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少年隊35th anniversary BEST 通常盤〜勝手に解説編(Disc 2) 「Oh!!〜愛と沈黙」

【Disc 2】
01. 封印 LOVE
02. FUNKY FLUSHIN'
03. 砂の男
04. You're My Life -美しい人へ
05. EXCUSE
06. Oh!!
07. 湾岸スキーヤー
08. 愛と沈黙
09. 情熱の一夜
10. ロマンチックタイム
11. 君がいた頃
12. 想 SOH


『少年隊35周年記念BESTアルバム通常盤』はこちらからも購入可能のようですので、よろしければご利用ください。


Oh!! 95.12.1発売 オリコンチャート10位
作詞 松井五郎 作曲 藤尾領 編曲 山中紀昌
累計売上枚数 212,460 

当初は歌い出しが植草さん担当だったのを、
この曲は東山さんの主演ドラマ「ザ・シェフ」の挿入歌になっていたので
最初に出てくる声はヒガシの方がいいのでは、とニッキがアイデアを出したそう。
セールス面でCDの売上が盛り返したのは、東山さんのドラマの影響もあったのでしょうか。筆者は残念ながらこの頃を殆ど知らないので曲も聴いたことがなかったしドラマも見ていませんでした。
作詞は松井五郎氏。松井さんと言えば何と言っても安全地帯の曲のイメージが大きいのではないでしょうか。
筆者も安全地帯で松井さんを知ってからは大好きな作詞家のひとりとなりました。
しかし意外にもジャニーズに作品を提供されていて、田原俊彦の「ジャングルJungle」や光GENJIの「勇気100%」なんかも松井さんの作品であります。
そして、この「Oh!!」を作曲した藤尾領氏は86年にデビューしたロックバンド「A-JARI」のギタリスト。
バンド名は覚えているのに活動期間が短かった為かどんな曲があったか思い出せないけれど、作詞作曲から複数の楽器を弾きこなすマルチミュージシャンのようです。
この曲を踊る少年隊のパフォーマンスが好きという声もよく聞きますが、筆者のイメージはアニメの主題歌になりそうな曲。
君を守る正義の味方にはやはりロックが魂を鼓舞するね。
カップリングの「PGF」という曲も(井上ヨシマサ作曲)
A面同様明るくて元気が出そうな、一体感を共有する曲。こちらも人気が高い曲のようだ。
これはコンサートで歌うと盛り上がるでしょう。



湾岸スキーヤー 98.1.28発売 オリコンチャート15位
作詞 秋元康 補作詞・作曲 山下達郎・Alan O'Day 編曲 井上鑑
累計売上枚数 132,110

山下達郎氏がMr.Alan O'Dayと共作した作品で
元々はご自身のアルバムに収録を予定されていたとか?
こちらのCMソングで達郎ヴァージョンが聴けますね。

この奥行きのあるコーラスワークこそ達郎節です。
このコーラスをバックに少年隊と合わせてみて欲しいのだけど。
一生に一度でもいいから山下達郎と少年隊が一緒に
「FUNKY FLUSHIN' 」「湾岸スキーヤー」を歌ってみてくれないかしら。
もし私がプロデューサーだったら命を懸けてやりきる。
ちょっと話が逸れましたが
少年隊ヴァージョンはオープニングがとってもカッコよくて何度もリピートしたくなります。
長野オリンピックのイメージソングにもなっていました。
広瀬香美に続く「冬ソング」に相応しく、考えてみれば山下達郎も
「夏」と「冬」によく聴くアーティストだった事を思い出した。
Mr.Alan O'Dayは山下作品の英語詞を書いている事で知られていますがその中でも
名盤「For You」に入っている「Your Eyes」という名曲は深く心に刻まれています。
きっとご存知の方も多いのではないでしょうか。
山下達郎さんは寒い冬の日に、そっと包み込んで温めてくれるような
思わず暖を取りたくなるようなボーカルですね。
作詞は秋元康さん。作詞家が曲名を考えたのであれば彼のタイトルの付け方は上手いなと思います。
「恋するフォーチュンクッキー」というのもありますが
「湾岸スキーヤー」は曲名が素晴らしいですね。
編曲の井上鑑氏はフュージョンバンド「PARACHUTE」のキーボード奏者。
斎藤ノヴ(Per)、今剛(G)、林立夫(Dr)、松原正樹(G)他錚々たるスタジオミュージシャンが在籍。
井上氏はアレンジャーとしても様々なアーティストの曲でその名を連ねていますが
筆者が個人的に好きなのは薬師丸ひろ子の「探偵物語」である。


愛と沈黙 98.8.26発売 オリコンチャート12位
作詞 康珍化 作曲 中西圭三 小西貴雄 編曲 小西貴雄
累計売上枚数 75,370

さて、やっと巡って来ました。
この曲は少年隊シングルの中で隠された名曲であり私の推しの一曲です。
以前飛鳥涼さんが「ふたり」という曲を提供していた時にややミスマッチ感を感じていましたが、今回も少し意外性のある(と個人的に思う)中西圭三さんがコンビを組む小西貴雄さんとの共作曲です。
ここで言う「意外性」とは、どんな曲に仕上がるのかイメージが出来ないと言う意味で。
ただ、ひとつ言えるのはこの曲は少年隊のそれまでになかった引き出しを作った、つまり「アイドル」ではなく「アーティスト」としての
彼らの新たな世界を見せた曲だと感じていて、それが一目置く理由となっています。というのもこの曲は聴かせどころ満載、というか
ほぼ全部聴かせどころと言ってもいいくらいの高い歌唱力を要求する曲だから。
そしてその曲をヒガシがほぼメインを歌っているのですね。
どの曲もだいたい3人のソロパートがあるのですが、この曲は錦織さんのソロがない。
正確にいうと錦織ソロヴァージョンは存在するのだけど、最終的に採用されたのは錦織ソロなしヴァージョンという事になります。
ニッキファンの方達からすればきっと「何で?」って事になるのでしょうが
この曲を聴いて頂ければきっと腑に落ちるのではないかと思います。
私も最初はこの手の曲は錦織さんが上手いのではと思ったけど
ニッキが情感たっぷりに歌うよりは
ヒガシの無機質な声質や表現がこの曲のイメージに非常にマッチしているし、
この曲自体が強いイメージというのがあるのでそれを壊さないようにするには
余りメインを変えない方がいいという気がしますね。
歌詞は私の推している康珍化さんの作詞ですが、この曲は堂本光一くん主演のシリアスで究極な恋愛ドラマの主題歌にもなっているのでこのような世界観が出来上がったのか、歌詞が奥深くて圧倒的な情熱と献身を感じさせられる究極のラブソングに仕上がっています。
少し前から薄々感じてはいたのですが、東山さんのボーカルが物凄く良くなっていて昔と比べてみても声量がしっかりとあって、意外にといえば失礼に当たるのだけれど表現が豊かなのですよね。
声質がちょっと無機質な感じであるし
ヒガシと言えば昔から無表情だとイジられる事がよくあったイメージが邪魔して
歌の表現力に気付きにくいのかも知れない。
無機質で表現豊かってどう言う事?って思われるかも知れません。
でも、昔のヒガシにはここまでの歌唱力は備わっていなかった。
彼の相当な努力があってこそなのだと感じさせられます。

実はテレビ番組でこの曲をBEGINがカバーしていますが、
この時代はまだ結構冒険、と言うか無茶振りしていましたね。
何故なら原曲でカバーしていたから驚きました。
しかも御本人達の前で。
きっと相当なプレッシャーだったことでしょうね。
作曲者の中西圭三さんは「君だけに」をカバーしていたようで
なかなか良い感じで歌い上げておられましたが
「愛と沈黙」をセルフカバーするには情感あり過ぎて
逆に難しいでしょうね。





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