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Replicant Resistance 〜ニューヨークの薫香(かほり)

「Replicant Resistance」【錦織ソロ】

この曲を聴くと私は、マドンナの「VOGUE」を連想する。
「PLAYZONE ’92 さらばDiary」の中の一曲。
作詞:相田毅 作曲・編曲:岩田雅之

ニューヨークのアンダーグラウンド、ボール・カルチャーの香りのようなもの。
エキゾチックでソウルフルでファンキーでスピリチュアルでヒプノティックでヒップでクール、ハイセンスな楽曲だと思う。
私の中ではこの感じが少年隊の錦織さんにぴったりなイメージなのです。

何?このビートの刻み方!この世界観を演じられるなんて
80年代にブラウン管を通じて見ていたニッキじゃないじゃない?
きっとプレゾンを観ていた少年隊ファンの方しか知らないのでしょう。
カメラ目線でウインクしていた方と同一人物とは思えない。
もうこの頃はアイドルとされていた時代から完全に脱皮していたのですね。

作曲者:岩田雅之 
「PAZZ」という3人のユニットとして1987年にデビュー。
シングル2枚、アルバム2枚を出した後に解散。
作曲家、編曲家としてCOCO、ribbon、郷ひろみ、宮沢りえ、小比類巻かほる、少年隊、SMAP、KinKi Kids、MAXなどへ楽曲を提供。
95年9月にソロシングルとして映画「君を忘れない」主題歌「Nobody loves me like my baby」を発表している。

「PAZZ」とは
<members>
 岩田雅之:vocal・electric guitar・synthesizers・computer programming
 藤原美穂:vocal
 西脇辰弥:keyboards・synthesizers・electric piano・talking modulator・vocal・computer programming

「BANANAFISH」というデビューアルバムは岩田氏と松本晃彦氏が共同でプロデューサーを務めている。
松本氏はジャズサックス奏者の松本英彦の甥にあたる方で
EPO、大江千里、安部恭弘、郷ひろみ、松任谷由実などのステージサポートメンバとしての活動歴もある。
近年では映像作曲家として、世界に活動の場を広げている。
岩田氏もかつてニューヨークで、Steve Gadd(Dr) Tony Levin(B) Bernard Purdie (Dr) Will Lee(B)Hiram Bullock(G) Omar Hakim(Dr) Michael Brecker(TS)などフュージョン系のミュージシャン達を起用してレコーディングを行っていた。
実は筆者は初めて知ったのですが、SMAPの6枚目のアルバム「006 SEXY SIX」はどうやらニューヨークでレコーディングしたようで、Michael Brecker(TS)やOmar Hakim(Dr)、James Genus(B)、Juju House(Dr)、そして
Phil Woods(AS,SS,CL)なども参加しているではありませんか!
日本のミュージシャンも青山純(Dr)さんや伊藤広規(B)さん、土方隆行(G)さんや清水信之さんなど、こんな贅沢なメンバーでSMAPのアルバムを制作されていたようです。

「Replicant Resistance」を聴いた時、どこかニューヨークの香りがしていたんですよね。
これは日本じゃないなと。
岩田氏のご経歴を知ったらそれが納得出来ました。
作詞家の相田毅さんはレコード会社のコピーライターから作詞家へと転向、
ジャニーズへも多数作品を提供されています。
「Replicant Resistance」の作詞もアウトローな感じがカッコよくて
とにかく、曲も詞もGrooveが日本じゃないのですよ。
とても洗練されていて、日本語の洋楽みたいな歌ですね。
【錦織ソロ】ではこれがダントツで推しの一曲であります。

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