておりません。それ以前にママチャリは高速巡航に不向きです!

高速貨物自転車の詳細は後日述べますのでどうぞご期待ください。

そのためにも、黄金比を超えた自転車は、e-bike対応時速50kmで走れる原付並みの乗り心地が出来るタイヤ幅2インチ(50mm)以上の太いタイヤの装着と油圧式のディスクブレーキ等、極めて安全な装置を用いた走行を心がけた方がいいと思います!幸いなことにEバイクの大半は油圧式ディスクブレーキです!というわけでお詫びとして今回からしばらくの間この件に関して述べようかと思います。

8.黄金比を無視した自転車の使用用途



最近、黄金比を無視した自転車がたくさん出てきている。その理由は、電動アシスト自転車(e - bike)の影響だろう。特にスポーツ用e-bikeの場合、700Cか650Bの太い高性能ツーリングタイヤを履かせないと、安定して高速巡航ができないため、どうしても黄金比を超えてしまう設計になってしまう。
もし私が e-bikeを使うなら 下記のような用途になるだろう。

用途:高速貨物電動アシスト自転車(e-bike対応50km/h巡航可のツーリング用高性能タイヤが黄金比を超えた700Cと650Bの太いタイヤしかないから。26インチは黄金比に則ったツーリング用ノーマルタイヤはあるが、高性能タイヤは存在しない。)

e-bikeで高速貨物自転車をやる場合(E-50 ready 対応タイヤ)、タイヤが細いと、下りで時速50キロで安定して走行することができない。細いタイヤは時速25km対応である。

e-bikeで下り時速50km安定して出すには、700Cはタイヤ幅37mm以上、650Bはタイヤ幅40mm以上、26インチHEはタイヤ幅47mm以上必要である!(タイヤの銘柄によって違うので注意が必要である。大抵は太く重いタイヤがE-50対応の場合が多い。レーシング軽量タイヤは当然非対応である!)

この中で26インチHEのみ黄金比に則ったタイヤがあるが、高性能タイヤが一切ないのが残念!しかし、SCHWALBE Marathonノーマルみたいな標準タイヤはあるため、20km/h程度(22〜23km/h)の標準巡航は問題ないが、表定速度20km/hは難しい。

26インチHEの1.5〜1.75インチの巡航速度は22〜23km/hのため、実際は表定速度17〜18km/hで15km/hのときもあり得る。それでもママチャリの巡航速度15km/h以下より速い。

タイヤの大きさからすると650 B は26インチHEの1.04倍、700 Cは同1.1倍 差がある。 同じタイヤとチューブとホイールを使うんだったらそのぐらいの差は出る。と言っても700 C で せいぜい 1割程度速いくらいだ。 ただ 実際は、700 C の方が軽量チューブ と軽量タイヤ 軽量ホイールがあるので速度は上がるが、 これは身長が170以上あって体重が60kg 前後という極めてスリムな体をしている方々のみ恩恵を受けられる。背が低い方や体重が重い方は残念ながら当てはまらない。特に 後者の方は体重が重い分、空気圧を高くする必要があるので、乗り心地が悪くてとても乗っていられない状況になるだろう。 私が クロスバイクを試乗した時、 エスケープ R 3 という 700の28 C を履かせたタイヤを乗ってみた が、2度と乗りたくない乗り心地だった。私のようなデブの体質としてはタイヤ幅 40mm はないときついようだ!

話を巡航速度の件に戻す。私の場合、体力がないため、27インチWO内装3段変速のママチャリの巡航速度はさらに遅い12km/hしか出ない!

26インチHEのクロスバイクだとこれの倍近くの22〜23km/hで加減速が極めて良く、さらにはホイールサイズが小さくギアも多いため、今までの27インチWOのママチャリでは、高低差のある橋や地下トンネルを避けて信号や踏切を渡って行ってたのが、橋や地下トンネルを渡るようになることが可能になったため、その分の時間短縮もされたので、所要時間は少なくとも半分以下になった!それでも東京まで行こうとすると、60km離れているため、どう頑張っても4時間は掛かる。せめて3時間にしたい。そのためには、ホイールサイズのでかい650Bのミドルテールe-bikeで牽引なしの完全自走で50km/h巡航可なタイヤ幅2インチ(50mm)以上の太いツーリング用高性能タイヤを使って走行するしかない。

なお、700Cは重心が高いため、荷物を乗っけて走らすには非常に不安定なため、ヤマハの車種に見られるように、荷物はリックに背負って走らせるのが必須であるため使えない。決定的な違いはミッドテールのEバイクが 650Bしか存在しないことだ。 700CはEバイクになってもやっぱりツーリング規格ではなくレーシング規格なのである!

高性能タイヤの用途は、限られた時間で高速巡航するサイクリングやブルベみないな競争でもやらない限り、例えば1日中トラブル無しでのんびりツーリングする場合はノーマルのマラソンで十分である!

従って、e-bikeで高速貨物自転車をやる場合、 黄金比は無視せざるを得ない。そのかわり、3時間程度の高速サイクリングで、用途としては、自宅と東京を最短時間で行くために特化して使う。

なおかつ、e-bike対応の50km/h巡航可で転がり抵抗最小の荷物満載可なツーリング用高性能タイヤ(シュワルベのマラソンエフィシェンシー等)は700Cと650Bの太いタイヤしかない!

9.結論:黄金比を無視した自転車を設計する場合、外部から力を加える電動アシスト自転車を検討するしかない!


高速貨物自転車を入手するにあたりまず必要なのは積載量である。積載量を増やすには チェーンステーを長くするしかない。チェーンステーを長くするということはミッドテールまたはロングテールのどちらかを選ぶしかない。後者は極端に走りがもっさりするため、高速巡航に特化するなら前者のミッドテールEバイクの方が圧倒的に良い!現在 ミッドテール E バイクは 650 B しかない。

次に高性能タイヤである。こちらは 700Cと650 Bしかない。26インチHEは 標準タイヤはあるが高性能タイヤはない。小径車は遠出するにはとても使えない。

以上をまとめると、下記のようになる。

e-bike対応ツーリング用高性能タイヤ(E-50 ready:下り時速50km巡航可)が黄金比を無視したものしかないから(700Cと650Bの極太のみ:700Cは40mm以上、650Bは50mm以上[日本で入手可は55mm以上!])
→次項で述べる高速貨物電動アシスト自転車(高速e-bike)の高性能タイヤは700Cと650Bの太いタイヤしかない!
→黄金比を無視せざるを得ない!
→使用用途:自宅と東京を3時間以内で自走したい!
→表定速度20km/hのe-bike
→下りは最高速度50km/hで登りは24km/hを厳守する!
→該当e-bikeとして2車種あるが、その詳細は次回述べる!

次回は先ほど述べたように、高速貨物電動アシスト自転車の車種を紹介する。

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